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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

緊急事態における正常化バイアスの危険性

小田嶋隆師(私の別ブログでも私は氏をこう呼んでいる。私より年下だが、師と呼ぶに足る人物だ。)が脳梗塞で入院された経緯を書いている文章だが、運よく軽症だったようで慶賀の至りである。私自身も高血圧で、兄弟姉妹全員高血圧、父と叔父は脳溢血(脳梗塞かもしれない)で死んでいる家系なので他人事ではない。
この記事は4頁ほどあったと思うが、特にこの部分を抜き出したのは、「正常化バイアス」は重要な概念で、しかもそれが緊急時に致命的な判断ミスを生む可能性があることを教えているからだ。
いや、「正常化バイアス」がどんなものか、定義は知らないが、「異常な事態や状況に対して、それを正常だと思いたいために自分の頭の中で、一見合理的な答えを作る心的機構」だろうな、と想像している。「バイアス」とは偏向のことであり、正常化しようとする事自体が偏向である、という皮肉な名称だろう。
我々は、社会の異常(不正)に対して常にこの正常化バイアスを働かせて、その異常を空気化しているのである。たとえば、学校や会社(だけでなく力関係が骨組みであるほとんどあらゆる組織)というものは常に異常なことが起こっているのだが、その異常を正常と思わせる空気で充満しているために我々はその異常性に気づかない。これが正常化バイアスだと思う。





「不毛な困惑」が招いた空白の6時間

コラムニスト
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 とにかく、あの段階では、一も二もなく、いくつかの真摯な忠告に従って、即座に病院に向かうべきだった。

 今回の不決断が、重大な事態につながらなかったのは、単なる幸運にすぎない。

 仮にこの先、似たような状況に直面したら、30分後に女優さんとの対談の仕事がはいっていても、決然とキャンセルして病院に駆けつけようと思っている。

 ちなみに、決断を遅らせるべく私が自分を説得するために用意していた言い訳は、「当日のキャンセルでラジオの現場を混乱させてはいけない」という絵に描いたような建前論だった。

 本当のところを申し上げるなら、ラジオというメディアの強みが、その身軽さと臨機応変な対応能力にあることは、私が一番よく知っていたはずのことだ。つまり、今回の対応の遅れの原因は、やはり私自身が自分の感情と理性において下した判断自体に求めるほかにどうしようもない。

 グレゴール・ザムザ氏は、ある朝目覚めると毒虫に変身していることに気づいた人なのだが、その彼の主要な心配事は、毒虫になってしまったことそのものではなくて、自室から外に出て勤務先に出勤できないことだったりした。今回の私の一連の対応は、ザムザ氏の不毛な困惑とそんなに変わらない。それほど愚かだった。

 当日、私がわりと落ち着いているように見えたのは、私が状況を冷静に判断できていたからではない。

 どちらかといえば、

 「オタオタしたくない」
 「沈着でありたい」
 という虚栄心(あるいはこの感情の正体は、私が日頃から軽蔑してやまずにいる「マッチョイズム」それ自体だったのかもしれない)に従ったリアクションだった。

 それゆえ、当日、私は沈着であるというよりは、むしろヘラヘラしていた。

 おそらく私の感情の中では「最悪の事態」を信じたくない気持ちが半分と、「オレに限っていくらなんでも脳の病気だなんてことはあるまい」という思い上がりが半分あって、それらがあわてふためくことを強くいましめていたのだと思う。

 まあ、ひとことで言えば

 「正常化バイアス」
 というヤツだ。

 午後になって、私はノコノコと赤坂に出かけて、20分ほどのラジオ出演を終えた。

 オンエアの中では、視野の中に見えにくい部分がある現象を説明しつつ

 「いま打席に立ったら内角の高めはたぶん打てないですね」
 などと、半端なジョークを飛ばしていた。最悪の態度だったと思う。






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異性愛は旧社会の遺物になるか

マツコ・デラックスという人の出る番組は一度も見たことがない(嫌いなのではなく、そもそも野球中継以外でテレビを見る習慣が無い。)のだが、ネットなどでその発言を見るとわりとまともな考え方をしている人だと思っていた。しかし、下のツィートのような発言をする人だったのは少しがっかりだ。まるで、女は男にモテるしか価値が無いような言い方である。
実際、男にモテることしか頭に無い女も多いのだろうが、そうではない女も少なくはないだろう。モテるのが女の最大関心事というのは、マツコの偏見だと思う。そもそも、マツコというのは確か男が女装しているのだと思うが、なぜ女装をするのかと言えば、性的な問題への関心が普通以上に高かったからだろう。(単にマスコミで自分を売るためかもしれないが、やはり女装という方法を選んだのには奇異性狙い以上の理由があるはずだ。)だが、女装が好きであっても、男に女の気持ちが分かるだろうか。

