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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

「ドンマイ」生活

「in deep」記事の一部だが、私は管理人岡氏の文章が好きで、書かれた内容にも同感することが多い。まあ、九割くらい同感か。超常現象やスピリチュアル関係の記事のときには、あまり同感しないことが多い。
下の記事で私が特に好きなのは「お年寄りたちはドンマイ」という部分で、これに腹を立てるお年寄りもいるかと思うが、まさにドンマイだろう。とっくに同期の人間が亡くなっている年齢で、それ以上生きてどうするのだ。
まあ、「ドンマイ」は言うまでもなくdont mind(私のパソコンはアポストロフィが書けない)の日本語化で、「気にするな」である。これは過剰な、悪性ストレスを溜めるな、ということだ。年寄りは、いつ死んでもいいくらいの気持ちで、毎日のんきに暮らせばいいのである。それが「ドンマイ」生活だ。


(以下引用)

メルマガなどでも何度か記させていただいていますが、何らかの感染症が大流行していたり、あるいはパンデミック下の理想的な生活というのは、以下のようになります。

・十分な太陽光を浴びる
・過剰なストレスを避ける
・病原体に対しての恐れを抱かない
・適度な人間関係を保ち、孤独に陥らない
・なるべく笑いを絶やさない ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
・適切な栄養
・十分な睡眠
・若い人なら恋をする (恋愛はとても免疫を高めることが各国の研究でわかっています)
・お年寄りたちはドンマイ(これはなんだよ)

いやいや、私もそろそろ高齢者ですけれど、私たちのようなものはもういいのです。

若い人たちを守らなければならない。

仮に社会がいつの日か再生することがあるにしても、それを担うのは私たちなどではなく、若い人たちです。

若い人たちこそがいつか真実に気づかなければならない。

そういえば、先ほどのピンク・フロイドの「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」の映像は、「子どもたちが目覚める」ところで終わります。

支配されることをやめ、自ら生きることを選択し、そして彼らは学校を破壊し、旅立ちます。


Another Brick In The Wall / Pink Floyd

破壊したりするようなことはしなくても、若い人たちには「自分に課されているスタイルに合理的な理由があるのかどうか」を考えていただきたいとは思います。

もしそこに矛盾を感じたならば、世界とご自分との関係、そして「自分が人間として生きている理由」に気づかれてほしいとも思います。

お年寄りは……ドンマイ(またかよ)。

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年齢による味覚の違い

温かいものが美味しいというのは、成年してからのことかもしれない。
私も幼いころは冷えたままの食物を美味しく思っていたような気がする。


(以下引用)

吉田戦車
@yojizen
昼食。小5にスーパーで買ってきた天丼を温めもせず出したら、こんなうまいもん食ったことねぇ!的に大喜び。







コバエ対策は毎日の業務にする

季節的に、お役立ち情報かな、と思うので転載しておく。まあ、台所の三角コーナーやゴミ箱に毎日一回殺虫スプレーを撒けばいいのではないか。


(以下引用)

あっという間に増えるコバエはどうして湧く? 対策や駆除は

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2020/05/23 05:21 ウェザーニュース

このところ関東や北日本では季節逆戻りの肌寒さが続いていましたが、来週は全国的に暑さが戻って来る予想です。

気温が上がるこの時期、いつの間にかコバエが湧いていることがあります。ウェザーニュースで2019年に「今シーズン、コバエ見ましたか?」というアンケート調査を実施したところ、5月下旬の段階で6割の人が「見た」と回答していました(5月24〜25日実施、7001人回答)。
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どこで目撃したのか、回答者のコメントを見ると「台所の生ゴミ付近」「キッチンで、バナナの皮を捨てたらコバエがいた」などキッチンまわりなど食品がある所で比較的多く目撃されているようです。

