忍者ブログ

独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

武田双雲の字

武田双雲という人は実に器用な感じの字を書くが、あまり好きな字ではない。しかも、下の写真の字はかなり退化していると思う。特に「健」の字は見苦しい。下の「康」の字とバランスを取って目立たなくしているのはさすがだが、「健」単独だと不細工そのものだ。もちろん、「建」の延繞部分の最後を異常に太くすることで1字としてのバランス(字の重心)を取ったのは流石にプロの書家だと思うが、むしろそういう小細工に、良寛が「書家の書」を嫌った理由が何となく分かる。






書道家・武田双雲さん

PR