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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

脳梗塞からの機能回復は可能か

大阪大学医学部のホームページから転載。
脳梗塞は、脳の細胞への血流が血栓で停止し、その先の脳細胞が壊死するわけだろうから、その脳細胞が司っていた身体機能は回復するはずがない、と私は思っており、私自身の脳梗塞の結果起こっている右腕や右足の軽い麻痺も、一生これと付き合っていくしかないと覚悟している。まあ、それほど長生きをする気はないし、身体の他の部分の機能も衰えていくのだから、脳梗塞後遺症だけを気にしても仕方がないわけだ。
だが、下の記事だと、回復する場合もある、ということで、それは、「新しい神経細胞が形成される」というようなものらしい。まあ、詳しく読んだわけではないが備忘的に保存する。ただ、医学を含め、基礎研究の世界は、定期的に「近いうちに凄い成果が出せそうだ」という宣伝をすることで、研究費用を捻出する世界でもあるから、話半分に読むべきだろう。

(以下引用)


2012年4月2日(月)

<リリース概要>

 大学院医学系研究科の山下 俊英教授と上野 将紀助教らは、脳障害後に運動機能が回復していくメカニズムを、マウスを用いた実験により明らかにしました。

 脳血管障害や脳外傷などにより脳が障害を受けると神経回路が破壊され、手足の麻痺などの重い神経症状がもたらされます。しかし、失われた機能は、時間を経るとともにある程度回復することがあります。この要因として、損傷を免れた神経回路が、失われた機能を代償するのではないかと推定されていましたが、その実体は不明でした。

 本研究グループは今回、マウスを用いて、広範な脳の損傷後においても新たな神経回路が形成されることにより、神経機能の自然回復がもたらされることを示し、そのメカニズムを明らかにしました。片側の大脳皮質運動野※1を損傷すると、運動をつかさどる皮質脊髄路(ひしつせきずいろ)※2が破壊され、反対側の半身(対側)の前後の足に重い運動障害が引き起こされますが、徐々に運動障害は回復します。その際、損傷されていない側の皮質脊髄路を調べてみたところ、その皮質脊髄路が脊髄内で新たな神経回路を形成して、運動機能を回復させることを発見しました(図1)。また、脊髄内で発現する神経栄養因子BDNF※3が、この新しい回路の形成を促していることが分かりました。

 今回の発見を基盤として、サルやヒトなどの霊長類においても同様のメカニズムが働き得ることが分かれば、新たな治療法の開発やリハビリテーションの科学的基盤の構築につながるものと期待されます。

 本研究成果は、2012年3月21日(英国時間)に英国科学雑誌「Brain」のオンライン速報版で公開されました。

 なお、本研究は、独立行政法人 科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CREST)「脳神経回路の形成・動作原理の解明と制御技術の創出」研究領域(研究総括:小澤 瀞司)における研究課題「中枢神経障害後の神経回路再編成と機能回復のメカニズムの解明」(研究代表者:山下 俊英)の一環として行われたものです。

 

<研究の背景と経緯>

 脳血管障害や脳挫傷により脳が障害を受けると、神経回路が破壊され、認知・運動・感覚といった神経機能に重い障害がもたらされます。こうした障害に対して、有効な治療法はいまだ確立されていないのが現状です。脳や脊髄(せきずい)などの中枢神経は、一度破壊されると再生できないと長く信じられてきたために、中枢神経損傷後の自然経過での機能回復については注目されず、科学的に解明されてきませんでした。しかし実際には、リハビリテーションなどによる訓練を行うことで、失われた機能がある程度回復する場合があります。この現象を説明する仮説として「障害を免れた神経回路が、失われた機能を代償するのではないか」と考えられてきましたが、神経回路がどのように変化して機能を代償するのか、さらにそのメカニズムは何かということに関しては不明でした。脳にもとから備わっている自発的な回復のメカニズムが解明されれば、脳障害による後遺症に対する治療法の開発に大きく貢献することが期待できます。

 

