由美かおるはさほど好きな芸能人ではないが、その驚異的な不老性は彼女自身が実証しているので、その健康法を、まあ、信じる必要はないが、参考にできる部分もあるだろうから転載する。
今読んでみると、常人には理解できないことも書いてあるので、単なるイメージの部分は(そこが肝心なのだ、というかもしれないが)見え消しにしておく。まあ、そうすると、単なる柔軟体操と深呼吸を一緒にしただけだ、となるが、私が見え消しにしたイメージ部分にこそ意味があるのだ、と言われたら、そうですか、と言うしかない。
むしろ、「肉が好き」という部分に不老の秘訣があるかもしれない。老化で一番問題になるのが血管の老化で、それが多くの肉体の不調の原因になる可能性があるのではないか、と私は思っており、日本人に脳梗塞や脳出血が昔から多かったのは、肉食をあまりせず、脳血管がタンパク質不足で劣化が早かったからだと思っている。そして、植物性タンパク質では動物性タンパク質の完全な置き換えにはならないのではないか。豆腐やオカラばかり食っていて筋肉がついたという話は聞いたことがない。ただし、現代のように畜産物にホルモン剤やワクチンを打っている時代には、その肉こそが病気の原因になる可能性も高いかもしれない。
(以下引用)
先祖が十代以上続いた宮大工だった血筋もあるのでしょうが、何かをコツコツと積み重ねていくことは好きです。難しいことに挑戦してうまくできた時の達成感はとても気持ちがいいものです。
頑張った結果、いまではアコーディオンで、シャンソンなどの弾き語りを入れたライブをやれるまでになりました。何でもそうですが、挑戦したいことがあるならやってみるべき。伸び悩んでイライラする時期もありますが、夢中になれるものがあると人生が豊かになりますし、心の健康にもいいとしみじみ思います。
『水戸黄門』を25年間やらせていただいていたこともあり、ちょっと間があいてしまいましたが、以前はよく、ミュージカルの舞台で歌って踊り、お芝居もするのは、私の人生の一部だったことに、ハッと気づいたのです。全身の細胞が「また歌って踊りたい!」とザワザワするのを感じ、ボイストレーニングを再開することにしました。
現在、出る声の音域は2オクターブと少し。先生は「まだまだ上も下も伸びますよ」と言ってくださいます。好きなシャンソンやジャズをライブで披露できるよう、今後もレッスンを続けていくつもりです。
「何でもそうですが、挑戦したいことがあるならやってみるべき。伸び悩んでイライラする時期もありますが、夢中になれるものがあると人生が豊かになりますし、心の健康にもいいとしみじみ思います。」(撮影:西田幸樹)© 婦人公論.jp
自分の足でしっかり立ち、歩くことが基本
年齢を重ねてくるとどうしても足腰が弱ってくるものですが、私はいまもY字バランスができます。70歳でもこれができることに、皆さん驚かれます。まだまだ柔軟性やバランス感覚を失わないでいるのです。
テレビや舞台の仕事で寝る暇もないハードな時期が続いても、病気もせずに過ごしてきました。心身をしなやかに保てている理由のひとつは、35年ほど前から続けている西野流呼吸法が生活のベースにあることだと思っています。
この呼吸法は、西野バレエ団の主宰である西野皓三先生が創始されたもの。先生は、大阪市立大学医学部で医学を学んだ後、バレエの世界へ。そして合気道・中国拳法の師範になられました。これら西洋医学、バレエ、東洋の武道から新たなインスピレーションを得た呼吸法なのです。
《呼吸》という、樹木が根から水を吸い上げるイメージで行う呼吸が基本になっています。西野流呼吸法には、写真でご紹介している「天遊」の他にも、さまざまな動きがあります。
この呼吸法を実践すると、全身にエネルギーが巡り、細胞が活性化するのを感じますし、代謝が良くなって、食べても太らない身体になるのです。15歳からスリーサイズは変わらず、冷えや不眠の悩みもありません。何歳になっても、自分の足でしっかり立ち、歩くことは人間の基本ですし、さらに心の中にストレスをためないためにも、私にとってはこの呼吸法が欠かせない毎日の習慣なのです。
由美かおるさんの習慣!足芯呼吸(天遊)のポイント
呼吸法のポイントを簡略化して紹介します
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(1) 両足は肩幅の広さに開く。丹田(下腹部)に意識をおいてゆったりと立つ