しばらく家を空けていたら、コバエが台所でブンブン飛び回っていたという経験をした人もいるでしょう。コバエはどうして湧くのでしょうか。

網戸の網目もすり抜けて侵入する

「コバエとは小さなハエの総称ですが、コバエが何もないところに湧くことはありません。家庭のキッチンで見られるコバエはおそらくショウジョウバエで、体長2mm前後と小さいため、網戸の小さな網をすり抜けたり、換気口や玄関ドアの新聞受けの隙間などから侵入してくるのです」というのは、コバエの生態に詳しいアース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんです。
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小さな網をすり抜けることもある
「家の中に侵入したショウジョウバエが台所の生ゴミなどに数十個の卵を産みつけると、気温25℃で卵期間1日、幼虫期間4日、蛹期間4日、つまり9日で成虫になるのでアッという間に増えます」と北口さんが続けます。

ショウジョウバエは10日足らずで成虫になると、その日から卵を産みます。1年間で30代も世代を重ねることが可能なため、大学や研究機関の実験室で遺伝学の研究に使われたりするそうです。

足が速く飛行能力が高いノミバエ

もう1種類、キッチンを主な住みかにするコバエがノミバエです。その名の通り、後ろ足が太くノミに似ているため名付けられました。

「体長が2mm前後なのでショウジョウバエと同じような侵入経路でやってきますが、動きが俊敏で跳ねるように動くのが特長です。素早く走り回る行動がショウジョウバエと見分けるポイントです」(北口さん)

ノミバエは腐敗した食べ物や動物の糞、肉などに潜り込んで産卵することがあり、食品衛生上問題になることがあるそうです。

場所に応じた方法でコバエを駆除

コバエを退治するにはどうしたらよいのでしょうか。

「まずコバエが発生しやすい環境をつくらないことです。そのためには清潔にする必要があり、生ゴミを捨てる、掃除をこまめにするなどコバエの発生源を極力減らすことです」(北口さん)

発生してしまったコバエを駆除するには、誘引捕獲タイプの商品やスプレータイプの商品が有効です。誘引捕獲タイプの場合は、コバエは種類によって好む香りが異なるので、コバエの種類に適した商品を使用する必要があるそうです。

「誘引捕獲タイプの商品は、キッチンなど薬剤を噴霧したくない場所におすすめです。コバエの種類がわからない場合は、見かけた場所に応じて、商品パッケージの表記を参考に選んでご使用ください。また、見かけたコバエをその場ですぐに駆除したい場合は、お部屋に1プッシュするだけで部屋中のコバエを駆除できるスプレーを使えば簡単に駆除できます」(北口さん)

「五月蠅い」と書いて「うるさい」と読ませることがあります。旧暦5月(新歴では6〜7月)の蝿はコバエも含めてやっかいなものです。キッチンを清潔にしてコバエの発生を防いでください。

なぜ雀荘での麻雀は摘発されないのか

誰もが疑問に思っている(少なくとも、若いうちは疑問に思って当然だろう。そのうち、その異常性に慣れて疑問にも思わなくなる。)ことを分かりやすく解説した好記事である。
長いので、分載するかもしれない。

(以下引用)

雀荘や客が賭博の罪で処罰されない理由は??弁護士が解説

(写真:Fujifotos/アフロ)

さて、前回の記事では、福岡県飯塚市の市長らが賭け麻雀をしていて問題となったことを題材に、市長らの処罰可能性について言及してみましたが、今回は、世の中に無数にある麻雀店(雀荘)のほとんどが実は違法な店で、そこで賭け麻雀をしている人達はみんな賭博罪で処罰されるのではないかという疑問についてコメントしてみたいと思います。

前回の記事:賭け麻雀が発覚した市長らは賭博罪で処罰されるのか??弁護士が解説

雀荘やその客は違法!?

まず、賭博の罪は、賭博をした人に適用される賭博罪だけでなく、賭博場を開いて利益を得ようとした人にも適用される賭博場開帳等図利罪があり、海外ではむしろ賭博自体は自由で、賭博場だけを制限しているケースも多いようです。

参照「刑法第186条第2項:賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処する。」

さて、町中に溢れかえっている雀荘や、その客についてですが、判例の考え方によれば、金銭を賭けている限り、金額の多少にかかわらず違法であり、雀荘は賭博場開帳等図利罪、客は賭博罪に該当すると言わざるを得ません。

(ちなみに、高額賞金を取り合う麻雀大会は、賞金の原資を参加者ではなくスポンサーが出している場合には、賭博罪には該当しません。)

では、どうして平然と雀荘が営業を続けているのか?

