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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

千島列島


「おねこたん」「はるむこたん」「しゃすこたん」「まつわ」が可愛い。


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帝国書院『中学生の地理』p.126

 百科事典(『日本大百科全書』)では千島列島はこう規定されている。

大きく分けて北千島、中千島、南千島に三分される。

…以下の13島である(〔 〕内はロシア語読み)。
 占守(しむしゅ)〔シュムシュ〕島、阿頼度(あらいと)〔アライド〕島、幌筵(ほろもしり)〔パラムシル〕島(以上北千島)。
 温禰古丹(おねこたん)〔オネコタン〕島、春牟古丹(はるむこたん)〔ハリムコタン〕島、捨子古丹(しゃすこたん)〔シャシュコタン〕島、松輪(まつわ)〔マツア〕島、羅処和(らしょわ)〔ラシュア〕島、計吐夷(けとい)〔ケトイ〕島、新知(しんしる)〔シムシル〕島、得撫(うるっぷ)〔ウルップ〕島(以上中千島)。
 択捉(えとろふ)〔イトルプ〕島、国後(くなしり)〔クナシル〕島(以上南千島)。

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「契約」とは何か

筆者は紳士的な書き方をしているが、実際は出版社の意図的な詐欺的行為だろう。
「契約」というのは「お友達になる」ことでも何でもない。むしろ相手との「勝負」の危機的場面なのである。それが資本主義社会の現実だ。
私が昔読んだ、ある不動産業者の本だと、客が契約書をすべてきちんと読めば、相手は契約を結んだ瞬間に契約不履行の罪に問われることになる、と書いてあったwww


(以下引用)

出版社共通の契約書ひな型のおかしなところ

2021年8月23日 13:08

これまで四冊本を書かせていただいて、いずれも出版社と契約書を交わせて頂いてるのだけど。どうもどの出版社も共通のひな型があるらしく、おかしな記述が必ず2つある。私はそのつど修正をお願いしている。出版社のみなさん、ひな型修正しておきません?

さて、その2つとはどんな記述か。

まず一つ目。「類似のことを他のところで書いたらアカン」というもの。これ、字義通りにとったら、自分の本の宣伝のために概要を紹介することさえできなくなる。他方、当然ながら出版社は著者に宣伝に努めろと言うわけで、矛盾してる。だから、「文章の完全一致はアカン」だけに修正した方がよい。

もう一つは、「何か問題が起きたら著者が弁償しろ」という記載。誰が起こした問題か、主語がないまま「ともかく問題起きたら著者が弁償ね」と、あまりに片務的。これは「著者の責任で生じた問題に限り」に修正してもらっている。出版社が起こした問題は出版社の責任。当然と言えば当然。

出版社は「ことば」を商売にしてる割に、契約書の文言をきちんと詰めてないひな型を流布させてるなあ、という印象。たぶん弁護士もチェックしてるんだろうけど、詰めが甘い。出版社のみなさん、ひな型の修正、ちゃんとやった方がいいですよ。

ジュークボックスの「ジューク」とは



世界大百科事典 第2版「ジュークボックス」の解説

ジュークボックス【juke box】

コインを投入しボタンを押して選曲できるレコードの自動演奏装置。コイン作動となっているのは,飲食店などで客に使用させる目的で考案されたものだからである。〈ジューク〉とは酒場や娼家を意味するアメリカ黒人の俗語だとされている。もともと〈蓄音機〉は家庭用として普及する前に見世物の用に供せられた。1890年代には,アメリカや西欧の大都市で蠟管蓄音機をイアホンを用いて有料で聞かせる商売が広まった。1906年にアメリカのジョン・ゲーブル社が平円盤レコードの自動演奏機を発売したが,一般にこれがジュークボックスの元祖とされている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報




「壁の花」は「a flower on the wall」ではなく「a wallflower」

「壁の花」という言葉は差別語だということで、フェミニストたちから排斥されて死語になったのではないかwww
なお、「flower on the wall」で調べると、文字通り壁に掛けられた花(ポットに植えられたりしている)しか検索できない。
ついでに言うと、英語の「on」は「~の上」ではなく、「接触状態」を示すものだと理解したほうがいい。(スィッチのon、offは電気の「接続状態」と「断絶状態」であるわけだ。)だから、「ドリトル先生」の故郷の町、「沼の上のパドルビー」とは、本当は「沼の傍のパドルビー」だろう。しかし、井伏鱒二の名訳にケチをつけたくはない。
なお、「put on」は(服を)「着る」、「 put off」は(服を)「脱ぐ」で、やはりon ,offが接触と断絶を示している。
ちなみに、「put」は「置く」ではなく、「何かをある状態にする」ことと捉えたほうが、putの多義さに対応した考え方だと思う。状況次第で「put up」が「(家を)建てる」にも「(家を)売る」にもなるらしいのである。後者のupは「お手上げ状態」と解釈できそうだ。
upは上向き状態を示すのが普通で、ビング・クロスビーの「Pick yourself up」(「有頂天時代」挿入歌)は「お前自身を吊り上げて上向き状態にしろ」と直訳できるが、簡単に言えば「元気を出しな」だろう。なお、誰の歌かは知らないが「Put yourself up」という歌もあるようだ。




(以下引用)

2012/12/3 10:25

2回答

‘a wallflower’ (壁の花)という言葉は、よく使われる言葉なのでしょうか。

英語・3,111閲覧・25

1人が共感しています

ベストアンサー

usa********

2012/12/3 12:57(編集あり)

