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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

電気ブラン

私が今読んでいるほるぷ出版「日本の文学 桜桃・人間失格」では「電気ブラン」の注釈に「焼酎と葡萄酒を混ぜた安酒」とあるが、「電気」と「ブラン」の意味が不明なので、ウィキペディアで調べてみた。まあ、ブランデーはワイン蒸留して作るから、「葡萄酒」ベースというのは間違いではないだろう。

(以下引用)



電気ブラン(でんきブラン)は、東京都台東区浅草にある神谷バーの創業者、神谷傳兵衛が作ったブランデーが混合されたアルコール飲料(厳密にいえばリキュール)。

概要

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当時、電気が珍しかった明治時代に誕生した、ブランデーベースのカクテルである。大正時代に流行した文化住宅・文化包丁などの「文化○○」、あるいはインターネットの普及につれて流行した「デジタル○○」「サイバー○○」や「e-○○」などと同様に、その頃は最新のものに冠する名称として「電気○○」が流行しており、それにブランデーの「ブラン」を合わせたのが名前の由来である。発売当初は「電氣ブランデー」という名称だったが、その後、ブランデーではないことから現在の商標に改められた。

そのアルコール分は当時45%と高く、口の中がしびれる状態と、電気でしびれるイメージとが一致していたため、ハイカラな飲み物として人気を博した。ただし発売元の合同酒精では、電気ブランという名称の由来は「電気との言葉がひどくモダンで新鮮に響いたから」とし、「口の中が痺れるため」という説は否定している。ブランデー、ジンワインキュラソー、そして薬草が配合されている。材料の詳細、配合の割合は現在も社外秘となっている。

現在もオエノンホールディングス傘下の合同酒精株式会社が醸造・販売を行っており、普通に購入できる。また2010年代ハイボールウイスキーソーダ水で割ったもの)ブームの追い風を受けて、近年は東京都内の飲食店や居酒屋などで電気ブランのハイボールをメニューに出す店も増えている。

アルコール分により、電気ブラン(30%)、電気ブランオールド(40%)の2種類がある。神谷バーのメニューでは前者をデンキブラン、後者を電氣ブランとしている。

飲み方

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基本的にはよく冷やしてストレートで飲む。神谷バーでは、注文すると口直しの氷水のグラスと共に運ばれてくる。さらに同店では生ビールチェイサーにして交互に飲むことを勧めている。人によっては、黒ビールをあわせる場合もある。

には冷たい魚介類料理が合うとされる。また、酸味のあるスナックなどがおすすめである。

作品・言及

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作家の太宰治は作品『人間失格』の中で、「酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはないと保証し、……」と書いている。


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