<研究の内容>

 本研究グループはマウスを用いて、片側の大脳皮質運動野を広範に損傷させて、運動をつかさどる皮質脊髄路を片側だけ破壊しました。この実験モデルでは、損傷とは反対側の前後の足に重度の運動障害が起こります。通常、皮質脊髄路の軸索※4は、脳の下部で交差して、脊髄へと伸びます(図2:ヒトの場合。マウスも同様)。このために左側の脳が損傷を受けると、右側の足が麻痺します。しかし、損傷後数週間を経ると、運動機能が徐々に回復します。そこで、この自然回復がなぜ起きるのかを解析しました。

 この脳損傷モデルでは、損傷部とは反対側の大脳皮質運動野から伸びる皮質脊髄路が残存していることから、この皮質脊髄路の変化に着目しました。軸索全体を可視化できる化合物「順行性トレーサー※5」を用いてこの皮質脊髄路を可視化したところ、脳損傷後にはこの皮質脊髄路が、頸部脊髄(けいぶせきずい:頸髄)において多数の枝を伸ばしていました。これらの枝は、通常は脊髄の同じ側に向かって伸びていますが、脳損傷後には、一部が身体の中心線(正中)を超えて反対側へと伸長していました(図3)。反対側へと伸長した枝は、脊髄介在神経細胞※6と接続し、脊髄介在神経細胞は下位運動神経(図2)とつながることで、大脳皮質から筋肉にまでバトンタッチされる神経回路を形成することができました。実際に、損傷されていない側の大脳皮質運動野を電気刺激すると、麻痺した側の前足の筋運動が引き起こされました。また、この神経回路を切断すると回復した運動機能は再び失われました(図4)。この実験結果は、損傷を受けていない側の大脳皮質が、損傷された側の大脳皮質の機能を代償することで、麻痺した前足を動かすことができるようになったことを示しています。頸髄において新たに形成された神経回路が、運動機能の自然回復に寄与することが実証されました。

 本研究グループはさらに、このような新たな回路形成を引き起こす因子を同定することを目指しました。研究を進めた結果、脳由来神経栄養因子(BDNF)が頸髄の介在神経細胞に、その受容体であるTrkB(トラックビィ)が皮質脊髄路の枝にそれぞれ発現していることが分かりました。そこで、脳損傷後にBDNFあるいはTrkBの発現を抑制したところ、新たな回路形成は減少し、運動機能の回復も減弱しました。逆に、BDNFを過剰に発現させると回路形成が増加しました。これらの結果から、脳障害後の新たな回路形成には、BDNF-TrkBシグナルが必要であることが明らかになりました(図5)。

 

<今後の展開>

 今回の発見をもとに、より高等な神経回路を持つサル・ヒトにおいて、脳血管障害や脳外傷などによる神経症状を回復させるメカニズムを明らかにしていくことが期待されます(図6)。特に、霊長類では一部の皮質脊髄路は交差せず、そのまま同側を下っていくことが知られており、これが脳障害後の機能回復に効果的に寄与する可能性があります。研究の進展によって、脳が自力で回復していく仕組みを知ることができるのです。さらに、代償性の神経回路形成を促進する治療法の開発、リハビリテーションの科学的な基盤の構築に寄与することが期待されます。

 

<参考図>

20120402_1_fig1.png

図1 本研究の概要:脳損傷後、損傷を免れた皮質脊髄路の回路が再編成され、運動機能の自然回復がもたらされる(マウスを用いた実験)
(A)健常時:皮質脊髄路は反対側の手足の運動機能を制御する。
(B)脳損傷直後:皮質脊髄路が脱落し(赤点線)、前足の運動障害を引き起こす。
(C)脳損傷の数週間後:反対側の皮質脊髄路が新たな回路を形成することにより(青矢印)、運動機能の自然回復をもたらす。

20120402_1_fig2.png

図2 運動を制御する神経回路
1)皮質脊髄路:脳の一部である延髄において対側に交差する。
2)下位運動神経:皮質脊髄路からの信号を受け、筋肉に刺激を伝える。
3)骨格筋:神経からの刺激を受け、運動を実行する。

