1: 風吹けば名無し 2019/11/22(金) 21:22:41.90 ID:xkml1h4I0
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青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳
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しびれは、感覚の経路 (感覚受容器から末梢神経、脊髄、大脳へ至る感覚の伝導路)のいずれかに障害がおきると出現します。表1には、障害部位によって分類したしびれの原因となる主な病気の一部を示しております。しびれで病院を受診される患者さんの多くが心配している病気の一つとして、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害があります。通常、脳血管障害によるしびれは、急に出現した片側性の症状であることが多いです。感覚障害に筋力低下を伴うことが多いのですが、感覚障害が唯一の症状であることもあります。口の周りと片側の手がしびれる場合なども脳血管障害の可能性があるので注意しましょう。
脊椎に異常があって、首 (頚椎) や腰 (腰椎) の神経を圧迫することによって生じるしびれは、慢性的なしびれで最も多い原因の一つです。この場合は、発症の日時が不明であったり、症状の変動があったり、ある一定の領域 (脊髄神経根であれば皮膚分節) に限局してしびれを認めます。
また、手足の末梢神経の障害によるしびれも日常でよく遭遇するしびれです。末梢神経障害は、一つの末梢神経にのみ障害がみられる場合を単神経障害、非対称性に複数の末梢神経に障害がみられる場合を多発単神経障害、左右対称性でいわゆる手袋靴下型に障害がみられる場合を多発神経障害といいます。手根管症候群や撓骨神経麻痺などの絞扼に伴うもの、血管炎や膠原病などの炎症が関連するもの、ギラン・バレー症候群などの免疫が関連するもの、糖尿病やビタミン欠乏などの代謝性疾患に伴うものなど、末梢神経の障害だけでもしびれの原因は実に様々です。急な症状の出現ではなくても、しびれの範囲が広がっていく、別の身体の部位にしびれが出現してくる、など慢性の経過でも末梢神経障害をはじめとして様々な病気が隠れている可能性があります。
表1. しびれを引き起こす主な病気
障害部位 | 疾患 | |
---|---|---|
① 大脳、脳幹、脳神経 | 脳梗塞、脳出血、脳腫瘍 多発性硬化症、脳炎、三叉神経痛など |
|
② 脊髄、脊髄神経根 | 脊椎症、脊椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症 脊髄梗塞、脊髄動静脈奇形、脊髄動静脈瘻 多発性硬化症、脊髄炎 亜急性連合性脊髄変性症、HTLV-1関連脊髄症など |
|
③ 末梢神経 | 単神経障害 | 手根管症候群、肘部管症候群、撓骨神経麻痺 腓骨神経麻痺、足根管症候群 帯状疱疹など |
多発単神経障害 | 血管炎、膠原病関連疾患 サルコイドーシスなど |
|
多発神経障害 | 糖尿病、尿毒症、ビタミン欠乏、アルコール多飲 ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎 Charcot-Marie-Tooth病 家族性アミロイドポリニューロパチー、アミロイドーシス 腫瘍、傍腫瘍性、感染症 (AIDSなど) 中毒性 (重金属、農薬、有機溶剤など) 薬剤性 (抗腫瘍薬など) |
|
④ その他 | 電解質異常、過換気症候群、下肢静止座不能症候群など |
また、「バファリン」という抗血小板薬(アスピリン)を処方されている方は、薬が不足したとき処方箋なしに買える市販薬のバファリンを使うのは避けてください。というのは、現在市販されているバファリンは、大半がアセトアミノフェンという解熱鎮痛成分を中心とした薬で、アスピリンは含まれていないからです。
抗血小板薬の副作用のうち、出血についての注意は抗凝固薬とほぼ同じです。一般的に抗凝固薬ほど注意する必要はありません。
ただし、出血傾向など普段と違う症状がないか自己チェックし、異常を感じたら、すぐに主治医に連絡しましょう。
(追記)「登録販売者com」という怪しげな名前のサイトから転載。最後に書かれている「バファリン」には現在はアスピリンが含まれていないというのは上記文章に書いてある。だが、アスピリンの歴史について詳しく書かれ、いい内容の記事である。長い歴史のあるものは悪いはずがない。(新しいものの大半は詐欺商品であるか、何かの欠陥が隠されている。)特に薬などはそうである。龍角散、正露丸、オロナイン軟膏は日本が誇るべき薬品だ。
●ネアンデルタール人、歯痛に「鎮痛薬」使用か 研究(AFP時事)http://www.afpbb.com/articles/-/3120730
食べていたのは、抗生物質を産出する真菌や、サリチル酸を含むポプラの木の破片だそうで、また別の研究ではノコギリソウやカモミールなどの薬草を使用していたことも示唆されています。
そうなると、人類の仲間と薬との関係は、約5万年も遡るということになります。長い付き合いですねぇ!
