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エナラプリルマレイン酸塩

医療用医薬品 : エナラプリルマレイン酸塩

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医薬品情報


総称名 エナラプリルマレイン酸塩
一般名 エナラプリルマレイン酸塩
欧文一般名 Enalapril Maleate
薬効分類名 持続性アンジオテンシン変換酵素阻害剤
薬効分類番号 2144 2179
ATCコード C09AA02
KEGG DRUG D00621 エナラプリルマレイン酸塩
商品一覧 商品一覧(他薬効を含む) 米国の商品 相互作用情報
KEGG DGROUP DG01925 レニン・アンジオテンシン系降圧薬
商品一覧 商品一覧(他薬効を含む)
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2018年8月 改訂 (第18版)


禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 薬効薬理 理化学的知見 取扱い上の注意 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名欧文商標名製造会社YJコード薬価規制区分
エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「オーハラ」 (後発品) ENALAPRIL MALEATE TABLETS 5mg「OHARA」 大原薬品工業 2144002F2314 10.1円/錠 処方箋医薬品

禁忌

次の患者には投与しないこと

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)〔高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現することがある。〕

デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスを施行中の患者〔「3.相互作用」の項参照〕

アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析施行中の患者〔「3.相互作用」の項参照〕

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人〔「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕

アリスキレンを投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く。)〔非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。(「2.重要な基本的注意」の項参照)〕

効能・効果及び用法・用量

効能効果

本態性高血圧症、腎性高血圧症、腎血管性高血圧症悪性高血圧

下記の状態で、ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤を投与しても十分な効果が認められない場合

慢性心不全(軽症〜中等症)

用法用量

高血圧症

通常、成人に対しエナラプリルマレイン酸塩として5〜10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、腎性・腎血管性高血圧症又は悪性高血圧の患者では2.5mgから投与を開始することが望ましい。

通常、生後1ヵ月以上の小児には、エナラプリルマレイン酸塩として0.08mg/kgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

慢性心不全(軽症〜中等症)

本剤はジギタリス製剤、利尿剤等と併用すること。
通常、成人に対しエナラプリルマレイン酸塩として5〜10mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、腎障害を伴う患者又は利尿剤投与中の患者では2.5mg(初回量)から投与を開始することが望ましい。

用法用量に関連する使用上の注意

重篤な腎機能障害のある患者〔本剤の活性代謝物の血中濃度が上昇し、過度の血圧低下、腎機能の悪化が起きるおそれがあるので、クレアチニンクリアランスが30mL/分以下、又は血清クレアチニンが3mg/dL以上の場合には、投与量を減らすか、もしくは投与間隔をのばすなど慎重に投与すること。〕

小児等に投与する場合には、1日10mgを超えないこと。

使用上の注意

慎重投与

両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者〔「2.重要な基本的注意」の項参照〕

高カリウム血症の患者〔「2.重要な基本的注意」の項参照〕

重篤な腎機能障害のある患者〔<用法・用量に関連する使用上の注意>の項参照〕

脳血管障害のある患者〔過度の降圧が脳血流不全を惹起し、病態を悪化させることがある。〕

高齢者〔「5.高齢者への投与」の項参照〕

重要な基本的注意

両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。

高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現するおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。

アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。

高血圧症の場合

本剤の投与によって特に次の患者では、初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、投与は少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。

重症の高血圧症患者

血液透析中の患者

利尿降圧剤投与中の患者(特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者)

厳重な減塩療法中の患者

慢性心不全(軽症〜中等症)の場合

ジギタリス製剤、利尿剤等の基礎治療剤で十分な効果が認められない症例にのみ、本剤を追加投与すること。なお、本剤の単独投与での有用性は確立されていない。

重症の慢性心不全に対する本剤の有用性は確立されていない。(使用経験が少ない。)

初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こす場合があるので、血圧等の観察を十分に行うこと。特に次の患者では、投与は少量より開始し、血圧が安定するまで観察を十分に行うこと。

腎障害のある患者

利尿剤投与中の患者

厳重な減塩療法中の患者

手術前24時間は投与しないことが望ましい。

降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

相互作用

併用禁忌

デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスの施行:
リポソーバー
イムソーバTR
セルソーバ
血圧低下、潮紅、嘔気、嘔吐、腹痛、しびれ、熱感、呼吸困難、頻脈等のショック症状を起こすことがある。 陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の代謝が亢進し、ブラジキニン産生が増大する。更にACE阻害薬はブラジキニンの代謝を阻害するため、ブラジキニンの蓄積が起こるとの考えが報告されている。
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析:
AN69
アナフィラキシーを発現することがある。 多価イオン体であるAN69により血中キニン系の代謝が亢進し、本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられ蓄積すると考えられている。