20120402_1_fig3.png

図3 脳損傷後に、損傷されていない側の皮質脊髄路が脊髄内で回路を作る
順行性トレーサー(BDAという物質)で片側のみ赤色に標識された皮質脊髄路の軸索の枝が、脳損傷後、正中を越えて対側(赤色で標識されていなかった側)に伸長し(白矢印)、脊髄介在神経細胞(緑色)と接続している(白矢印)。

20120402_1_fig4.png

図4 新たに形成された神経回路は、前足の運動機能を回復させる
運動機能の回復度合いを、はしごを歩かせる「はしごテスト」によって測った。はしごを踏み外す回数が少ないほど、回復していると見なされる。
A:新たに形成された神経回路を電気刺激すると、前足の筋運動を引き起こす。
B:この回路を切断すると回復した運動機能は再び悪化する。

20120402_1_fig5.png

図5 BDNF-TrkBシグナルが新たな神経回路を作る
介在神経細胞から分泌されるBDNF(図中左、丸ピンクで示している)は皮質脊髄路の軸索(図中左、青矢印で示している)の伸長を促し、神経回路の形成に寄与する。BDNFあるいはTrkBを阻害すると軸索の枝の形成が減少し(図中右上の写真)、運動機能の回復も悪くなる(図中右下のグラフ)。

20120402_1_fig6.png

図6 今後の展望:治療法の開発へ
サル・ヒトにおいて、同様のメカニズムが働いているかを調べ、新たな治療薬の開発やリハビリテーションの科学的な基盤の構築につなげる。

 




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ウイルスとは何か


ウイルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Rotavirus Reconstruction.jpg
分類(ウイルス)

ウイルスラテン語: virus)は、他生物細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないので、小器官がなく、自己増殖することがないので、非生物とされることもある[1]

名称[編集]

「ウイルス」は、「毒液」または「粘液」を意味するラテン語 virus に由来して命名された。古代ギリシアヒポクラテスは病気を引き起こす毒という意味でこの言葉を用いている[要出典]

特徴[編集]

ウイルスは細胞を構成単位とせず、自己増殖はできないが、遺伝子を有するという、非生物・生物両方の特性を持っている。自然科学生物学上、生物・生命の定義を厳密に行うことはできていないため、便宜的に細胞を構成単位とし、代謝し、自己増殖できるものを生物と呼んでおり、ウイルスは「非細胞性生物」あるいは「生物学的存在」と見なされている[15]。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼし、病原体としてふるまうことがある。ウイルスを対象として研究する分野はウイルス学と呼ばれる。

遺伝物質の違いから、大きくDNAウイルスRNAウイルスに分けられる(詳細はウイルスの分類を参照)。

発見[編集]

微生物学の歴史は、1674年オランダレーヴェンフックが顕微鏡観察によって細菌を見出したことに始まり、その後1860年フランスルイ・パスツール生物学や醸造学における意義を、1876年ドイツロベルト・コッホが医学における意義を明らかにしたことで大きく展開した。特にコッホが発見し提唱した「感染症が病原性細菌によって起きる」という考えが医学に与えた影響は大きく、それ以降、感染症の原因は寄生虫を除いて全て細菌によるものだと考えられていた。

1892年ロシアドミトリー・イワノフスキーは、タバコモザイク病の病原が細菌濾過器を通過しても感染性を失わないことを発見、それが細菌よりも微小な、光学顕微鏡では観察できない存在であることを報告した。またこの研究とは別に、1898年にドイツのフリードリヒ・レフラーパウル・フロッシュ口蹄疫の病原体の分離を試み、これが同様の存在であることを突き止め、「filterable virus(濾過性病原体)」と呼称した。同年にオランダのマルティヌス・ベイエリンクはイワノフスキーと同様の研究を行って、同じように見出された未知の性質を持つ病原体を「Contagium vivum fluidum(生命を持った感染性の液体)」と呼んだ。

