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青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳
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なかでも、最も反省の色がうかがえなかったのが中部地方出身の「魚河岸くん」。私と同じ工場の衛生係で、ちびで小太り、調子のいい子分タイプの若造だ。子供の頃から悪さをしてきて、その様子は聞いているだけでもドン引きレベル。
(中略)
が、彼が捕まったのは窃盗や車上荒らしではない。「強制わいせつ」なのである。美容師を目指して関西に出た彼は、川沿いの人里離れた場所にワゴンを停車、通りかかった女性を拉致し強姦していたらしい。地元に返ってもその癖は抜けず、真っ暗なロードサイドを自転車で走っている女子高生を見つけては、自転車ごと田んぼに蹴飛ばし脅して強姦したという……。テレビドラマかケータイ小説でしか聞いたことがないような、ちょっと想像を絶する話に、私の口から出た言葉は「よく、萎えずに勃つよね……。俺は無理だ」のみ、
そんな鬼畜な彼は、対人スキルが低いどころか、むしろ高め。シャバにいた頃は魚市場に勤務し、奥さんと子供までいる。悪事を働かなくても、十分に楽しい生活を送れるだけの能力があると感じた。となれば、気になるのは「なんで、リスクを犯してまで犯罪を犯すのか?」ということ。一度、
「対人能力のスキルがあって営業力もあるから、悪事を働かなくても生きていけるはずなのに何でそんなことするの?」と尋ねたことがあった。彼の答えはこうだ。
「たしかにそうなんですけど、仕事も2〜3時間で終わるんで暇があって、その間にソーシャルゲームやったりとか車上荒らしとか強姦したり……。やっぱり、病気ですね」
つまり、趣味のレベルで車上荒らしや強姦をしていたのである。それを聞いた瞬間、開いた口が塞がらずポカーンとなったのは言うまでもない。
この「魚河岸くん」のレベルになると、病気というか、「良心とか罪悪感というのが、極度に少ない人間がいるのではないか」と考えずにはいられない。
そして、こういう人を「更生」させることって、本当に可能なのだろうか、と思う。
「人は誰でも変わることができる」と言う、「良識と善意ある人々」もいるけれど、すべての人に更生が可能なのだろうか。
そもそも、加害者側がどんな理由や事情を抱えていようと、無差別に振りかざされた凶器で、人は死んだり、致命的なダメージを受けたりする。
そして、被害者を支援する人たちも、いつのまにか、守りたいのは被害者ではなく、自分の政治的主張になってしまう。