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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

江戸幕府の臆病さが幕府を滅ぼした

私は常識というのが大嫌いなので、非常識的なことを書くが、江戸幕府がペリーの恫喝に恐れをなして開港し、条約を結んだのは大間違いだったのではないだろうか。
日本史の学者の中で、そういうことを言った人を私は見たことがない。
当時の江戸幕府が弱体化していたのは確かだろうが、それでも黒船4隻を打ち払うことは容易にできたと私は思っている。なぜなら、相手は4隻だけだったからだ。その中に積み込める人員や武器、燃料、食料や弾薬などは限られている。特に弾薬は、実際に戦闘をしたらあっと言う間に尽きていただろう。戦闘における鉄砲の弾など、10発に1発当たるか当たらないかに決まっている。弾が尽きたら白兵戦だが、これは白兵戦に慣れない米軍人(水夫がほとんどだろう)より、日本の武士たちが圧倒的に有利なはずだ。
黒船というのは、いわば城がのこのこと歩いてやってきたようなものだ。戦闘になればあちらは籠城戦をするしかないのであり、籠城戦は長期になれば城側の敗北は確実である。しかも、相手は応援軍は絶対に来ないのである。(間に太平洋が横たわっているのだから)
江戸幕府が存続した方が良かったかどうかは別として、軍事的に見て、黒船4隻相手に勝つことは容易な話だったと思うのだが、軍人たちはどう思うのだろうか。
黒船襲来というのは、いわばたった4隻の船にひとつの国が簡単に降参したという話であり、江戸幕府ひいきでなくても、日本人として非常に恥ずかしい歴史だと思う。
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