レフラーは濾過性病原体を小さな細菌と考えていたが、ベイエリンクは分子であると考え、これが細胞に感染して増殖すると主張した。彼の主張はすぐには受け入れられなかったが、同様の性質をもった病原体やファージが発見されていくことで、一般にもウイルスの存在が信じられるようになった。その後、物理化学的な性質が徐々に解明され、ウイルスはタンパク質からできていると考えられた。1935年アメリカウェンデル・スタンリーがタバコモザイクウイルスの結晶化に成功し、これによってはじめてウイルスは電子顕微鏡によって可視化されることとなった[16]。また彼の発見したこの結晶は、感染能を持っていることを示し、化学物質のように結晶化できる生物の存在は生物学・科学界に衝撃を与えた。彼はこの業績により、1946年ノーベル化学賞を受賞した[17]。スタンリーはウイルスが自己触媒能をもつ巨大なタンパク質であるとしたが、翌年に少量のRNAが含まれることが示された。当時は遺伝子の正体は未解明であり、遺伝子タンパク質説が有力とされていた。当時は、病原体は能動的に病気を引き起こすと考えられていたので、分子ロボット(今で言うナノマシン)のようなもので人が病気になるということに当時の科学者たちは驚いた。それでも当時はまだ、病原体であるには細菌ほどの複雑な構造、少なくとも自己のタンパク質をコードする遺伝子ぐらいは最低限持っていなくては病原体になりえない、と思われていた。

1952年に行われたハーシーとチェイスの実験は、バクテリオファージにおいてDNAが遺伝子の役割を持つことを明らかにし[18]、これを契機にウイルスの繁殖、ひいてはウイルスの性質そのものの研究が進むようになった。同時に、この実験は生物の遺伝子がDNAであることを示したものと解せられた。

一般的な生物との違い[編集]

一般的な原核生物
(例:大腸菌
マイコプラズマナノアルカエウム・エクウィタンスリケッチアクラミジアファイトプラズマウイルス
構成単位 細胞 ウイルス粒子
遺伝情報の担体 DNA DNAまたはRNA
増殖様式 対数増殖分裂出芽 一段階増殖
暗黒期の存在
ATPの合成 できる できない できる できない
タンパク質の合成 できる できない
細胞壁 ある ない ある ない
単独で増殖 できる できない
(他生物に付着)
できない(偏性細胞内寄生性)

宿主に与える影響[編集]

ウイルスによる感染は、宿主となった生物に細胞レベルや個体レベルでさまざまな影響を与える。その多くの場合、ウイルスが病原体として作用し、宿主にダメージを与えるが、一部のファージやレトロウイルスなどに見られるように、ウイルスが外来遺伝子の運び屋として作用し、宿主の生存に有利に働く例も知られている。

細胞レベルでの影響[編集]

細胞変性効果(円形化)培養フラスコの底に敷石状に生育している培養細胞がウイルスの感染によって円く変形し、やがてフラスコからはがれてプラーク(空隙、写真中央)を形成する。
細胞変性効果(合胞体)敷石状に生育した培養細胞同士がウイルス感染によって細胞膜の融合を起こし、細胞核が中央に凝集して(写真中央)多核巨細胞様の形態になる。

ウイルスが感染して増殖すると、宿主細胞が本来自分自身のために産生・利用していたエネルギーや、アミノ酸などの栄養源がウイルスの粒子複製のために奪われ、いわば「ウイルスに乗っ取られた」状態になる。

これに対して宿主細胞はタンパク質や遺伝子の合成を全体的に抑制することで抵抗しようとし、一方でウイルスは自分の複製をより効率的に行うために、さまざまなウイルス遺伝子産物を利用して、宿主細胞の生理機能を制御しようとする。またウイルスが自分自身のタンパク質を一時に大量合成することは細胞にとって生理的なストレスになり、また完成した粒子を放出するときには宿主の細胞膜や細胞壁を破壊する場合もある。このような原因から、ウイルスが感染した細胞ではさまざまな生理的・形態的な変化が現れる。

この現象のうち特に形態的な変化を示すものを細胞変性効果 (cytopathic effect, CPE) と呼ぶ。ウイルスによっては、特定の宿主細胞に形態的に特徴のある細胞変性効果を起こすものがあり、これがウイルスを鑑別する上での重要な手がかりの一つになっている。代表的な細胞変性効果としては、細胞の円形化・細胞同士の融合による合胞体 (synsitium) の形成・封入体の形成などが知られる。

