同ラジオ局によると、人工知能を使って会社を運営するというアイデアは2017年に生まれた。親会社のネットドラゴンウェブソフトは当時から、ゲーム用に開発されているAIが、会社や実生活でも活躍することを顧客に証明したいと考えていたという。
このタン・ユーという女性ロボットはまず副社長として入社し、その後CEOに昇格した。 これは、従業員数千人、売上高数十億円の企業としては、前代未聞のことだという。同社のパソコンの画面には、いつもきれいに髪を整え、スーツに身を固めた人間の姿のタン・ユーが映し出される。
そこでフランス・アンフォは、本当にロボットが会社を経営しているのか調べてみたという。すると、この女性ロボットのプログラムを作成したのは人間であり、いつでも「プラグを抜く」ことができるため、タン・ユーの権限は限られていることが分かった。しかし、このロボットは、一般的な経営者と同じように文書を承認・署名し、プロジェクトを管理し、スタッフの業績を評価し、最終的には処罰を決定するという。同ラジオ局は、 ロボットは人間と違って感情や嗜好を持たないため、経営において合理性や論理性を重視できると指摘している。
スプートニクは以前、中国と欧州がAIに独自の制限を課す試みについて報じた。この試みは、両地域で狙いが異なる法的枠組みが設けられることで、特定のアルゴリズムと技術的ソリューションが必要とされるため、結局のところ、AIの技術面において世界的な分断が生じる恐れがある。