忍者ブログ

独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

腎機能と血圧

同前


(以下引用)


血圧の新常識「腎臓さすり」で数値を正常化する(1)降圧剤服用者の首回りが…

 さまざまな疾患の原因となる高血圧の治療法は、降圧剤の服用が一般的だ。しかし、その危険性も明らかになっている。ならば、より手軽に、より安全な方法で血圧の正常化を目指すことはできないものか─。その答えはズバリ、「腎臓マッサージ」にあった!

 マッサージを用いて血圧を安定させる─にわかには信じられないが、そんなことが可能なのか。

 今回解説をしてくれるのは、美容鍼灸の草分け的存在であり、「福辻式反射区(ゾーン)の地図帳」(永岡書店)ほか、多数の著書を持つアスカ鍼灸治療院の福辻鋭記院長だ。

 脳卒中や心不全など、さまざまな疾患の原因として恐れられている高血圧。血圧上昇の要因には、塩分過多な食生活や睡眠不足、ストレスなどの生活習慣が大きく影響しているとされるが、福辻氏いわく、血圧を調整している要となるのが腎臓なのだという。

「腎臓は尿を作る臓器ですが、同時に全身を巡る血液をきれいな血液と老廃物とにふるい分けるフィルターのような役割もしている。そうすることで健全な血液状態を維持し、血圧をコントロールしているんです。ところが腎臓の機能が低下すると、食事から摂取した余分な塩分(ナトリウム)や水分を体外に排出できなくなってしまう。そのため血液量が増加して、心臓は血液を流そうと頑張りすぎてしまいます。それが血圧上昇の大きな要因となっているんです」

 また、腎臓からは、血圧をコントロールするホルモンが分泌されている。

「ひとつが血管を収縮させて血圧を上げるホルモン。そしてもうひとつが血管を拡張させて血圧を下げるホルモンです。我々の体はこのふたつの働きによって、血圧が一定になるように保たれているんです」

 だが、腎臓の機能が低下すると血圧上昇を抑えるホルモンの分泌が著しく減少し、結果として血圧が上がりやすくなってしまう。

「腎臓というのは無数の細かい血管で構成されているため、働きが悪くなると、これらの末梢血管が硬くなってしまいます。すると血液が流れにくくなり、血圧が上がるという悪循環が起きる。つまり、血圧を安定させるためには、腎臓の働きを正常に保つことが必要不可欠なんです」

 東洋医学では、腎臓をはじめ、泌尿器、生殖器、ホルモンなどの機能を「腎」と捉え、腎の機能が低下した状態を「腎虚」と呼んでいる。

「うちに来る患者さんにも降圧剤を服用している方が多く、皆さん手首や足首、首回りなどがガチガチ。これは高血圧だから肩こりがひどいのではなく、肩こりがひどいから血圧が高くなっている証拠です。そこで、ツボを刺激し体をほぐしてあげると、それこそ10年来血圧が180〜200mmHgあたりを行ったり来たりしていたような方なども、1〜2回の腎虚治療の施術でぐんと下がる場合もあるのです」

 腎臓の機能が低下すると体が硬くなるだけでなく、さまざまな症状が現れる。下に掲載したチェックリストをぜひ参考にしていただきたい。

「先に触れたように、腎臓は体の水分をコントロールする臓器なので、腎機能が衰えると肌の潤いがなくなります。また、血液をろ過して使い分ける機能も落ちるため、顔や手足など体全体がむくみやすくなるのです。さらに腎臓は冷えに弱いので、機能が低下すると指先や足の先がいつも冷たい状態になってしまう。腎臓の機能低下に直結しているのが『冷え』ですから、まずは腎臓の冷えを取ることが重要になります」

<あなたの腎機能チェックリスト>

アスカ鍼灸治療院・福辻鋭記院長監修

【1】最近やたらと肌がカサつくようになった
【2】朝起きると顔や手足がむくんでいる
【3】きちんと寝ているのに疲れが取れない
【4】常に腰回りに違和感がある
【5】足の裏を押すとピリッとした痛みを感じる
【6】抜け毛や白髪が多くなった
【7】明るいところから暗いところに行くと目が慣れるまでに時間がかかるようになった
【8】風邪をひきやすく、治りにくい
【9】手足の指先がいつも冷たい夜中にトイレに行く回数が増えた

※1つでもチェックが入れば腎機能が衰えている可能性あり。5つ以上チェックが入れば病院の受診をお勧め

PR