それはズバリ警察が見逃しているからです。

そもそも、世の中の犯罪が全て捜査の対象となり、起訴されて、刑事裁判にかけられるかと言うとそうではなく、捜査についても起訴についても警察・検察には一定の裁量が与えられています。

意外と思われるかもしれませんが、捜査機関に一般的な捜査義務を明示した法律はありませんし、特に事件を刑事裁判にかけるかどうかの起訴の判断については、基本的に検察官の裁量に委ねられています。

参照「刑事訴訟法第248条:犯人の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときは、公訴を提起しないことができる。」

実際に賭博の罪が科される水準は?

法律家の間では、少なくとも、1000点200円以上のレート(1時間で3万円程度は優に動くレート)で麻雀をする店は摘発されると言われており、実際、某漫画家の中目黒氏(仮)は、歌舞伎町で1000点200円の東風戦(普通のルールの半分の時間で勝敗の決着が付くルールで、実質的に時間当たりの賭金は2倍になる)をしていたところを現行犯逮捕され、10万円の罰金刑を科されました。

賭博って、凄くイメージの悪いものと思っている人からすれば、10万円の罰金だけで済むんだって思った人もいるかもしれませんが、賭博罪はそもそも最大で50万円以下の罰金しか科されない罪です。

一応、賭博罪には、常習賭博罪という加重された罪もあり、「常習性」は、賭博行為の性質、種類、賭け金額等を総合考慮して、賭博の習癖を帯びているかどうかを判断するとされていますが(昭和24年2月10日最高裁判決)、某漫画家の広尾氏(仮)は、逮捕された店に週2で通っていても、常習賭博罪は適用されませんでした。

参照「刑法第186条第1項:常習として賭博をした者は、三年以下の懲役に処する。」

話を戻しますが、某漫画家の六本木氏(しつこい)が逮捕されたレートよりも緩いレートを用いている雀荘については、基本的には、捜査機関の判断で事実上不問とする状態が続いているようです。

とはいえ、全く摘発されないかと言えばそうではなく、2011年4月27日には、1000点50円(テンゴと呼ばれており、全国の雀荘の平均以下のレート)の店が摘発され、経営者と従業員が逮捕されて話題となりました(客については不問とされているようです)。

ただし、この時に摘発された店は、従業員である女性を用いて、風営法の許可が必要な営業形態の業務を行っていたとか、広告用に配布していたティッシュペーパーに堂々とレートを記載していた(普通は、風速0.5のようにボカシて書く)等と、単に他の店と変わらない運営していたにもかかわらず摘発されたというわけではないという噂も出ています(真相は不明)。

同様に、賭博の罪ではなく、雀荘が深夜営業の規制を守らずに、風営法で注意されるようなケースは普通にあるようです。

しかし、いずれにしても、店側だけでなく、客までもが逮捕されるケースは、今のところ、街では簡単には見かけない1000点200円以上の高レートの店等の特別なケースのみで、平均的な雀荘で客までが逮捕される可能性は少なそうです。

どうして違法性があるはずの雀荘が放置されているのか?

現に賭博の罪が規定されていて、判例も存在する以上、いざ摘発されれば有罪とされる可能性が高いにもかかわらず、どうしてこのような雀荘の違法状態が放置されているのでしょうか。

これには、賭博の罪が設けられた趣旨が関係しているように思います。

前回の記事でも書きましたが、判例では、賭博の罪の存在理由について、勤労等の正当な原因によらず、単なる偶然の事情によって財産を獲ようと射幸心(努力をせずに幸運を得たいと願う感情)が煽られてしまうと、怠惰で浪費な風潮が蔓延し、健康で文化的な勤労の美風を害するばかりでなく、暴行、脅迫、殺傷、窃盗、強盗等を誘発したり、国民経済の機能に重大な障害を与えたりする恐れすらあるためであると述べられてきました。

しかし、いくらなんでも、賭博を認めることが、殺傷や強盗を簡単に誘発するとは思えませんし、そもそも日本には公営ギャンブルが多数揃っており、賭け麻雀のみを規制したところであまり意味がありません。