畑に転がった捨て野菜を拾っても窃盗罪

プロの文章だが、SNSに載り、コピー可能ならコピー可だと見做して転載する。
警察に捕まった経験のある人は少ないだろうから、「常識でない常識」のひとつだ。「野あらし」という罪名を知っている人も少ないだろう。
山上たつひこのこのコラムが掲載されているのは「GQ」とかいう正体不明のウェブ雑誌で、やたらに気取った記事が多いが、そこに山上たつひこというのは異色の取り合わせだ。

(以下引用)

漫画家と夜食──インスタントラーメン──は切っても切れない関係にある。

「ごん」(一九六八年八月号~十一月号 日の丸文庫)に短編を発表していた頃、ぼくは夜食が楽しみで原稿を描いていたようなところがある。

具のキャベツとダマになった卵が麵と絡み合って「旨味、旨味」と口中を回るあの幸福感は神様が徹夜する漫画家のために用意してくれた贈り物だったような気がする。

その夜はラーメンの具材がなかった。

「畑にキャベツがあるやないか」

ぼくは気がついた。練馬区南大泉はキャベツ畑だらけだった。このときは収穫期で畑にキャベツは残っていなかったが、売り物にならない傷もののキャベツがいくつか黒土の上に転がっていた。腐っているわけでもない。ちょっとばかり見栄えが悪いだけだ。中身は普通に食べられる。

「あれを取りに行こう」

どうせ腐らせて畑の肥料にするキャベツだ。その前に人間の口に入れたところで非難されるいわれはあるまい。ぼくは谷内力男を連れてアパートを出た。手に提げたバケツには菜切り包丁と懐中電灯が入っている。

黒土の畑には収穫から残されたキャベツが放置されている。誰もそれを取りに行かないことがぼくには不思議でしょうがなかった。

懐中電灯を照らしながら畑に入った。放置されたキャベツはぼくの目には完全な野菜に見えた。これのどこが悪いのか。包丁でキャベツの底部を切り取りバケツに入れた。

ライトが光った。巡回中のパトカーだった。

パトカーはぼくと谷内に気づいたようだった。ライトが接近し、ぼく達のいる畑の前に停まった。映画の「夜の大捜査線」みたいだな、とぼくは思った。《夜の熱気の中で》──シドニー・ポワチエとロッド・スタイガー共演のアメリカ南部を舞台にしたミステリだ。

警官が二人降りて来た。

「何をしてるんだ」

警官の一人が畑に入って来てぼくの前に立ちふさがった。ここは日本だし、練馬だし、キャベツ畑だから銃は突きつけられなかった。

「ちょっと、ラーメンに入れるキャベツを取りに……」

しどろもどろの口調でぼくは弁解したと思う。

ぼくの手の菜切り包丁に気づいた警官の顔が緊張した。

「おう、こりゃまずいね」

警官はぼくの手から包丁を取り上げ、ぼくの腰のベルトを摑んだ。慣れた素早い動作だった。

「署まで行こうか」

谷内力男も片方の警官にベルトをつかまれていた。

石神井警察署に着くと警官がどやどやと集まって来た。六人ほどいたのではないか。深夜の警察署にこんなに警官がいるのかとびっくりした。ぼくと谷内は緊迫した雰囲気の中で警官に取り囲まれた。

畑に捨てられたキャベツ一個を持ち帰ろうとしただけでこれほど物々しい取調べを受けるのか。パトカーの中ではわりあいと気楽に構えていたぼくは急に心細くなった。あとで事情を聞いて合点がいった。

この日、武蔵小金井で強盗殺人があり、ぼく達はその容疑者に間違われたのである。連絡の手違いで強盗殺人犯を二人確保したらしいと思い込んだ夜勤の連中が駆け寄って来たというわけだ。ぼく達がただのキャベツ泥棒だと知ったときの彼等の落胆した表情といったらなかったな。最初、ぼくを畏怖の眼差しで見ていた警官が急に見下した視線を送ってきた。深夜の警察署で一目置かれるには強盗殺人ぐらいでないと迫力が足りないのだ。

ぼくは指紋を取られ、住所やら本籍地を問われた。罪名は「野荒し」であった。警官が書類に書き込んだ下手糞な文字を憶えている。

「お前らなあ、お百姓さんがキャベツひとつをつくるのにどれだけ汗を流してるのか知ってるか?」

書類を書き終えた警官がぼくの方へ向き直り説教を始めた。マニュアルでもあるのだろうか。野荒し相手にはこう、かっぱらい相手にはこう、無銭飲食にはこう、警官は慣れた口調だった。

「お前らどう見ても重大犯罪を犯せるような顔じゃないよな」

警官は薄笑いを浮かべていた。

屈辱だったな。いや、だから強盗殺人でもやらかしたろかい、と考えたわけではありませんけれど。

ぼくと谷内は犯罪者よりも下級の人間として扱われたのである。

ぼく達は警察署を出た。明け方近くだったと思う。石神井から保谷まで歩いて帰ったのか、タクシーを拾ったのか、よく憶えていない。財布を持っていなかったからたぶん徒歩で帰ったのだろう。

警察は、連行するときは車に乗せてくれるのだけれど、帰りは送り届けてくれないのだということを初めて知った一夜でもあった。