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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

家内奴隷としての妻子

松本清張「清張通史1 邪馬台国」より転載。


倭国の大人(注:富裕者、支配層)は皆四、五婦、下戸(注:被支配層)も或いは二、三婦を持つという「倭人伝」の記載は、三世紀倭国が家父長の社会だったことを見せている。ここにいう多婦制は、いわゆるハーレム(後宮)的なものではなく、妻の奴隷化の意味である。
階級発生の基本的な形には、「妻子の奴隷化ーー家内奴隷ーー古典的奴隷」の線に沿って行き、また、一方では「農奴」型の進行があるという説がある。階級分化は共同体の間での闘争による被征服者が征服者の奴隷となって起こるだけではないというのである(早川二郎「奴隷所有者的構成の東洋的形態の問題」=『歴史科学体系』1)。
要するに、闘争に勝った共同体は負けた共同体の土地(耕作地)をうばい、その人々を奴隷としてその土地にしばりつけてはたらかせ、その貢ぎものを取る農奴的なかたちと、あるいは勝った共同体の奴隷とする奴婢的なかたちとがいっしょにおこなわれたであろう。後者の奴婢的な奴隷が首長など共同体の権力者に数多く配せられたであろうことはいうまでもない。
一夫多妻制は、のちには王侯貴族・富者のハーレム化したが、原始社会では「妻子は家内奴隷だった」という説はみとめてよい。
話は一足とびにとぶようだが、いまでも東洋だけに残り、とくに日本では強い婚姻習慣となっている結納の儀礼も、もともとは嫁取りすることによって先方の家内労働力(女子)を贖うという古代の習慣からきている。
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児童福祉施設での性犯罪


発情期の子どもたちを男女一緒にして閉鎖空間で生活させたら性犯罪が起こるのは当たり前だろう。「識者」の意見が例によって空々しい。
男女区別して生活させる以外の解決方法はありえない。その場合でも職員による子供たちへの性犯罪は無くならないだろうが、現状よりは件数は減るかと思う。

被害者も加害者も子ども 施設での性暴力、厚労省調査へ

 児童福祉施設で暮らす子ども間の性被害・性加害について、厚生労働省が実態調査する方針を決めた。都道府県が件数などをつかんでいても、国に報告したり公表したりする仕組みがないためだ。三重県では2008~16年度の9年間に111件あったことがわかり、実態の一端が明るみに出た。児童養護関係者は対策を求めている。

 三重県のケースは、県が市民団体「みえ施設内暴力と性暴力をなくす会」(同県名張市)に開示したデータなどで明らかになった。

 児童養護施設や児童自立支援施設などを合わせて児童福祉施設と呼ぶ。三重県によると、県内の児童福祉施設では、虐待などで親と暮らせない600人超の子どもが生活する。08~16年度の性被害に関わっていたのは被害者、加害者を合わせて計274人。平均すると年間に約12件、約30人が関わっていた。

 12年度までの5年間の計51件については被害の概要も判明。関わったのは2~19歳の144人(男88人、女56人)で、キス、下半身を触る、性器をなめるなどのほか性交もあった。男子同士など同性間の行為や、3人以上によるものも少なくない。県子育て支援課の担当者は「少ないとは言えないが、内容に応じて行政も入って個別に対応している」と話す。

 児童福祉法では、職員らによる子どもへの虐待は都道府県への報告が義務づけられ、公表されている。しかし、子ども間の暴力は報告義務がない。都道府県では性暴力を含む子ども間の暴力があれば施設側に報告を求めているが、「施設や子どもへの偏見や誤解を生みかねない」(東京都)などとして公表していない。

 朝日新聞が都に情報開示請求をしたところ、都が報告を受けた子ども間の性的事故は、15年度63件、16年度74件、17年度は4~12月に60件あったことが判明。都の児童養護施設は63あり、約3千人が暮らす。都の育成支援課は「報告の基準は決まっていないので、あくまでも報告があったものの件数。かかわった人数や内容、年齢は開示できない」と説明する。

 厚労省家庭福祉課の河尻恵・社会的養護専門官は「これまで積極的に触れてこなかったが、三重のケースなどが明らかになり、性暴力を含む子ども間の暴力についての実態把握の必要性が出てきた」と話す。直接施設を対象に調べるのか、都道府県を通じて実施するのかなど、調査方法を検討中という。(編集委員・大久保真紀)

■臨床心理士として施設の子どもたちとかかわってきた西澤哲・山梨県立大学教授(臨床福祉)の話

 背景には子どもの無力感や支配性がある。大人が子どもに寄り添い、丁寧にかかわっていくことしか対策はない。そのためには職員の質と量の向上と施設の小規模化が不可欠だ。加害者は被害体験のある場合がほとんどで、施設内で連鎖することも多い。加害者にも被害者としての面をケアしていく必要がある。難しい問題で、関係者はどう表に出せばいいかわからなかった。こうして一部が明らかになった以上、実態調査が必要だ。

