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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

政治ゲームとしてのFFT

私はFFTが大好きで、長年の間に何周もしていたのだが、PS2の古い奴が壊れてできなくなってしまったのである。FFTだけ(とは限らないが)をするためにまた新しく中古PS2を買うのも何だかなあ、とは思うが、買う価値はあるかもしれない。
ただし、よく言われるように(私もよく言うが)、RPGが面白いのは序盤から中盤の間であり、FFTの場合も後半になって怪物退治の話になると政治性や権力闘争の話という、FFTの面白さの本質から話が逸れて、ただのアクションゲーム化してしまう。
下の設定を見ても、このゲームがいかに政治と関わっているかがよく分かるはずである。つまり、「公侯伯子男」という爵位の序列がこの話に大きく関わっており、しかも高位貴族は9割がた悪党、宗教者も大半が悪党という、実にリアルな世界観が実はFFTの魅力の大きな要素だったのである。しかも、悪党もただの悪党ではなく、「必然性」で動いているから話に説得力があり、人物にも深みがある。
まあ、脚本を書いた松野氏の「全学連」的な思考が良い方向に出たゲームだろう。
もちろん、バトルシステムの面白さや女性キャラの魅力など、良い面はいろいろある。





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