非難は賞賛の裏返し
「もちろん人々はわたしについて意地の悪いことを言うでしょう。でもそれはどうしてだと思う、ビリー・ボブ? それはいわば賞賛のようなものなのです。というのはみんなも、わたくしが文句なしに素晴らしいということを心の底では認めているからなのです」
たしかに彼女が言うことは的を射ていた。もしあなたに価値がなかったとしたら、誰もわざわざ手間暇をかけてあなたの価値を否定しようとは思わないはずだ。
「誕生日の子どもたち」(トルーマン・カポーティ、村上春樹訳)より
*ちなみに引用符内の言葉は10歳で死んだ天才少女ミス・ボビットの言葉。天才である以上に、彼女の比類ない価値は、常に自分の信念に従って行動し、強い自我と自信と正義感を持っていたところにある。
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