私は、これからの時代は男に無関心な女、女に無関心な男がどんどん増えていくと予想している。関心があっても、恋愛ではなく、性的欲求の解消と相手の地位財産名声だけが異性獲得の目的になるのではないか。実際、男と女は考え方も感じ方も大きく異なるのであり、これまでの社会は「夫婦単位」「家族単位」に便利なように社会システムが作られていたから夫婦になるために恋愛があったわけで、夫婦であることに有利性が無くなれば、男といるより女同士のほうが気楽で趣味も合うに決まっている。男も同じだ。世のなかにホモやレズが激増しているのは、そういう「精神的親近性の気楽さ」も理由だろう。ホモやレズのセックスが通常の異性間セックスよりいいわけではないと思う。まあ、未経験者の空想でしかないが、少なくとも私は、ケツの穴にペニスを突っ込むという行為には反吐が出る。女同志のことはまったく想像もつかない。美的にはホモよりはマシか、とは思っている。



さんがリツイート

マツコの知らない世界、面白い回もあるけど、サメの歯の化石を集めてる13歳の女の子に「やめなさい、モテないよ!」という感じはもう飽きたな…それに対して「でも分かってくれる人がいると思うので」と淡々と言い返す13歳素敵だった。



性犯罪のガイドライン


朝の八時台にこういう人間がうろついているのだから、世の親御さんたちは子供をひとりで通学させることもできない世の中である。7歳では抵抗も不可能だろう。一生の心の傷になりそうである。
未成年と言っても、10歳以上と10歳以下では精神年齢がかなり違うだろうから、10歳を境にして、それ以下の子供との性交は問答無用で重罰(最低でも懲役30年くらい)を科すように刑法を改定すべきではないか。私は、幼女への強制性交は「去勢(玉だけでなく竿も切断)」を施すのが一番適当な刑罰だと思う。10歳以上になると、状況が複雑になってくる。つまり、「合意の上での性交」のはずが、強制性交だったと言い立てられる可能性も無いとは限らないから、冤罪ではないことが確実な場合にのみ重罰を科すのがいいかと思う。まあ、そうは言っても、15歳くらいまでは判断力が未熟だから、未成年相手の性交は(未成年同士でも)基本的に禁止し、違反には重罰を科すべきだと私は思っている。未成年の女の方から誘った場合はどうか、というのはまた判断が難しいが、その誘いに乗れば犯罪だとすれば一番話が簡単だろう。

 小学生の女児(7)に乱暴したとして、警視庁練馬署は15日、住所不定、無職保元(やすもと)太志容疑者(27)を強制性交容疑で逮捕したと発表した。逮捕は13日。

 練馬署幹部によると、保元容疑者は4日午前8時半頃、東京都練馬区の路上で、通学中の女児に「ちょっと来て」と声をかけ、手をつかんで近くの公衆トイレの個室に連れ込んで性的暴行を加えた疑い。数百メートルにわたって、女児の後をつけた上で声をかけていたという。保元容疑者は調べに対し、容疑を認めている。

 周辺の防犯カメラや、現場から採取された微物のDNA型から保元容疑者が特定され、練馬署が指名手配して行方を追っていた。13日に渋谷区の路上で警察官が発見し、身柄を確保した。






マウスウォッシュ直後の運転→「はい、君、ターイホ」

いや、マウスウォッシュの主成分がエチルアルコール(エタノール)だとは知らなかった。しかし、私は酒を飲んでも、ビールや水割りや日本酒やワインでは、マウスウォッシュのあの強い刺激は感じないのだから、相当に強烈なアルコール濃度なのか、それともアルコールとは別の薬品のためなのか。まさか塩酸や硫酸ではないだろうなwww