併用注意

トリメトプリム含有製剤:
スルファメトキサゾール・トリメトプリム
血清カリウム値が上昇することがある。 本剤はアルドステロン分泌抑制に基づく尿中へのカリウム排泄抑制作用を有するため、併用によりカリウム貯留作用が増強する。
腎機能障害のある患者には特に注意すること。
リチウム中毒が報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。 本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
初回投与後、一過性の急激な血圧低下を起こすことがある。(「2.重要な基本的注意」の項参照) 利尿降圧剤服用中の患者では、ナトリウム利尿により血中レニン活性が上昇し、本剤の降圧効果が増強することがある。
本剤より先に利尿降圧剤を投与中の患者(特に最近投与を開始した患者)には特に注意すること。
本剤との併用により過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある。 本剤のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼ製剤のキニン産生作用により、血中キニン濃度が増大し血管平滑筋の弛緩が増強される可能性がある。
アドレナリン作働性ニューロン遮断薬:
降圧作用が増強されることがある。 機序不明
降圧作用が増強されることがある。 機序不明
降圧作用が減弱されることがある。 インドメタシンは血管拡張作用を有するプロスタグランジンE2、I2の生成を抑制するため、本剤のプロスタグランジン生成促進作用による降圧作用を減弱させる可能性があると考えられている。
腎機能が悪化している患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。 プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
降圧作用が減弱されることがある。 機序不明

副作用

副作用発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

(頻度不明)

血管浮腫

呼吸困難を伴う顔面、舌、声門、喉頭の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保等適切な処置を行うこと。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管の血管浮腫があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

ショック

ショックがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

心筋梗塞、狭心症

心筋梗塞、狭心症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

急性腎障害

定期的に検査を実施するなど、観察を十分に行うこと。

汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少

重篤な血液障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施するなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

膵炎

血中のアミラーゼ、リパーゼの上昇等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

間質性肺炎

発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、本剤の投与を直ちに中止し適切な処置を行うこと。

剥脱性皮膚炎、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、天疱瘡

剥脱性皮膚炎、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、天疱瘡があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

錯乱

錯乱があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

肝機能障害、肝不全

肝機能障害、肝不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

高カリウム血症

重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)

低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量の増加、高張尿、痙攣、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置を行うこと。

その他の副作用

  頻度不明
腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇
血液 ヘモグロビン低下、ヘマトクリット低下、貧血、白血球減少、好酸球増多
皮膚 発疹、そう痒、蕁麻疹、光線過敏症、多汗、脱毛
精神神経系 めまい、頭痛、眠気、いらいら感、不眠、抑うつ
循環器 低血圧、動悸、起立性低血圧、胸痛、調律障害(頻脈、徐脈)
消化器 腹痛、食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、消化不良、口内炎、舌炎、便秘
肝臓 AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、黄疸
呼吸器 咳嗽、咽(喉)頭炎、喘息、嗄声
その他 倦怠感、ほてり、発熱、潮紅、口渇、味覚異常、疲労、脱力感、しびれ、インポテンス、血清ナトリウム値低下、耳鳴、筋肉痛、低血糖

高齢者への投与

高齢者では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。〔一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)。〕

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。〔妊娠中期及び末期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形等があらわれたとの報告がある。また、海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある。〕

本剤投与中は授乳を中止させること。〔ヒト母乳中へ移行することが報告されている。〕

小児等への投与

低出生体重児、新生児及び糸球体ろ過量(値)が30mL/分/1.73m2未満の小児等に対する安全性は確立していない。(使用経験がない。)

過量投与

過量投与時にみられる主な症状は過度の低血圧である。これに対しては生理食塩液の静脈注射等適切な処置を行うこと。本剤の活性代謝物は血液透析により血中から除去できる。ただし、アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜(AN69)を用いた血液透析を行わないこと。〔「禁忌」及び「3.相互作用」の項参照〕

適用上の注意

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

その他の注意

インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある。

外国において、本剤服用中の患者が膜翅目毒(ハチ毒)による脱感作中にアナフィラキシーを発現したとの報告がある。

薬物動態

生物学的同等性試験

エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「オーハラ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エナラプリルマレイン酸塩として5mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中代謝物(エナラプリルジアシド体)濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された1)

エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「オーハラ」

薬物動態パラメータ

  n AUC0→48(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) tmax(hr) t1/2(hr)
エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「オーハラ」 20 97.99±46.32 10.33±4.19 4.2±0.7 18.0±15.3
標準製剤(錠剤、5mg) 20 105.26±61.82 10.74±4.70 4.3±0.7 17.1±13.1
(Mean±S.D.)

