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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

カフカ的な「迷子の夢」(遅刻の夢)

個人的な話なので、誰も読まないだろうこのブログにメモとして書いておく。

それは「遅刻する夢」のことである。

私の悪夢の8割くらいはこれである。なぜ、どこに遅刻するのかはわからないが、とにかく自分が遅刻するという不安と恐怖感は本物である。いや、夢の中ではそれほど恐怖感を持ってはいないが、その焦燥感の不愉快さは本物だ。

「何かに遅刻する」ことが、なぜこれほどの不安感や焦燥感を与えるのか分からないが、とにかくこれが私のほとんど唯一の精神的問題のようだ。

大きく言えば、「お前は人生を間違った。そして、やり直すには遅すぎる」という「心の中の何者かの声」なのかもしれない。

私は起きている時の意識の中ではこういう声を聞いたこと、つまり考えたことはほとんどない。むしろ、社会的には無為に終わった自分の人生や今の生活に満足している。だが、それはどこかで自分を誤魔化している可能性は大きいのかもしれない。

もうひとつ書いておきたいことは、その夢の中で私が行こうとしているのは、途中のバス停(どこのバス停か特定できる)の様子から見ておそらく私が高校一年生の時に通っていた学校(ただし、夢の中では会社に行くつもりだったような気がする)で、その途中で出会った人の中に最近亡くなったばかりの友人(高校1年生の時に顔見知りになり、卒業後には仲のいい友人になり、かなり恩義を受けた相手でもある。)だったことであることだ。それ以外に覚えているのは、足が泥の中を歩いているようで歩きにくかったこと、そしてまったく意味不明だが、スキンヘッドの全裸のマッチョ男がふたり、何の意味もなくモブ的に登場したことだ。私は筋肉男が嫌いであり、スキンヘッドの男も嫌いであるし、そのふたりが夢の中に出てきた理由が分からないのが逆に印象的だった。

なお、私は高校二年に上がる直前に転校して、残りの高校生活はまったく空気のような存在として送ったが、元の学校に残っていたら、かなり面白い高校生活、それこそアニメのような高校生活を送れた可能性もあるような気がしないでもない。転校を後悔したことはないし、残っていてもそれが楽しい、面白い高校生活になった保証はないが、可能性はあるだろう。少なくとも、転校先の生徒たちのキャラはほとんど無色透明であるのに対し、元の学校の級友たちは、実にカラフルだったのである。モブキャラにさえ個性があった。

なお、今さっき気が付いたのだが、私は高校一年時のクラスの生徒名を女子(7人か8人)に限っては全員言えるようだ。男子すら7,8人は言える。転校先の2年間で名前を覚えた女子はひとりだけである。これから見ても、私の高1時のクラスがいかにカラフルだったかが分かる、ような気がする。



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