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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

時代を先取りした発想

この生徒の回答は、倫理性は別として、物凄く頭のいい生徒だな、と思うし、クラスでそういう発言をできる勇気も凄いと思う。
「昔、授業でやった」とあるから10年以上も前の出来事だろうが、現代の風潮を予告しているという面もある。つまり、何かをする際に、善悪ではなく、「自分にとっての利益不利益」を最初に考える、ということだ。
古い人間なら、「5人を救うかわりに1人を殺すことは許されるか」という哲学的問題だ、とすぐに判断して、そこに「自分自身の利害」を判断要素に入れることはまず無いと思う。べつに昔の人間が道徳的だったというわけではなく、「この問題のポイントはそこにある」と思うと、それ以外の観点は考慮外になるわけだろう。しかし、「自分自身の利害」を最初に考える、とい姿勢は実に現代的だと思う。世知辛い世の中である。
なお、どこかで読んだ、おそらくこのツィートについてのコメントだと思うが、「5人の生徒と1人の教師なら迷わず教師の方に線路を切り替える」というのがあったwww
私なら、「5人の教師と1人の生徒でも教師の方に切り替えるかなあ」とも思ったが、その一人の生徒がどうしようもないクズ、DQN,サイコパスの可能性もあるし、何とも言えない。教師でも、5人もいれば中にはまともな人物もいる可能性はあるだろう。いや、5人中3人くらいはまともなような気もする。学校という制度が彼らを嫌われ者にしているだけではないか。





さんがリツイート

これを昔、授業でやったら「なぜ助ける必要があるのかわからない。俺は傍観者だから放置して5人が死んでも責任はない。でも切り替えたら俺の責任になる」と言った生徒がいて衝撃を受けた。確かにその通り。「5人の人に感謝されるメリットよりも、1人の遺族に責められるデメリットの方が大きい」と。





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