血漿中エナラプリルジアシド体濃度の推移

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

溶出挙動

エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「オーハラ」は、日本薬局方医薬品各条に定められたエナラプリルマレイン酸塩錠の溶出規格に適合していることが確認されている2)

薬効薬理

エナラプリルマレイン酸塩はプロドラッグであり、経口投与後加水分解によりジアシド体(エナラプリラート)となりこれがアンジオテンシン変換酵素を阻害する。これにより生理活性のないアンジオテンシンIから強い血圧上昇作用を有するアンジオテンシンIIへの変化が阻害されるので血圧が下がる。尚、アンジオテンシン変換酵素はキニナーゼIIと同一の酵素であり、変換酵素阻害薬は血管拡張物質ブラジキニンの分解を抑制する。これによるブラジキニンの増加は、血圧降下に関与すると共に、副作用である咳にも関与すると考えられる3)

有効成分に関する理化学的知見

一般名 エナラプリルマレイン酸塩
一般名(欧名) Enalapril Maleate
化学名 (2S)-1-{(2S)-2-[(1S)-1-Ethoxycarbonyl-3-phenylpropylamino]propanoyl}pyrrolidine-2-carboxylic acid monomaleate
分子式 C20H28N2O5・C4H4O4
分子量 492.52
融点 約145℃(分解)
性状 白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノールに溶けやすく、水又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、アセトニトリルに溶けにくい。
KEGG DRUG D00621

取扱い上の注意

安定性試験

最終包装製品を用いた長期保存試験(なりゆき温度及び湿度、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「オーハラ」は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された4)

包装

エナラプリルマレイン酸塩錠5mg「オーハラ」

(PTP)100錠、500錠、1000錠

PR

テルミサルタン副作用

今は使っていないが、長い間使っていたのがテルミサルタンとニフェジピンで、その間、原因不明の咳や浮腫や発疹は何度もあったが、それがテルミサルタンの副作用だとはまったく気づかなかった。医者が処方した薬が害を及ぼすことがあるという発想がほぼゼロだったのである。
なお、テルミサルタン(ニフェジピンもかもしれない)には横紋筋融解症という副作用もあったはずで、下の引用には書かれていないが厚労省通達されていたはずだ。その初期症状と思われる異常な筋力低下(10分と立っていられない)や筋肉痛(体のあちこちが、ふだん使わない動きをすると「こむら返り」する)が70歳近くなって起こっている。ネットで調べて、テルミサルタンとニフェジピンの使用を中止したのであるが、調べないままだとそれが降圧剤の副作用だとは知らないままだっただろう。「筋力低下」などと言うと些細な症状に聞こえ、一見老化にしか見えないが、実は日常生活がほとんど不可能になる恐ろしい症状に至るのである。




(引用2)ニフェジピンの副作用も引用しておくが、こちらは該当する症状はなさそうだ。ただし、肝機能低下はあったかもしれない。


注意すべき副作用
紅皮症 、 剥脱性皮膚炎 、 無顆粒球症 、 血小板減少 、 肝機能障害 、 黄疸 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 γ−GTP上昇 、 血圧低下





(引用1)テルミサルタン副作用
注意すべき副作用
浮腫 、 失神 、 意識消失 、 咳 、 そう痒 、 発疹 、 めまい 、 頭痛 、 眠気 、 頭のぼんやり感








アテノロール副作用

エナラプリルマレイン酸塩錠とアテノロールを使用しているが、前者は咳、後者は視覚異常の症状(副作用)が出ている。まあ、前者よりは後者がややマシな症状なので、ここ2日は後者だけで試しているが、基本的に脳梗塞経験者(既往症持ち)は血圧を下げないほうがいいという考えのほうに傾いている。

(以下引用)

後発品(加算対象)
一般名
製薬会社
薬価・規格
5.9円(25mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
β遮断薬

β受容体遮断作用により血圧、心拍数などを抑えることで高血圧、狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬

