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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

抗血栓薬の危険性

抗血栓薬(血液をサラサラにする薬と俗称)というのは使用上の注意が多く、副作用のあるものも多い。つまり、それ自体が健康被害のもとになりかねない危険な薬であるようだ。ある意味では、脳梗塞やその他の血栓障害に匹敵する危険性を持つのではないかと私は疑っている。


(以下引用)


血液をさらさらにする薬を服用するときの注意

血液をさらさらにする薬は、血栓症の治療や、その再発防止に効果を発揮する反面、頭蓋内出血など、重篤な出血という副作用を招くこともあります。医者まかせにしないで、作用の仕組みを理解し、自分から積極的に治療に参加する心構えが大切です。

1.抗凝固薬・・・ワルファリンの場合

ワルファリンの投与量は、すでに説明しましたように、血液検査で定期的に調べて決めます。服用する錠数も患者さんによって異なりますので、必ず主治医から指示された量を守ってください。服用量が毎日異なることもあります。よく確かめておくことが重要です。

もし飲み忘れた場合は、できる限り早く服用してください。翌日まで気づかなかった時は、忘れた分は抜き、その日の分だけを指示通りに服用してください。

それ以上の回数を飲み忘れたり、間違えて多く飲んでしまったりした場合や、なにか普段と違う症状を感じたときは、すぐに主治医に相談してください。

最も多い副作用は出血

ワルファリンで最も頻度が高い副作用は出血です。皮膚の内出血・鼻出血・歯ぐきからの出血・傷口からの多量の出血・月経過多・血痰(けったん)・血尿・血便・貧血による立ちくらみやふらつきなどの症状が出ます。

特に消化管・頭蓋内・腹腔(ふっくう)内など見えないところでの出血は、発見が遅れると大変危険な場合があります。気がつかないうちに打撲して起きた皮下出血、歯磨きのときの出血など、いつもと違う症状がないか、自己チェックが大切です。出血が続く場合や多量の出血の場合は、直ちに主治医と連絡をとってください。

ほかの薬との飲み合わせ

ワルファリンは、多くの種類の薬との飲みあわせ(相互作用)に注意しなくてはなりません。一緒に服用した他の薬の影響でワルファリンの効果が強く現れ、出血が起こったり、反対にワルファリンの効果が弱められたりして、期待する治療効果が得られないことがあるからです。

相互作用を起こす代表的な薬は、作用を強めるものとして抗生物質・解熱鎮痛剤など、作用を弱めるものとしてビタミンKの含まれる薬(骨粗鬆(そしょう)症治療薬の一部)・抗てんかん薬などがあります。

この他にもワルファリンの作用に影響する薬がありますので、服用中の薬は、必ず主治医、薬剤師と相談してください。

薬によっては一緒に服用していただかなければならない場合もあります。その際、主治医は相互作用も考えたうえでワルファリンの服用量を決めますから、必ず指示通りに服用してください。

繰り返しますが、主治医から指示されている薬を、患者さんの自己判断で止めるのは、絶対にやめてください。

ほかの病気で主治医以外の医師を受診する場合、かならずワルファリンを服用していることを告げてください。市中の薬局で薬を買う場合も、ワルファリンを服用中と伝え、目的の薬が相互作用を起こさないか確かめてから購入しましょう。

複数の病院を受診される場合、薬剤師のいる基準薬局を「かかりつけ薬局」と決めておき、すべての院外処方箋をこの薬局で調剤してもらうようにすれば、相互作用のチェックがより確実に行えます。

控えるべき食物・嗜好品は?

医薬品による相互作用と同様に、食品・嗜好(しこう)品にもワルファリンの作用を弱めたり、強めたりするものがあります。原則として次の三つのことを厳守してください。

  • 納豆・クロレラ・青汁・モロヘイヤは禁止です。
  • 緑黄色野菜はとくに制限しなくてもよいのですが、一時的に大量に摂取することは避けてください。
  • 偏食や大量の飲酒は避けましょう。

納豆・クロレラ・青汁・モロヘイヤには大量のビタミンKが含まれています。納豆に含まれるビタミンKはそんなに多くはありませんが、ネバネバに含まれる納豆菌が摂取後約72時間も腸内でビタミンKを合成し続けるといわれています。ですから、少量の納豆を摂取しても結果的に多量のビタミンKを摂取したことになります。納豆は厳禁です。