さまざまな生理機能の変化によって、ウイルスが感染した細胞は最終的に以下のいずれかの運命を辿る。

ウイルス感染による細胞死
ウイルスが細胞内で大量に増殖すると、細胞本来の生理機能が破綻したり細胞膜や細胞壁の破壊が起きる結果として、多くの場合、宿主細胞は死を迎える。ファージ感染による溶菌現象もこれにあたる。多細胞生物の細胞では、ウイルス感染時に細胞周期を停止させたり、MHCクラスIなどの抗原提示分子を介して細胞傷害性T細胞を活性化して、アポトーシスを起こすことも知られている。感染した細胞が自ら死ぬことで周囲の細胞にウイルスが広まることを防いでいると考えられている。
持続感染
ウイルスによっては、短期間で大量のウイルスを作って直ちに宿主を殺すのではなく、むしろ宿主へのダメージが少なくなるよう少量のウイルスを長期間に亘って持続的に産生(持続感染)するものがある。宿主細胞が増殖する速さと、ウイルス複製による細胞死の速さが釣り合うと持続感染が成立する。テンペレートファージによる溶原化もこれにあたる。持続感染の中でも、特にウイルス複製が遅くて、ほとんど粒子の複製が起こっていない状態を潜伏感染と呼ぶ。
細胞の不死化とがん化
多細胞生物に感染するウイルスの一部には、感染した細胞を不死化したり、がん化したりするものが存在する。このようなウイルスを腫瘍ウイルスあるいはがんウイルスと呼ぶ。ウイルスが宿主細胞を不死化あるいはがん化させるメカニズムはまちまちであるが、宿主細胞が感染に抵抗して起こす細胞周期停止やアポトーシスに対抗して、細胞周期を進行させたりアポトーシスを抑制する遺伝子産物を作る場合(DNAがんウイルス)や、細胞の増殖を活性化する場合、またレトロウイルスでは宿主のゲノムにウイルス遺伝子が組み込まれる際、がん抑制遺伝子が潰された結果、がん化することも知られている。

個体レベルでの影響[編集]

ウイルス感染は、細胞レベルだけでなく多細胞生物の個体レベルでも、さまざまな病気を引き起こす。このような病気を総称してウイルス感染症と呼ぶ。インフルエンザ天然痘麻疹風疹後天性免疫不全症候群(AIDS)などの病気がウイルス感染症に属しており、これらのウイルスはしばしばパンデミックを引き起こして人類に多くの犠牲者を出した。

また、動物ではウイルス感染が起きると、それに抵抗して免疫応答が引き起こされる。血液中や粘液中のウイルス粒子そのものに対しては、ウイルスに対する中和抗体が作用する(液性免疫)ことで感染を防ぐ。感染した後の細胞内のウイルスに対しては抗体は無効であるが、細胞傷害性T細胞やNK細胞などが感染細胞を殺す(細胞性免疫)ことで感染の拡大を防ぐ。免疫応答はまた、特定のウイルス感染に対して人工的に免疫を付与するワクチンによっても産生され得る。AIDSやウイルス性肝炎の原因となるものを含む一部のウイルスは、これらの免疫応答を回避し、慢性感染症を引き起こす。

ウイルス感染症における症状の中には、ウイルス感染自体による身体の異常もあるが、むしろ発熱、感染細胞のアポトーシスなどによる組織傷害のように、上記のような免疫応答を含む、対ウイルス性の身体の防御機構の発現自体が健康な身体の生理機構を変化させ、さらには身体恒常性に対するダメージともなり、疾患の症状として現れるものが多い。