β遮断薬
  • インデラル
  • テノーミン
  • メインテート ビソノ
  • セロケン ロプレソール
  • ハイパジール
効能・効果
  • 期外収縮
  • 狭心症
  • 本態性高血圧症<軽症〜中等症>
  • 洞性頻脈
  • 頻脈性不整脈

注意すべき副作用
徐脈 、 心不全 、 心胸比増大 、 房室ブロック 、 洞房ブロック 、 失神 、 起立性低血圧 、 低血圧 、 呼吸困難 、 気管支痙攣
用法・用量(主なもの)
  • アテノロールとして50mgを1日1回経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減できるが、最高量は1日1回100mgまでとする
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 壊疽
    • 褐色細胞腫
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 低血圧症
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • 房室ブロック<2〜3度>
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 重度末梢循環障害
    • 高度又は症状を呈する徐脈
    • うっ血性心不全
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 授乳婦

副作用

主な副作用
低血圧 、 過敏症 、 発疹 、 そう痒 、 視力異常 、
霧視 、 涙液分泌減少
、 胸部圧迫感 、 動悸 、 四肢冷感 、 レイノー症状
重大な副作用
徐脈 、 心不全 、 心胸比増大 、 房室ブロック 、 洞房ブロック 、 失神 、 起立性低血圧 、 呼吸困難 、 気管支痙攣 、 喘鳴 、 血小板減少症 、 紫斑病
上記以外の副作用
間欠性跛行 、 頭痛 、 眩暈 、 不眠 、 眠気 、 うつ状態 、 耳鳴 、 耳痛 、 錯乱 、 悪夢 、 気分変化 、 精神変調 、 口渇 、 悪心 、 嘔吐 、 食欲不振 、 腹部不快感 、 下痢 、 軟便 、 便秘 、 腹痛 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 胆汁うっ滞性肝炎 、 BUN上昇 、 クレアチニン上昇 、 倦怠感 、 脱力感 、 しびれ感 、 浮腫 、 末梢性浮腫 、 高脂血症 、 脱毛 、 冷汗 、 頻尿 、 高血糖 、 高尿酸血症 、 CK上昇 、 CPK上昇 、 乾癬様皮疹 、 乾癬悪化 、 抗核抗体陽性化 、 勃起障害

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 壊疽
    • 褐色細胞腫
    • 過敏症
    • 肺高血圧による右心不全
    • 心原性ショック
    • 代謝性アシドーシス
    • 低血圧症
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 洞不全症候群
    • 洞房ブロック
    • 房室ブロック<2〜3度>
    • 未治療の褐色細胞腫
    • 重度末梢循環障害
    • 高度又は症状を呈する徐脈
    • うっ血性心不全
  • 希望禁止
    • 手術前48時間
  • 慎重投与
    • 間欠性跛行症
    • 気管支痙攣
    • 気管支喘息
    • 甲状腺中毒症
    • コントロール不十分な糖尿病
    • 重篤な肝障害
    • 重篤な腎障害
    • 徐脈
    • 長期間絶食状態
    • 低血糖症
    • 房室ブロック<1度>
    • 末梢循環障害
    • レイノー症候群
    • 異型狭心症
    • クレアチニンクリアランス値が35mL/分以下
    • 糸球体濾過値が35mL/分以下
    • うっ血性心不全
  • 注意
    • アナフィラキシー
    • 甲状腺中毒症
    • 手術前48時間
  • 投与に際する指示
    • 褐色細胞腫
    • 甲状腺中毒症
    • 重篤な腎障害
    • クレアチニンクリアランス値が35mL/分以下
    • 糸球体濾過値が35mL/分以下
    • うっ血性心不全
患者の属性に応じた注意事項
  • 原則禁止
    • 授乳婦
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 慎重投与
    • 高齢者(65歳〜)
  • 注意
    • 高齢者(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 高齢者(65歳〜)


正常血圧の基準は「年齢+100」

内海聡の書いた記事だが、わりとまともな文体である。彼は、あの文体(嘲笑、毒舌)でかなり損している。まあ、それによって名前を知られたという面もあるだろうが、あの文章に触れるのもいやだという人も多いと思う。
世間の義理で降圧剤を再度試しているが、やはり筋肉異常や咳、目のしょぼつきなどがある。2種類貰ったのを交互に「人体実験」する予定で、今は片方を飲んでいる。


(以下引用)