ワルファリン服薬時の禁止食品

挿絵02

この点の注意も忘れずに

歯科を受診する場合、ワルファリンを服用していることを歯科医師に話し、主治医と連携してもらいながら、歯の治療を受けてください。

ワルファリンの服用で、胎児に奇形が生じたり、出血によって死亡したりする場合があります。特に妊娠3か月までは、そのリスクが高くなります。妊娠を望まれるときは、主治医・産婦人科医と相談してください。

2.抗血小板薬ではどうか

抗血小板薬の効果は、個人差があまりなく、抗凝固薬のように投与量を決めるための血液検査は通常はしません。しかし自己判断で服用したり、しなかったりするのは禁物で、必ず主治医の指示に従ってください。

また、「バファリン」という抗血小板薬(アスピリン)を処方されている方は、薬が不足したとき処方箋なしに買える市販薬のバファリンを使うのは避けてください。というのは、現在市販されているバファリンは、大半がアセトアミノフェンという解熱鎮痛成分を中心とした薬で、アスピリンは含まれていないからです。

抗血小板薬の副作用のうち、出血についての注意は抗凝固薬とほぼ同じです。一般的に抗凝固薬ほど注意する必要はありません。

ただし、出血傾向など普段と違う症状がないか自己チェックし、異常を感じたら、すぐに主治医に連絡しましょう。

次に代表的な抗血小板薬の副作用について説明します。

アスピリン

アスピリンは、アスピリン喘息(ぜんそく)や胃潰瘍(いかいよう)などの消化管潰瘍や、それに関係した消化管出血などの副作用を起こすことがあります。

消化管潰瘍の既往がある人は症状が悪化したり、喘息のある人は発作が起きたりすることがありますので、主治医に申し出てください。また、便の色を観察する(消化管から出血すると黒色便となる)ことも重要です。

クロピドグレルやチクロピジン

とくにチクロピジンでは、血栓性血小板減少性紫斑病(発熱、貧血、血小板の減少、精神症状、腎機能の低下などの症状)、無顆粒球症(病気に対する抵抗力が弱くなる)、重篤な肝障害(肝臓の機能低下)などの重大な副作用が、主に投与開始後2か月以内に起こるとして、厚生労働省から緊急安全性情報が出されています。

このため投与開始後2か月間は、副作用の初期症状に注意し、原則として2週に1回程度の血液と肝機能の検査を行い、その後も定期的な血液検査が必要です。主治医の指示した受診日や検査日を守っていただくようお願いします。

副作用の症状は、発熱、倦怠感、紫斑(出血斑)などの出血症状、食欲不振や意識障害などがあり、普段と違う症状に気づいたら、すぐに主治医にご連絡ください。

シロスタゾール

この薬は、血管を広げる作用もあり、そのために頭痛や動悸、場合によっては狭心発作につながるおそれがあります。頻脈や動悸がひどいときは必ず主治医に連絡をとってください。

グレープフルーツジュースを飲むと、この薬の血中濃度が上昇し、副作用が出やすくなるおそれがあります。注意が必要です。

一緒に服用する場合は注意が必要な薬

抗血小板薬には、ワルファリンとビタミンKのような特徴的な組み合わせはありませんが、一緒に服用する薬によって効果が増減することがあります。主治医が処方した以外の薬を服用するときには、この点の注意が必要です。

おしまいに

抗血栓療法に使う薬は、重篤な副作用や食生活に注意しなければならず、不安や煩わしさを感じられるかもしれません。しかし、正しく理解し、主治医や薬剤師の指導に従って服用を続ければ、副作用を減らし、治療効果をあげることができます。

また、治療の内容をご家族や周りの方にも知らせておき、日ごろから協力を得られるようにしておくのも大切なことです。

(このページは、知っておきたい循環器病あれこれ第38号「抗血栓療法の話―抗血小板薬、抗凝固薬を飲んでいる方へ」の内容を、平成22年現在の状況に合わせ修正、加筆したものです。特に日本循環器学会の「循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン」(2009年改訂版)に準拠するよう配慮しました)



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