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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

作画における手の動きと視線の移動の問題

漫画家以外には関係の無さそうな話に見えるが、非常に示唆的である。つまり、これまで何の疑いも無く繰り返してきた作業を、少し変えるだけで作業が非常に能率的になる、ということがあるわけだ。しかも、大事なのは、その変更前のやり方には、ほとんど不満も疑問も無く繰り返してきた、ということで、そこに変更を加えてみようと思いつくのは、創作におけるインスピレーション(天からの啓示)と同じくらいの価値がある。
ペンにインクを付ける際に視線の移動が起こり、そのために集中が削がれていた、という分析も素晴らしい。これは、書道の臨書の際に、一画を書き終わる時に、筆を紙から離さず、次の画の起点を模範の書で確認してから次の画に移る、という、「とめはねっ!」で書かれていた教えに近い。(その逆パターンと言うべきか。)視線の移動というのを我々は普段意識していないが、何かを描いたりする際には大きな意味を持っているわけだ。







  1. すごいことに気付きました。左手にインクの瓶を持って至近距離でインクをつけペンを入れるとめっちゃ速いです。インク瓶を原稿用紙の外に置いてあると、視線の移動が生まれるために集中が削がれていたようです。このポジションで構えるとどんどん進みます。(アナログですが)






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