公営ギャンブルとは、刑法で禁止されている賭博について、例外的に個別の法律によって認められているギャンブルのことで、競馬、競輪、競艇、オートレースがあります。

さらに、法律上はギャンブルとはされていませんが、パチンコ・パチスロも存在しています。

しかも、パチンコ・パチスロの市場規模は約23兆円にも上ると言われており、競馬や競輪等の公営ギャンブル全体の市場規模が約4兆円であることと比べてもかなり大きな規模であることがわかります(金額は、参照するソースによって多少異なります。以下同じ)。

そして、麻雀の市場規模は約500億円程度と言われており、パチンコ等の社会に与える影響力と比べると極めてわずかであることがわかります。

なお、各ギャンブルの市場規模の考え方が異なっており、パチンコ・パチスロは貸し玉や貸しメダルの金額、公営ギャンブルは馬券等の購入額、麻雀は雀荘へ支払うゲーム料額であり、単純比較はできませんが、それでも、少なくとも、公営ギャンブルやパチンコ・パチスロが存在する時点で、賭け麻雀だけを規制しても、賭博による社会への影響度に大きな差はないことがわかります。

さらに、射幸性を煽るかどうかという点でも、公営ギャンブルは一回のレースで全財産をつぎ込むことも可能で、ハイリスクハイリターンを選択することが可能ですし、何よりも競馬では100円で買った馬券が2000万円以上になるほどの大当たりがありえます。

パチンコ・スロットでも、機種によっては一日勝負して10万、20万円が優に動くこともあるようです。

さらにいえば、ギャンブルではない、金融商品の取引も、常に偶然性が影響し、大きな金銭が動くことはよくあり、強い射幸性があります。現に僕も昨年末に南極大陸に登山に行っている間に、FXでロスカットされて多大な損失を被りました・・。

それに対して、賭け麻雀では、プレイヤーの全員の合意の下にレートが設定されるので、自分の好き勝手に高いレートに吊り上げることはできませんし、多くの雀荘の平均的なレートである1000点100円や50円では、せいぜい1日数万円が動く程度です。

このように、賭け麻雀は、形式的には賭博の罪に該当するものの、多くの店が採用しているレートであれば、公営ギャンブル等に比べると、さほど健康で文化的な勤労の美風を害するものとは言えず、実質的な違法性は少ないと評価できます。

その結果、捜査機関が、おそらく内部的に一定の基準のようなものを設けて、基本的には摘発しなくても良いラインをおよそ引いているのではないかと思います(友人の検察官にヒアリングしたものの、明確な基準はないとのことでしたが)。

その上で、賭け麻雀をしていること以外に、収益が反社会的勢力に回っていたり、風営法の順守に問題があったり、客や従業員とのトラブルが多い等といった場合に、特別に摘発されているのではないかと思います。

もっとも、このような場合にも、摘発される対象は店とその従業員に留まり、平均的なレートであるにもかかわらず、客までもが処罰されるケースは、きわめて稀ではないかと思います。

しかしながら、賭博の罪の規定が、国民経済の機能を維持するために設けられているのであれば、これに一応該当する賭け麻雀はきちんと取り締まらなければならなさそうですが・・・、これを徹底していないというのは、つまり法律が現実の実態と乖離してしまっているということです。

本来、賭け麻雀を民営のギャンブルであることを法的にも認め、レート等についても許可制にして管理し、実態と法律を合致させるべきではないかと思います。

余談・カジノ法案について

12月15日にいわゆるカジノ法案(IR推進法案・特定複合観光施設区域の整備の水産に関する法律案)が国会で成立し、同月26日に公布・施行されました。

IR推進法案は、あくまでもカジノの設立・運営の基本方針を定めるものであって、具体的な内容は、今後一年以内を目途に策定を目指しているIR実施法によります。

これら法案の成立過程では、カジノ合法化によるデメリットとして、ギャンブル依存症を誘発することが指摘されてきました。

まさに、判例が唱えてきた、射幸心が煽られてしまうと、怠惰で浪費な風潮が蔓延し、健康で文化的な勤労の美風を害するばかりでなく、暴行、脅迫、殺傷、窃盗、強盗等を誘発したり、国民経済の機能に重大な障害を与えたりする恐れすらある、というやつです。