老齢とかすみ目

参天製薬のホームページ記事だが、何かの専門家というのは、過去の偉い先生の言説を疑いもしないで、それに沿って仕事をするものだ、という感じがする。
と言うのは、私はここ数年、かすみ目に悩まされていたのだが、とある漢方薬を二錠飲んで数時間後には、これまでになくはっきりと視界がクリアになり、その原因と思われた「目ヤニ感」もかなり軽減されたからである。何より、目の焦点を意識して調節しなくても、自動的に視界全体の「見た所」に焦点が合う、というのは、かなり久々である。
つまり、かすみ目の原因が目のレンズ(角膜)の調節機能の衰えにある、というのは正しくても、それは薬(目薬とは限らない)で治るものである可能性は高いのではないか。
その漢方薬の名前はあえて書かないが、有名なもので、あちこちのメーカーが出している。老化に伴う様々な症状の軽減、もしくは改善に効果があるらしいが、私にとっては、かすみ目が改善されただけで、結構高いカネで購入した価値はあったと思う。しかも、最初の二錠での効果である。(実は定量は一回四錠だが、試験的に二錠だけ飲んでみたのである。)
だが、こうしてパソコン画面を見ていると、目の集中力が落ちる感じはあり、やはりパソコン浸りは目に良くないな、と思う。
まあ、とりあえず言えるのは、眼の問題だから目薬で治す、というのはかなり短絡的で、内臓とか神経とか脳機能に関連している場合も多いのではないか、ということだ。現代医学は、はたしてそこまで考えているか。

(以下引用)


目のかすみが起こるしくみ

パソコン作業などを長時間続けると、水晶体を伸ばしたり縮めたりしてピントを合わせている毛様体筋という筋肉の緊張状態が続き、ピントを合わせる機能が低下して、視界が一時的にかすむことがあります。

老眼(加齢による機能の低下)が原因の場合
年齢を重ねると、次第に水晶体の弾力性や、水晶体の厚さを調節する毛様体筋の働きが低下し、ピントを合わせるのが難しくなります。このため近くのモノが見えにくくなります。

ウィルスは「病原体」ではなく、ただのゴミ?

「泣いてうまれてきたけれど」というブログから転載。
まあ、陰謀論系ブログとされるだろうが、案外真実を突いている可能性も無いとは限らないし、そのうちブログそのものが強制閉鎖されるかもしれないので、この「仮説」だけ保存しておく。
ウィルスは単なるDNAやRNAの「破片」だという発想は面白い。
なるほど、それなら、ウィルスが「生物でも無生物でもない」存在とされているのか、納得である。そして、生体活動の「結果」を「原因」と取り違えている(あるいは意図的に逆に解釈している)というのも面白い。

(以下引用)


私たちが見る、ウィルスを描写している写真は、細胞(ウィルスを含むと推測される)あるいはウィルスがどのように見えるか、という仮定に基づいたアイディアのコンピューターモデルで、実際のウィルスではなく、科学者がそうだとも主張していない。
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https://ameblo.jp/blue-sea55/entry-12592044012.html より


ウィルスとは、何かから伝染するものではないという、画期的な研究結果が、トーマス・コーエン博士より提唱されています。 ウィルスといわれるものは、放射能や電磁波によって毒された細胞が有害物質を排出しようとする働きで、その際タンパク質とともに検出される物質(DNAやRNAなどの破片)が「ウィルス」の正体です。 「ウィルス」とは細胞から排泄される毒物なのです。 したがって、感染するものではありません。 また、ワクチンにはアルミニウム、水銀などの金属が含まれており、それが体内で放射能、電磁波をより多く吸収させることについても、コーエン博士は言及しています。 私たちは、製薬業界を肥え太らせるためにわざわざお金を払って、自らの身体を弱らせる医療を受けてきたのですね。
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https://plaza.rakuten.co.jp/555yj/diary/202004070000/ より抜粋


なぜ超大金持ちは老齢でも若々しくて健康なのか

井口和基ブログの旧記事の一部だが、安倍総理の髪が黒々としているのもそれかwww
いや、冗談抜きで、老人は体中の血液を若者の血液と総交換したら若返るのではないか、と私は思っている。血液は体中に酸素と栄養を送るわけだから血液自体が若さに溢れているか、それとも老廃物だらけで汚物のような血液かは健康に大きな違いを生むだろう。
ただし、吸血鬼のように口で血を吸っても無駄である。消化されるだけだwww
血液全交換には高度な医療技術や医療機械が必要で、カネがかかるはずである。まあ、ECMO(人工心肺)のような技術に近いのではないか。




(以下引用)


自分の若い血が老人に入っていき、老人の廃液のような血液が自分の中に入ってくる。

見かけは子供だが、内部は老人という状態になる。


はたして、本当に老人は若返り、子供は老人になってしまうのか〜〜〜???