いまさら生活習慣病

内海 聡さんのサイトより
https://note.com/utsuminkoushiki/n/n9dd0db1b77dd
<転載開始>
まずはこの言葉を作ったじじいの嘘八百から調べていただきたいとは思いますが、とにかくいえるのはコレステロールや血圧や糖尿病や尿酸の薬を飲んではいけません。
こんなものは食事で治すしか方法は存在しないモノであり、そもそも治す必要がない=基準値が間違っているということをまだまだほとんどの人が知りません。
コレステロールは副腎皮質ホルモンや性ホルモンなどの原料になる重要栄養素、これをわざわざ下げるとか病気になりたいと公言しているようなものです。
このコレステロールが悪役というのは医学界と製薬業界とマスメディアによる嘘丸出しのマーケティングに過ぎません。
コレステロールが上がっても動脈硬化リスクはほとんど上がりません。
まったく変わらないというデータもあります。
ではなにが問題かというとコレステロールが下がれば下がるほど、癌、感染症、老人の自立度低下などがおこるのです。
一番癌にならないのは無制限にコレステロールが高い人々であり、総合的にいうと年齢により上がっていくこと、240~280程度の人が最長寿と推測されること、85歳以上の高齢者で一番長生きしたのはコレステロール値が高い人たちであることがわかっています。
つまり現行の220以下が正常というのは噓であり、一番死にやすい数字であるとさえいえるかもしれません。
しかもコレステロールのクスリ自体が非常に発ガン性が高い毒物です。
 
血圧も同じです。
以前は高血圧の基準は160/95でこれでも要注意でしたが、こっちが本当の意味でよい基準でした。
血圧も同様で年齢が上がるにつれて上がるのが正常であり、血圧を下げて良かったことは心筋梗塞が少し下がったことくらい、血圧が下がると癌、感染症、老人の自立度低下などがおこります。
昔は年齢に90を足せと教えたそうですが、私は年齢に100を足せとよく指導します。
東海大学の元教授で日本総合検診医学会評議員でもあった大櫛陽一氏は性別、年齢別の正常値を設定しています。
私はこの表をよく参考にさせてもらっていますが、これでいうと血圧は170くらいまでOK、コレステロールも260~280くらいまでOKなのです。
また代表的な降圧薬はカルシウム拮抗薬とARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)も、癌の発生率を増します。
またカルシウム拮抗薬が長期的には心不全を増やすこと、ARBが心不全に使われた場合も突然死が起きることも分かっています。
 
尿酸なんてますます食事療法すれば済むものの代表格であり、糖尿病は糖質制限、もしくは断糖するに勝るものはありません。
粥状動脈硬化の主たる原因はコレステロールではなく、糖とトランス脂肪酸と塩素になると思われます。
飲料に多く含まれるフルクトース(果糖)は約10倍グルコースより糖化反応を起こしやすいこともわかっています。
ただ、もし糖尿の薬を飲んでいる方がいてもいきなりやめないで、相談できる治療家などと徐々にやめていく必要はあります。
これはインスリン注射でさえもそうであり、内服糖尿病薬の弊害とインスリンの弊害についてこれから説明します。
 
糖尿病のクスリにはいくつか種類があり、基本は血糖降下剤、血糖吸収抑制剤、インスリン抵抗改善剤、インスリン注射などに分かれます。
血糖吸収抑制剤はもっともマイルドな作用ですが、これなどちょっと食事を変えるだけでよくなるレベルなので、まったく飲む必要がないものです。
SU剤はもっとも使われてしまっている血糖降下剤ですが、低血糖症やアシドーシスなどの副作用は添付文書にも掲載されていますし、ほかの弊害もたらします。
たとえばある研究ではSU剤を使用したグループと使用しないグループで、前者で心筋梗塞が増えるという皮肉な結果になりました。
またビグアナイド薬はインスリンを出すβ細胞の働きを抑える作用があり、とてもお勧めできる薬ではありません。
このような血糖降下剤はインスリンを無理やり出したり無理やり抑えたりしているのであり、原因(糖質過剰、炭水化物過剰)を除去せず対症療法していれば、一時的に良くなっても必ずますます悪くなってしまうのです。
 