しかし、すでに本稿でも述べているように、すでに日本には市場規模約23兆円ものパチコン等のギャンブルが存在しているのです。

そして、この市場規模の計算は、貸し玉等の金額ですが(売上高に相当)、パチンコ店が貸し出しした玉やメダルから、客が遊戯の結果獲得した玉等の金額を差し引いた金額(粗利益に相当)で見ても、約3.3兆円と言われています。

これに対して、同様に比較したラスベガス全体の粗利益は約6500億円、マカオ全体では約2.5兆円と言われており、日本にはすでにラスベガスやマカオを上回るギャンブルが国内に存在しているのです(しかも、パチンコ店は物理的に散らばっている分、国民のアクセスが容易で影響が大きい)。

それにもかかわらず、これまでパチンコ・パチスロについては法的にはギャンブルであるという区分をせずに野放しにしておきながら、初めて正面から民営ギャンブルを認める段階になり、降って湧いたように、ギャンブル依存症を誘発するというデメリットに大きく焦点が当たってしまうのは合理的ではないと思います。

また、依存症という意味では、カジノに限らず、酒、タバコ、ブランド品等、様々な嗜好・娯楽について同様のことが言えるわけで、カジノについてのみ依存症問題を厳しく指摘する必要はなく、基本的にはこれらに対する依存症が直接的に他人に害を与えるものではない以上、国民の自由な選択に任せるべきではないかと考えています。

※本記事は分かりやすさを優先しているため、法律的な厳密さを欠いている部分があります。また、法律家により多少の意見の相違はあり得ます。

ハイオクとレギュラーガソリンの違い

まあ、要するに、一般路上を走るかぎりは、ハイオクとレギュラーガソリンの違いは値段以外はまったく無きに等しいということになるようだ。

(以下引用)

何かが違う!? ハイオクガソリンの銘柄でクルマの調子に違いは出るのか

日本ではオクタン価が96以上のガソリンをハイオクと呼ぶ

 経済産業省・資源エネルギー庁の調査によると、平成30年度末(2019年3月)の段階で、日本全国に給油所(ガソリンスタンド)が3万70店あるという。そのうち、石油元売り大手JXTGエネルギーが展開するエネオスやエネジェット、出光昭和シェルが展開する出光やシェル、コスモ石油が展開するコスモなどのブランドが大多数を占めているが、JAやcarenex(カーエネクス)、ホクレンなど、その他のブランドも存在している。

輸入車オーナーは、必ず同じブランドのガソリンスタンドでハイオクを給油するという人が多い© くるまのニュース 提供 輸入車オーナーは、必ず同じブランドのガソリンスタンドでハイオクを給油するという人が多い 輸入車オーナーは、必ず同じブランドのガソリンスタンドでハイオクを給油するという人が多い

 店頭ではレギュラーガソリンやハイオクガソリン、それに軽油や灯油などを販売しているが、ガソリンのレギュラーやハイオク(プレミアム)はどんな違いがあるのだろうか。またブランドによって中身の違いがあるのだろうか。

【画像】それでもこだわりたい! ハイオクガソリンを画像でチェック(11枚)

 まずは国内の石油元売りや販売会社で構成する石油連盟に聞いた。「現在、国内で販売しているガソリンはJIS規格によりレギュラーやハイオクでそれぞれオクタン価が定められています。レギュラーだとリサーチオクタン価(RON)89.0以上、ハイオクでは96.0以上となっています。なおハイオクガソリンは、ブランドによってオクタン価が若干異なっています」とコメント。

 オクタン価とはガソリンが燃えにくくなる指標で、この数値が高ければ高いほど、圧縮の途中で発火することがない=ノッキングしにくくなり、エンジンの圧縮比を高めることができ、点火時期も最適化が可能となる。

