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青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳
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そしてこれらインドにおいて発達したヨガ・瞑想の意識変容スキルこそ、オウムが信奉を集めていく大きな要因だった。'85年11月、オウム初の合宿に参加した80名もの男女に、麻原はシャクティパットなるヒンドゥー伝来の儀式を一心不乱に行い、参加者は次々とクンダリニーという状態を起こす。クンダリニーとは尾てい骨から頭頂部へと熱いエネルギーが上る感覚を伴う変性意識の状態だ。瞑想とヨガのマニアだった麻原のこと、シャクティパットによってクンダリニーをもたらす技術には長けていたのだろう。
もっとも、これに類する意識変容は、ヒンドゥー以外でも原始系仏教の修行、或いは諸民族の伝統的ドラッグの摂取など広く見られるものだ。かつ重要なのは、それら全ての信仰文化において「幻視体験そのものを重視している訳ではない」ことを注意しなければいけない。そんなものは肉体に特殊な負荷を与えたことによる生理現象の一つであり、物の見方を相対化するための作業に過ぎないからだ。
また熟練者がしっかりサポートすることで安全性を高めるのもクンダリニーの定説である。非常な快楽が伴い、通常意識を変性させてしまうため、洗脳などの危険に結びつきやすいからだ。だが麻原は自らのカリスマと組織の巨大化のため、それを利用する道を選んだ。次第に会員数を増したオウムの会は、宗教色の強い「オウム神仙の会」と名を変え、ついには「オウム真理教」として宗教法人の認可を目論むようになる。そしてその背景となったヨガ・瞑想スキルの乱用こそが、最初の無残な暴力を生み出すキッカケにもなってしまった。
平成22年6月
福祉保健局
アメリカでは、2008年に政府機関が、ある特定のダイエタリーサプリメントにセレンやクロムが高濃度に含まれていて、健康被害が報告されていると注意喚起しました。この製品の利用者に、脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛などの症状が出ましたが、検査の結果、最も多いもので1回摂取量中に40,800マイクログラムのセレンが検出され、クロムは3,426マイクログラムが検出されました。
日本では、アメリカのような事例は報告されていません。しかし、これらのミネラルを含有するサプリメントは市場に流通しており、必要以上のミネラルを摂取する可能性があることから、東京都では市販のサプリメント中のセレンとクロムの含有量を調査しました。
セレンは、厚生労働省が作成した「日本人の食事摂取基準(2010年版)」で推奨量(必要量を満たすと推定される1日あたりの摂取量)及び耐容上限量(過剰摂取による健康被害を起こすことのない最大の量)が設定されています。
調査結果について、成人男性に比べて推奨量が低く設定されている成人女性を例にとって考えると、28製品のうち22製品で、表示された摂取目安量が推奨量である1日当たり25マイクログラムを超えていました(図1)。日本人は通常の食事からセレンを十分に摂取しており、その平均摂取量は約1日当たり100マイクログラムといわれています。この平均摂取量を調査結果に加算すると、耐容上限量を超えてしまう製品がありました。
クロムについては、クロムをどれだけ摂取すると健康障害が出るかについての研究が不十分であるため、「日本人の食事摂取基準(2010年版)」でも耐容上限量は設定されておらず、推奨量のみ設定されています。
セレンと同様に、成人女性を例にとって考えると、71製品のうち24製品で、表示された摂取目安量は、クロムの推奨量1日当たり30マイクログラムを超えていました(図2)。
セレンは、酵素やタンパク質の一部を構成し、抗酸化反応(酸化物質により細胞が障害を受けるのを防ぐ反応)において重要な役割を担うミネラルです。セレンは、藻類、魚介類、肉類、卵黄に豊富に含まれており、日本人の通常の食事で不足することはありません。
クロムは、糖質やコレステロールの代謝、たんぱく質代謝の維持などに関係しており、海藻、そば、魚介類、肉類などに含まれています。クロムについても、セレンと同様に日本人の通常の食事では不足が問題になることはありません。なお、クロムは通常3価クロム、6価クロムの状態で存在します。6価クロムは毒性が強いことで知られていますが、食品中に存在するクロムのほとんどは3価クロムです。
主な食品のセレンとクロムの含有量については、独立行政法人国立栄養・健康研究所ホームページをご覧ください。
セレンやクロムを含むサプリメントを取り扱う場合は、摂取目安量が「日本人の食事摂取基準(2010年版)」を超えることのないように設定するとともに、過剰に摂取しないよう消費者の方への情報提供に努めてください。
このページは東京都福祉保健局 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当が管理しています。