というわけだが、実はこの生理現象。分子生物学や発生生物学の世界では周知の事実であった。

その名を「パラビオーシス」というらしい。

とまあ、そんなパラビオーシスについての話が最近少しずつ読んでいる本に出ていたので、メモしておこう。以下のものである。

生物の「安定」と「不安定」 生命のダイミクスを探る
【閲覧注意】悪魔の「パラビオーシス」:富裕層やエリートたちの究極の若返り術だった!?_a0348309_11262055.jpg


その198ページにはこうある。
幹細胞の活性化と不活性化

老化の研究では20世紀半ばから、血液に関して非常に興味深い研究が行われてきた。それは若い個体と老いた個体の血液を交換するという実験である。

ややセンセーショナルにも聞こえるが、この実験は近年も繰り返されてきた。マウスやラットの若い個体と老いた個体とで、互いの血管を縫合して血液を循環させてしまうのである。この実験手法をパラビオーシス(parabiosis)という。

老いたほう、つまり若い血液を入れられたほうは、筋肉や肝臓の幹細胞の活性があがった。また、神経細胞の新生する数を数えると、老いた個体では新生数が上がり、若い個体では新生数が下がるという結果も出た。傷の治りが早まる、細胞が新生するなどの変化が観察されたのである。

端的に言えば、老人の体に若者の血を入れたら老人が若返ったということである。これほどわかりやすく人目を引く研究はそうあるものではない。ここで示唆されたのは、血液中に他の組織の幹細胞を活性化する何らかの物質が含まれているということである。血液中に含まれることから、これを液性因子と呼ぶことがある。

この実験で対象となった傷とは骨折であった。骨折を治すのは骨を作る骨芽細胞である。骨芽細胞は幹細胞ではなく、間葉系幹細胞が分化したものである。早く骨折を治すには、骨芽細胞を増やす必要があるが、そのためには間葉系細胞を活性化しなければならない。

老化とは幹細胞の不活性化であると先に述べたが、若い血を入れられた個体の骨折の治りが早まったのは、この間葉系幹細胞の活性化が起こり、さらにかつが細胞の増加が起こったからである。若い血に含まれる活性化物質は、ある種の液性因子(血漿の中の生理活性物質)であるとみられる。そして、間葉系幹細胞を含むはずの骨髄を移植することによっても、同様に骨折の治りが早くなることがわかった。ただしそれが具体的にどの液性因子であるかは不明のままである。


逆に、老いた血を入れられた若い個体では認知機能が弱まった。これは、老いた個体の血の中に、神経細胞の新生を抑えるような物質が含まれているためと考えられた。

(以下省略)


まあ、この発生生物学の研究によれば、

老人の血液には老化物質があり、若者の血液には若返り物質がある

ということになる。

だ・か・ら

だから、権力者は若い血が欲しい

とまあ、そういうことらしい。


(中略)


というわけで、我々世界の陰謀暴露論者の間では、イルミナティーの重鎮たちは、たとえば、ビルダーバーグ会議のメンバーとか、300人委員会のメンバーとか、CFRや三極委員会のメンバーとか、こういった連中は、若い血と入れ替えているという噂があったというわけだ。

その有名な御仁が
ヘンリー・キッシンジャー博士
【閲覧注意】悪魔の「パラビオーシス」:富裕層やエリートたちの究極の若返り術だった!?_a0348309_12131648.jpg
である。94歳にもなったというのに、いまだに世界中を旅している。

あるいは
恐竜目を持つ男ジョージ・ソロス
【閲覧注意】悪魔の「パラビオーシス」:富裕層やエリートたちの究極の若返り術だった!?_a0348309_12144639.jpg
である。

定期的に若い血と入れ替える。だからいっこうに知的にも肉体的にも衰えない。元気である。妻も孫ほどの年齢だったりする。