「かたはらいたし」と「片腹痛い」
古文を習った人は、「かたはらいたし」が元々は「出来事に直接関係の無い人間が聞いても気の毒に感じたり恥ずかしく感じたりすること」だというのは知っていると思う。つまり「かたはら」は「片腹」ではなく、「傍ら」だったわけだが、(「いたし」は心理的な痛みを感じることだろう。)その用法は江戸時代あたりにはすたれていて、現在のように「しゃらくさい」と相手を見下げる用法になったのではないだろうか。つまり、「お前の言うことなど、馬鹿馬鹿しくて笑えるので、笑いのあまり、腹が痛くなりそうだ」という意味が「片腹痛し」だろう。なぜ「腹」全体ではなく「片腹」なのか、というと、「『冗談』自体が高度で笑えるのではなく、お前の愚かさがあまりに馬鹿馬鹿しくて、あきれて笑うのだ」という軽侮の意味合いかと思う。つまり、腹の底からの愉快な笑いではない、というのが「片腹」という表記の意図だろう。
まあ、そういう意味では、現在多くの人が表記する「片腹痛い」は正しいと思うわけだ。
なお、私は些細な物事を考察するのが大好きだ、というのは何度も書いている。まさに、「片腹痛い」、つまらない記事だと思っている人は多いだろうwww
なお、「ゴリゴリの厳格主義者」という部分を書いたときに、厳格主義を「リゴリズム」と言ったかな、と思って「ゴリゴリのリゴリズム」という文句を考案したが、記憶が不確かなので、追記だけして、間違っていたら後でこっそり削除するwww
(追記)セーフだったようだ。
リゴリズム [3] 【rigorism】
(以下引用)
片腹痛いわ。