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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

気候風土と清潔さの基準の関係

たいていの日本人は知らないと思うが、西洋人(アメリカ人も含むと思うが)はあまり風呂に入らないらしい。もちろん、人によっては毎日入るという人もいるだろうが、一般的ではないだろう。ということは、下着もあまり替えないということで、同じ下着を毎日着ているわけだ。
これを不潔というのも少し違う。というのは、温暖湿潤な日本とは気候がまるで違うからである。湿度の高い日本では、一日でも風呂に入らないと、体が匂ってきて耐えがたい。垢というのも、実は湿潤性から生じると思われるのである。
というのは、私自身、夏と冬では風呂に入る回数がまるで違うからだ。この沖縄ですら、冬は寒冷乾燥の気候だから、「体を温める」以外の理由、つまり「清潔のために風呂に入る」必要性がほとんど無いのである。だから、二日三日に一回入ればいいし、場合によってはそれが四日五日になっても何も差支えがない。単に、習慣だから入る、あるいは「何となく気になる」から入るだけである。逆に夏は(たいていはシャワーだが)一日に二度、あるいは三度入るのが普通だ。つまり、汗をかくたびに入る。その度に下着も替える。それでも毎日垢が出るし、頭が痒くなる。
ただし、冬でも、会社勤めなどをしていて靴を履く必要のある人は、足だけは毎日洗う必要性があるだろう。もちろん、靴下は、一回外出するごとに換えるべきだ。それだけ革靴、いや靴というのは不潔の温床なのである。ある洋画で、ベトナム戦線に投入された新兵である主人公に上官が「靴下は毎日二回替えろ」と忠告したのは、リアリティがあった。泥沼のような湿地帯で、靴や靴下を履きっぱなしだと、足が腐ってきただろう。
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