取締役とは何か
徳川家がオーナーで、幕府は会社である。
取締役とは?
"取締役"とは一体何なのでしょうか?
取締役とは、株主からの委任を受け、会社の業務執行を実際に行う役職です。当然委任を受ける立場上、株主から厳しく評価され、重い責任を負うことになります。
株式会社は、株主と呼ばれる出資者がお金を出し合って出資することで設立される組織です。経営について知識を有していなかったとしても、出資を行うことで会社の所有者になれるのは、株式会社の特徴の1つです。もちろん、出資者である株主と実際に経営を行う人間が同じであるオーナー企業もありますが、全ての株主が経営を行えるほどの知識を有しているとは限らないのが実情です。
このような状況の中、「じゃあ経営のことは経営のプロに任せようよ」という考えに基づいて考えられたのが“取締役”です。
取締役は出資者である株主から選ばれた人間がその職責を担い、会社経営を行っていくこととなります。
このように、株式会社の運営は所有者である株主と経営者が分離されているので、この状況を「所有と経営の分離」と言います。
取締役の根拠法及びその選・解任の方法とは?
①取締役の根拠法は?
根拠法ですが、取締役の設置は任意に設置を選べるわけではなく、会社法38条1項及び第326条1項によって「株式会社に設置しなければならない機関」として定められています。
取締役については会社法で細かく規定されていることから、以下、会社法をベースに解説します。