さて、このサリチル酸。現代で有名なところでは解熱鎮痛剤NSAIDsの仲間であるアスピリンの有効成分。歴史ある古いお薬で「薬の王者」とも呼ばれ、ギリシャの医聖・ヒポクラテスも使っていたという記録があるそうです。
洋画をよく見る方にはお馴染みの、アメリカ人がとにかくなにかと言えば水の入ったカップに錠剤を放り込み、シュワーっと発泡したところをぐっと飲む、というシーンがあります。
あれは多くがアスピリンに重曹が含まれたもので、一番メジャーな医薬品の名前としては「アルカ・セルツァー」という商品。
重曹が含まれるので発泡するし、胃酸過多や胸焼けなどへの効果も期待できるということになります。
アメリカ人のアスピリンの消費量はハンパではなく、年間200億錠にも達するといわれています。一説には全世界の消費量の30%程度、300億錠に達するという説もあります。
もちろんNSAIDsの仲間ですので、胃潰瘍などの胃腸関係の副作用があり、年間で10万人弱が副作用の胃痛で入院し、2,000人が死亡していると言われているそうですが、すさまじい数ですね。
また、海外では特に疾患がない方でもアスピリンを常用していることが多く、それも消費量拡大に関わっています。
通常の解熱鎮痛に使うもの以外に、低用量アスピリンには抗血小板作用があり、このため虚血性心疾患や、脳梗塞などの動脈が関わる血栓の病気の予防・治療に使われるために、海外では予防として飲んでいる方も多いのですね。
ただし、上記に書いたようにもちろん副作用の心配や飲み合わせのこともあり、用いる用量により作用が異なる性質もありますので、個人判断での常用は薦められません。
●アスピリンと他のNSAIDsの違いや特徴について(ミナカラ)https://minacolor.com/articles/show/3215
アスピリンは抗血小板作用を持つため、ワーファリンや他のNSAIDsとの併用によりいっそうの慎重さが必要になります。
低用量のアスピリンで抗血小板治療を行っている人などは、特に解熱鎮痛剤や、NSAIDsが含まれている総合感冒薬の選択には注意が必要です。
●アスピリン(おくすり110番)http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1143001.html
最近では大腸癌予防薬としてのランダム化比較試験まで行われているというアスピリン。いまだ知られないさまざまな効能がありそうです。
それに輪をかけるのが「低血圧」や「コレステロール」「減塩食」「油っぽいものを避ける」という間違った医療です。この中でも特に悪質なのは「血圧は低い方が良い」という指導で、その結果、高齢者は血流量が足りず、元気がでなかったり、ガンや伝染病に対する抵抗力を失ったりして、さらに落ち込みます。家族性の病気などで血圧に異常を来している人は別にして、普通は心臓が末端血管の血流量を保とうとして血圧をあげるのですから、それを下げるのには何らかの理由が要ります。
ところが、高血圧の治療はほとんど進歩が見られず、「一人の患者さんの望ましい血圧」を決めることもできず、「高血圧の原因となっている硬化した血管を柔らかくする薬」も開発されていません。単に血圧だけを下げるので、血流量が減少してますます死期を近づけることになります。
また、高齢になると味覚の関係で食欲が減退しますが、減塩食やかさかさした油を含まない食事を強制され、さらに生きがいを失っていきます。これらは、「自分が専門とする領域の病気にならなければ、患者の人生などどうでも良い」という西洋医学の欠点がそのままでたもので、「健康であれば死んでも良い」というギャグがあるぐらいです。