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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

苫米地英人の「スピード頭脳」開発法のエッセンス

苫米地英人の「スピード頭脳」開発法のエッセンス  *「補足」は夢人によるもの。

 

1 高度な思考は「情報量」と「抽象化」から生まれる。

2 問題解決のためには「盲点の存在」に気づくことが必要。

3 スピード思考のためには直線的論理を捨て、複線思考をすること。

4 実用的思考には「データ」「ワラント(論拠)」「クレーム(主張)」の三要素が大切。

5 ディベート(または交渉)においては、相手のデータ・ワラント・クレームへの反論をそれぞれ3つ考える。それも相手の弁論を聞きながら考える。話しながら考えるな。

6 情報収集には「ゴール」をまず設定する。つまり、何の目的での情報収集かを意識する。文章など読まずに、まず複数資料から同時的に検索する。それ自体思考訓練になる。

 

 

1の補足:「抽象化」とは、思考の次元を一つ上げることである。2次元で認識、思考していたものを3次元で見るイメージ。たとえば、個々の現実的事物を一般的・抽象的存在として見ることである。問題にとって不要な要素(たとえば感情的要素)を捨てると良い。

 

2の補足:認識にも盲点がある。人は自分が見たいものしか見ていない。訓練のために、1日に1回でも目に見えるものをすべて明確化(意識化)する実験をするとよい。さらに、それらの存在の来歴や用途、目的、意義などを即座に考える習慣をつける。(内容は適当でよい。)これが気づきの訓練と同時に複線的思考(立体的思考)の訓練になる。

 

3の補足:アリストテレス的な三段論法をリニア(直線)思考と言い、極度にスピードの遅い思考法である。現実生活において三段論法の必要な場面は無い。我々はただ相手の「データ」「ワラント」「クレーム」の弱点を見出し、それを提示するだけで相手を論破できる。

 

4の補足:データとは「事実」であり、ワラントとは「クレーム(主張)」と結びつくデータである。思考(主張)の正しさを担保するのがワラントだ。自分の内部思考においてはクレーム=[問題の結論]であり、ディベートにおいてはクレーム=[主張]である。

 

5の補足:ディベート達人なら自分の弁論の弱点をすでに分かっている。こちらが相手への反論をデータ・ワラント・クレームのそれぞれに三つ用意するのはそのためである。

 

6の補足:ゴールを設定することで、そのゴールに必要な情報だけが選択的に吸収され、不必要な情報が排除される。つまりスピードアップになる。目標が無いと意識は拡散する。

 

  全体的補足:自分の中に自己肯定的感情を育てることが、思考効果と効率を高める。

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