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 鹿児島県出水(いずみ)市のアパートで、大塚璃愛來(りあら)ちゃん(4)が同居する男に殴られた事件で、璃愛來ちゃんが今夏、全裸で自宅外に放置されていたのを、近くの住民が目撃したと朝日新聞の取材に語った。県警は、璃愛來ちゃんを3月下旬~4月上旬に計4回保護。ネグレクト育児放棄)の疑いで児童相談所に通告していた。養育状況に問題がなかったか調べている。

 県警は8月31日、璃愛來ちゃんの頭部を殴ったとして、同市明神町の建設作業員、日渡駿容疑者(21)を暴行容疑で逮捕した。逮捕容疑は8月27日午後7時半ごろから同8時ごろにかけて、自宅で璃愛來ちゃんの頭部を1回、拳で殴ったというもの。璃愛來ちゃんは殴られた翌日に死亡。死因は水死の疑いがある。日渡容疑者は璃愛來ちゃんの20代の母親と交際し、3人で生活していた。

 住民によると、今年の夏の大雨が降る日曜の昼間、璃愛來ちゃんがアパート1階の自宅玄関ドアの前で、全裸で一人立っていた。その後、再び様子を見ると、下着一枚の姿で玄関の外にいた。住民が声をかけたが、璃愛來ちゃんはおびえた様子でドアの方に顔を向けたままだったという。(井東礁、小瀬康太郎)