(以下引用)



こりゃ、1滴もお酒を飲んでないのにマウスウォッシュをしたばっかりに酒気帯び運転で検挙、なんてこともあり得るじゃないか……。 

・警察に聞いてみた

だが、もしかしたら飲酒検問に引っかかった際に「実は直前にマウスウォシュしたので、呼気検査で正確な数値が出ません」と申告したら、血液検査とかに切り替えてくれるのかも? この点も気になったので警察に直接聞いてみたぞ。

私:「飲酒運転に関して質問なのですが」

担当者:「はい、何でしょうか」

私:「飲酒検問に遭遇したドライバーが直前にマウスウォッシュを使用していた場合、お酒を1滴も飲んでいないのに呼気検査の数値が0.15を越えてしまう可能性があります。その際、ドライバーが希望すれば血液検査などに切り替えてもらうことは可能なのでしょうか」

担当者:ドライバーの申告や希望によって、検査方法が変わることはありません。ただし、現場の警察官の判断によって、血液検査を受けてもらう可能性はあります」

私:「となると、もしお巡りさんが『マウスウォッシュしてようが何だろうが、呼気検査しか受け付けん!』となった場合、お酒を飲んでないのに検挙されるというケースもあるかと思うのですが……」

担当者:「お酒でもマウスウォッシュでも関係ありません。問題はアルコールが体内に摂取されていることなのです」

私:「マウスウォッシュはうがいなのですが、それも『アルコールを体内に摂取した』と見なされますか?」

担当者:「現場の警察官の判断に依りますが、そう見なす可能性は大いにあるでしょう」

——以上である。

つまり、ドライバーが「マウスウォッシュしたんですよ」とお巡りさんさんに言ったところで検査方法を変えてもらえる保証はなく、全て現場にいるお巡りさんの判断次第。運が良ければ血液検査でシロと出て無罪放免となるかもしれないが、運が悪ければ……重〜いペナルティが待っているというワケだ。

とにもかくにも、マウスウォッシュの意外な落とし穴を知らないと最悪な展開になる可能性があるので、知らなかった人は覚えておいた方がいいだろう。間違っても、「お巡りさんに『息が臭い』と思われたくないから、呼気検査の前に『リステリン オリジナル』で息をフレッシュにしとこう」なんて考えたらダメだからな!!

参考リンク:YouTube警視庁タニタ『HC-213S』
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.





時代を先取りした発想

この生徒の回答は、倫理性は別として、物凄く頭のいい生徒だな、と思うし、クラスでそういう発言をできる勇気も凄いと思う。
「昔、授業でやった」とあるから10年以上も前の出来事だろうが、現代の風潮を予告しているという面もある。つまり、何かをする際に、善悪ではなく、「自分にとっての利益不利益」を最初に考える、ということだ。
古い人間なら、「5人を救うかわりに1人を殺すことは許されるか」という哲学的問題だ、とすぐに判断して、そこに「自分自身の利害」を判断要素に入れることはまず無いと思う。べつに昔の人間が道徳的だったというわけではなく、「この問題のポイントはそこにある」と思うと、それ以外の観点は考慮外になるわけだろう。しかし、「自分自身の利害」を最初に考える、とい姿勢は実に現代的だと思う。世知辛い世の中である。
なお、どこかで読んだ、おそらくこのツィートについてのコメントだと思うが、「5人の生徒と1人の教師なら迷わず教師の方に線路を切り替える」というのがあったwww
私なら、「5人の教師と1人の生徒でも教師の方に切り替えるかなあ」とも思ったが、その一人の生徒がどうしようもないクズ、DQN,サイコパスの可能性もあるし、何とも言えない。教師でも、5人もいれば中にはまともな人物もいる可能性はあるだろう。いや、5人中3人くらいはまともなような気もする。学校という制度が彼らを嫌われ者にしているだけではないか。





さんがリツイート

これを昔、授業でやったら「なぜ助ける必要があるのかわからない。俺は傍観者だから放置して5人が死んでも責任はない。でも切り替えたら俺の責任になる」と言った生徒がいて衝撃を受けた。確かにその通り。「5人の人に感謝されるメリットよりも、1人の遺族に責められるデメリットの方が大きい」と。