グリタゾン剤は抵抗改善剤に属しますが、代表格のクスリであるアクトスは心不全や心筋梗塞が増えることが判明しており、骨折しやすくなる事や膀胱癌が増えることがわかっています。
とてもではないが使えるクスリではないのです。
インスリン注射については全否定は難しいところがあります。
よく糖尿病には二種類があり、1型糖尿病と2型糖尿病があるといわれます。
1型とは膵臓のβ細胞が破壊された糖尿病をさし、以前はインスリン依存型糖尿病などといわれていました。
こちらはなかなかインスリンなしでは難しいのですが(それでも本当はインスリンを使わなくすることもできます。ここでは書けませんが)、2型糖尿病の場合はインスリンを使う必要はまずありません。
インスリンを使うタイミングがあるとすれば、高血糖でこん睡している救急疾患の方たちなどになると思います。
 
非常に悪い糖尿病の数値の方でもインスリンを使わず改善させることは可能です。
それには断糖が必要ですが自分だけでは行わず、必ず分子整合栄養学などを学んだ方とともに行ってください。
なぜインスリンを使わないほうがいいかというと、これはあらゆるホルモン全体に言えるのですが、インスリンを打ってしまうことで身体がインスリンを産生しなくなってしまうからです。
これは脳ホルモンでも甲状腺ホルモンでも性ホルモンでも同じことが言えます。
それだけでなくインスリンは劇薬のため、低血糖やアシドーシスや昏睡ももたらしやすいクスリであり、やはり糖尿に代表される生活習慣病は食生活の改善でよくすることが重要なのです。

降圧剤と副作用一覧

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高血圧の薬、タイプ別副作用

【高血圧の薬 副作用】①カルシウム拮抗薬(カルシウムキッコウヤク)

主な医薬品:ノルバスク®、アダラート®、ヘルベッサー®、コニール®等

主な副作用は、「ほてり、めまい、頭痛、動悸、むくみ、発疹、歯肉肥厚」などがあります。

【高血圧の薬 副作用】 ②ARB(エーアールビー)

主な医薬品:ブロプレス®、ディオバン®、ミカルディス®、ニューロタン®、オルメテック®等」

主な副作用は、「めまい、頭痛、浮腫、高カリウム血症※1」などがあります。

【高血圧の薬 副作用】 ③ACE阻害薬(エースソガイヤク)

主な医薬品:カプトリル®、コナン®、セタプリル®、ロンゲス®、レニベース®等

主な副作用は、「空咳、めまい、頭痛、浮腫、高カリウム血症」などがあります。

※1高カリウム血症・・・悪心、嘔吐、しびれ、脱力感などの症状がでます。大きく値が上がると、不整脈が現れる危険もあります。

【高血圧の薬 副作用】 ④利尿薬(リニョウヤク)

主な医薬品:ダイアート®、フルイトラン®、アルダクトンA®、ラシックス®等
利尿薬の種類にもより、主な副作用は、「低カリウム血症※2、高血糖、高尿酸血症、高カリウム血症」などがあります。

※2低カリウム血症・・・大きく値が下がると、けいれん、麻痺、嘔吐、便秘、筋力低下などの症状がでます。

【高血圧の薬 副作用】 ⑤β遮断薬(ベータシャダンヤク)

主な医薬品:テノーミン®、インデラル®、セレクトール®、ミケラン®、カルビスケン®等
主な副作用は、「徐脈、めまい、倦怠感」などがあります。

【高血圧の薬 副作用】 ⑥α遮断薬(アルファシャダンヤク)、αβ遮断薬(アルファベータシャダンヤク)

主な医薬品:カルデナリン®、ミニプレス®、エブランチル®、デタントール、バソメット®、ローガン®、アーチスト®、ベトリロール®、カルバン®、アロチノロール塩酸塩®等
主な副作用は、「めまい、動悸、徐脈、頭痛、倦怠感」などがあります。

【高血圧の薬 副作用】 ⑦配合剤(ハイゴウザイ)

主な医薬品:ユニシア®、エクスフォージ®、ミカムロ®、レザルタス®、アイミクス®、ザクラス
配合されている高血圧の薬の成分によって副作用が現れます。

※ここに記した副作用がすべてではないので、いつもと違う気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に必ず相談しましょう。
いかがでしたでしょうか?このような副作用の情報は、薬局でお薬と一緒に配布される説明書にも記述されています。

副作用の一覧を見てしまうと、副作用に対して過剰に心配してしまう方もいるかもしれません。そのような場合でも、自己判断でお薬を中止したり、減量したりせず、指示通りにお薬を服用するようにしましょう。

お薬を中止、減量することで、体調を悪くしてしまう可能性があります。 もし、高血圧のお薬を飲まれていて、何かいつもと違う体調の変化がみられた場合は、直ぐに医師、薬剤師に相談するようにしましょう。