 スポーツカーや高性能のエンジンを搭載したモデルの多くは、ハイオクガソリンの給油が指定になっているが、それはノッキングに強い製品を使うことで、本来持つエンジン能力を発揮できるからだ。余談だが、ハイオク指定のクルマでもレギュラーガソリンを使用することができるモデルがある。ただし、通常の性能を発揮できないと車両取扱説明書にも記載があるので、ここは注意しておきたい。

 各ブランドのハイオクのオクタン価だが、公表している数値は以下のようになっている。

●エネオスハイオク(エネオス) オクタン価99.5以上

●スーパーゼアス(出光) オクタン価100

●V-power(シェル) オクタン価未公表

●スーパーマグナム(コスモ) オクタン価99.5以上

 大手元売り系ブランドのハイオクはこのとおりだ。オクタン価100を明言しているのは、出光ブランドのスーパーゼアスのみとなる。

ハイオクを入れてパワーが上がったように感じるのは、残念ながらプラシーボ効果

 大手元売り系ブランドには、以前はモービルやエッソ、JOMO、それにゼネラルなどのブランドもあったが、2016年に元売り会社の統合があったことで、いまはいずれもエネオスブランドへと生まれ変わっている。

日本で一番多いガソリンスタンドのブランドはエネオスだ。全国に1万3000店舗ほどあるという© くるまのニュース 提供 日本で一番多いガソリンスタンドのブランドはエネオスだ。全国に1万3000店舗ほどあるという 日本で一番多いガソリンスタンドのブランドはエネオスだ。全国に1万3000店舗ほどあるという

 出光昭和シェルは、出光興産と昭和シェルが合併した会社だが、そのうちシェルブランドのハイオクは「未公表」となっている。いずれはブランドが統一されることになると思われるが、以前、系列のガソリンスタンドで店長を務め、現在は販売管理部署に籍を置く人にハイオクについて話を聞いた。

 「ガソリンのレギュラーとハイオクの違いは、ハイオクにはオクタン価を上げるために添加剤や洗浄剤が含まれています。価格の違いも、その添加分が上乗せになっていると思っていいでしょう。

 愛車にハイオクを給油して、クルマのパワーが上がったように感じるのは、残念ながら価格によるプラシーボ効果だと思います。ただしまったく効果がないというわけではなく、ハイオクには洗浄剤などが含まれているので、出力の向上はなくてもエンジンにとってのメリットはあります。

 ウチのハイオクもお客さんの間で評判は良かったですよ。他の元売りさんのハイオクとどこが違うのか、と言われると、うーん、どうなんでしょう」と笑う。

 元店長は続けてコメントした。「ブランドマークが入っていない、無印のタンクローリーが出入りするガソリンスタンドは出所不明でガソリンの品質が低い、なんていう話もよく耳にしますが、国内で石油製品を出荷できる設備は限られてくるので、粗悪なガソリンが積まれている、というのは考えにくいです。

 何かを混ぜようにも、ガソリンよりも安い可燃物はそうそうないし、混ぜることでコストダウンを図ることもないでしょうね。

 ただ、ガソリンの質が低いとウワサされるガソリンスタンドは確かに存在します。古いガソリンスタンドでは、地下タンクの底に貯まった水が何らかの理由で混ざってしまうことがまれにあるようです」と話す。

 国内の元売り各社で販売されているハイオクは、JIS規格でオクタン価が厳密に定められているので、それぞれのガソリンの質には大きな差はないと思っていいだろう。「Aというブランドのハイオクを入れたら急にクルマが速くなった」「Bというブランドのハイオクを入れるとクルマの調子が良くなる」ということは、どうやらなさそうだ。

 ただ、それぞれが自社のハイオク商品にこだわりを見せているのも事実で、エンジン清浄剤の配合やサルファーフリー(硫黄分が10ppm以下の燃料)化などを謳っている。長い目で見たとき、もしかしたら違いが出てくる可能性もある。

 近年は元売り各社の合併が相次いだ結果、現在はエネオス(JXTGエネルギー)と出光昭和シェル、コスモ石油が市場を占めている状況になっている。自宅近くにあるガソリンスタンド、あるいは長年入れ続けているブランドなど、自分のカーライフに合わせて選ぶのがよいのではないだろうか。