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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

for once in my life

下のツィートは、恋愛を人生で複数回するものと決めつけているが、それって恋愛か? 私も好きになった女性はたくさんいるし、寝たいと思った相手も複数いるが、それが恋愛だと思ったことは無い。前者は一時の熱病であり、後者はただの性欲だ。
恋愛というのは一生に一度と思わないと、真面目に愛することも不可能だろう。で、その恋愛が成就したら幸福だが、それが失恋に終わっても、悪い経験ではない。たとえ失恋で自殺しても、「人を本気で愛する」経験を持たない人生よりはいい。
また、「お付き合いに持ち込め」ない片想いの中にも立派に恋愛であるものもある。バルザックの「ウジェニー・グランデ」などもそれである。で、凄いのは、ウジェニーの一生愛し続けた男が、実につまらない男であることをバルザックが描いていることだ。(この場合は、二人が結ばれなかったからこそ、その恋愛が一生続いたと思える。)つまり、「愛する理由」があるから愛するのではなく、相手がクズでも下種でも、自分ではどうしようもなく愛するのが真の恋愛だということだ。
ついでに言えば、ウジェニーの恋愛は自分で自分の心に育て上げた妄想を対象である男の上に積み上げたものであり、恋愛の本質は、その「妄想」の強さである。極論すれば、「相手は誰でもいい」のである。




恋愛成就率100%の人っているのかな?
好きになった人に誰1人として断られたことなく、もれなくお付き合いに持ち込めた人。





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