 
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ホテルによる性犯罪幇助

安部友山口記者による詩織さん暴行事件の時もそうなのだが、ホテルのフロントの人は、男が昏睡状態や泥酔状態の女を連れて宿泊しようとした場合、そのまま客として認めるのだろうか。それは犯罪幇助にならないのか。疑問である。それとも、客の顔が見えないようなドライブインホテルでも利用したのだろうか。だが、ドライブインホテルであっても、そういう異常な客はカメラなどで監視できるようになっていると思うのだが。


(以下引用)

MKタクシー運転手、酔った乗客に性的暴行容疑 京都

 酒に酔った乗客の女性(21)をホテルに連れ込み、性行為をしたとして、京都府警は22日、タクシー運転手の高木厚志容疑者(44)=京都市西京区上桂森上町=を準強制性交の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認し、「客が求めてきたので応じた」と供述しているという。

 捜査関係者らによると、高木容疑者はエムケイ(MK、同市南区)の運転手。乗務していたタクシーで制服姿のままホテルに行ったという。

 西京署によると、高木容疑者は2月25日午後10時45分ごろから約2時間、同市西京区のホテルで、酔って抵抗できない状態の女性に性行為をした疑いがある。女性は同10時ごろに乗車したといい、「合意はなく、意識がない中での行為だった」と話しているという。

 エムケイの広報担当者は「捜査中なので詳しくコメントできないが、事実であれば誠に遺憾」と話した。





AIの「読解」と「回答」

湯浅誠の書いた記事だが、出典をメモしていない。
AIが一番苦手なのは「読解」であるという。そもそも、AIへの質問自体、回答が出せる形にしないとAIには回答不能であるらしい。つまり、数学でも物理でも、人間への質問の形そのままでは通じないわけだ。質問がインプットされても、実は「質問の意味を理解しないままに質問に答える」と言っていい。理解はしないが、何らかの回答が可能ならば回答する、ということで、その回答は確率的に蓋然性が高い回答であるにすぎない。それは多くの馬鹿学生や馬鹿児童がやっていることでもある。ある意味、秀才よりも馬鹿のほうがAI的であるわけだ。


(以下引用)




関ヶ原の戦いは何年?の解き方

――そもそもAIが「読める」とか「読めない」というのは、どういうことですか。

AIを含むコンピュータが得意なのは、情報とパターンで問題解決すること。

たとえば「徳川家康は(    )年の関ヶ原の戦いで、石田三成らの西軍を破った」の(    )に何が入るか。

答えは1600年。

コンピュータは、この答えを膨大な情報を瞬時に検索して答えを出す。

教科書、Wikipedia、百科事典など、デジタル化された情報すべてにアクセスし、検索をかけられる。

コンピュータは「戦う」とか「破る」という事態が、どのような事態なのかはわからない。

その言葉がリアルな世界で何を表すのかはわからない

それでも、字も追えるし、検索もかけられ、それによって正解にたどりつく。

「読めない」が解ける、というのはそういうことだ。

コンピュータがイヌとネコを見分ける仕組みを説明する新井紀子教授。コンピュータは現実のイヌやネコを知っているわけではないが、見分けられる
コンピュータがイヌとネコを見分ける仕組みを説明する新井紀子教授。コンピュータは現実のイヌやネコを知っているわけではないが、見分けられる

検索と確率だけの世界

さっきの問題文は、コンピュータにとって、意味不明の記号の羅列にすぎない。

人間にとっての「●△※×★÷◎◆▼□+」と同じだ。

でも、膨大な検索をかけると「●△※」と「◆▼□」がセットで出てくることの多いことがわかる。

「●△※」と「◆▼□」は強い結びつきがありそうだと推論する。

これが確率だ。

そこで、選択肢の中から「◆▼□」を選ぶ。

これが「1600」だ。

膨大な検索を通じて、確率的にありそうなことを選び出す。

これがAIのやっている作業だ。



その夏の最後の日

別ブログに載せたものだが、私自身のお気に入り記事なので、どちらかのブログが強制閉鎖された時のためにここにも載せておく。(なお、「ネットフィリックス」は「ネットフリックス」の間違い)





It was the last day of the summer, and the first day of my last days.

「それはその夏の最後の日であり、私の最後の日々の最初の日であった」

実に詩的な文で、何の小説の書き出しかと気になるが、実は「Family guy」というアニメの中で、ブライアンという人語を喋る犬が死に掛かった時に、高度なIQを持った赤ん坊が彼の闘病記を書く、その冒頭の一文である。(と思う。私は英語版で見たので、私の貧弱な英語力で理解した範囲内の話だ。)
なお、「ファミリー・ガイ」はアメリカの谷岡ヤスジのようなもので、一般社会の常識を過激なギャグで笑い飛ばすアニメである。下品だが、痛烈で面白い。
たしか、ネットフィリックスでも見られると思う。でなければhuluか。一見をお勧めする。