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(2) 口から息を吐きながら、手の甲が床につくまでゆっくりと上体を前に倒す。膝はゆるめて、意識を足の裏に下ろす
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(3) 足芯(足裏)から呼吸を吸い上げるイメージで、鼻から息を吸いながら、上体を起こし、両手も上げていく
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(4) 両手を頭の上まであげて、頭頂まで息を吸い上げる。息を軽く止めて、丹田におさめる
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(5) 軽く息を止めたまま、両手を左右に大きく、肩の高さまで開く。足芯に向かって口から息を吐きながら、ゆっくりと両手を下ろしていく。(1)の最初の姿勢に戻る。(1)から(5)の動作を2分くらいで行う
(写真撮影:小林洋)
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母の味、新鮮な素材、大好きなものをペロリ
健康な身体を作るためには、バランスのいい食事も欠かせません。私はていねいに出汁をとり、新鮮な野菜をたっぷり使った母の手料理で育ったため、大人になってからもその延長線上にある和食を好んで食べる生活を送っています。
まず朝食は具だくさんのお味噌汁に始まり、卵焼き、野菜の煮物、焼き鮭、ご飯、フルーツ、ヨーグルト、チーズ。お味噌汁の具は、ブロッコリー、玉ねぎ、大根、ワカメ、青物の野菜やお揚げなどなんでも。旬の食材をたくさん入れるのが私流です。好きなものは焼き魚。なかでも鮭のカマが大好きです。
よく「朝からこんなに食べるのですか?」と驚かれますが、これくらいの量でしたらペロリと完食してしまいます(笑)。日によってはパンを食べる日もありますが、その時はパンの上にとろけるチーズとちりめんじゃこ、焼き海苔などをのせ、和風ピザのようにしていただきます。
一方、お昼は仕事の合間に、ヨーグルトの中にナッツ類を入れたものやチーズ、りんご、みかん、バナナなどのフルーツで軽めに。そして夜はまた、朝のような和食を食べます。ワインもグラス1杯程度飲みますし、お肉も好きなのでステーキも。仕事柄、コロナが流行する前は外食が多かったのですが、その際も最後のデザートまでしっかりいただいていました。
湯舟でじっとしているのが苦手
お風呂は好きですが、お湯に浸かるのは、歌を1曲歌うくらいのごく短い時間。寒い時期でも5分くらいでしょうか。湯舟でじっとしているのが苦手で、どうしても早くあがって、別のことに時間を使いたい。朝晩のスキンケアもいたってシンプルで、洗顔クリームで顔を洗ったら、あとは化粧水と乳液だけ。エステにも行ったことがありません。
身体が出すシグナルには敏感です。風邪をひくことはめったにないのですが、それでも首の前や背中の筋肉が硬く感じて、「もしかして風邪かしら?」と思うことがあります。そんな時は硬くなった箇所をゆるめるために西野流呼吸法を実践。血液が巡り内側からポカポカと温かくなるため、少々の不調ならそれだけでよくなってしまいます。
私は日頃から、あまり落ち込むことがありません。困ったことが起きた時は、私自身の言動に問題がなかったか考え、悪いところは反省し、気持ちを切り替えるようにしています。精神的に疲れた時は友人に電話して、話を聞いてもらうこともあります。
長い人生、いろいろありますが、若い頃、父から「周囲に流されず、時が来たら自分の魅力を出せるよう頑張りなさい。そして皆を引っ張っていく存在になりなさい」と励まされたことがあります。
あとからわかったことですが、それは長野県・善光寺のお上人様が書かれた本に登場する「随流而制流(ずいりゅうじせいりゅう/時代の風潮に左右されず自然体で受け流しながら、いつか自分がその流れの主体となり流れを導く者になれ、の意)」という言葉と同じことを意味していたのですね。以来、「随流而制流」は私の大好きな言葉になりました。
まだまだ私も人生の途中。これからは上を目指すというより、自分がやってきたことを学び直し、初心を忘れずに進んでいきたいと思います。