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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

大不況への備え

さほど大した内容ではないが、消耗品は多めに備蓄しておく、というのは大事だろう。トイレットペーパーの買い占め騒ぎなど、普段から多めに備蓄しておれば慌てる必要など無いのである。
私は結婚するまではタオルなど一枚しか持っていなかったが、結婚して女房がタオルを十枚二十枚と風呂場洗面所の棚に積むので驚いた記憶がある。つまり、タオルは一回ごとに洗濯籠に放り込む習慣だったわけで、独身男の不衛生さとは天地の相違だった。贅沢をするより、そういう「物の余裕」を持つのが心の余裕にもなるだろう。
日本のようなウサギ小屋住宅だと物の備蓄もままならないから「断捨離」などというアホな流行があったわけだが、あの流行で断捨離をした連中は、これからの大不況で後悔するのではないか。
現金も手元に持っておくことの必要性は、千葉の台風や北海道の地震などで痛感した人もいると思うが、そういう経験をしていない人は、銀行にカネがあるというだけで安心していると突然のATM使用不可能という事態に対応できなくなるだろう。大不況で真っ先に起こるのは銀行の支払い停止(預金踏み倒し、持ち逃げ、デフォルト)なのである。まあ、さほど銀行にも預けていない、という人にはどうでもいい話である。

(以下引用)

元海上自衛官に聞く「耐乏生活」を気分よく乗り切るヒント

公開日: 更新日:

旧海軍から続く「出船の精神」

 ――コロナという見えない「恐怖」への不安を取り除く方法はありますか?

「完璧なものはありませんが、旧海軍から伝えられる『水の一滴も大切にする』という精神があります。海上自衛艦は補給地に寄港するまで物資調達ができません。モノを大事にすると同時に物資を『備蓄』するのも精神衛生上、有効です。私は食料以外の日用品、例えば歯磨き粉や食器洗剤、マウスウオッシュなどを1~3年分、特売日に買って備蓄しています。モノがあることで、買い占めなどのパニックにはならなくなります。さらに、やはり旧海軍から続く『出船の精神』です。漁船は船首を岸につけて係留しますが、戦艦はすぐに出港できるよう船首を海に向けてとめます。これは常に一歩先を考えながら行動することで、緊急時にも慌てないという教訓が込められています。銀行ATMが止まる可能性もあり、在宅勤務であっても現金を多少多めに用意しておくといいでしょう」

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健康なアザラシ

単なる笑い話に聞こえるが、これは健康問題に関する重要な知識を含んでいる。
つまり、「デブは不健康」という世間の概念は浅薄だということだ。
問題なのは内臓脂肪であって、皮下脂肪ではないわけで、たとえば豚が不健康で猫が健康とは限らないし、下の話のように「健康なアザラシ」人間はけっこういるのだろう。
なお、自分自身の経験で言えば、遺伝的素質にもよるだろうが、六十代後半になると過食をしなくても内臓脂肪はどんどん増えていくようだ。これは運動などで減らすことも困難なので、手をつかねている。

(以下引用)

774@う125-し89
@na74
母「先生、私だいぶ太ってると自覚してるんですけど、普通体型の夫は検診でよく引っかかるのにどうして私は何ともないんですか?」
先生「あなたはね、内臓脂肪が無いんです。全部皮下脂肪。健康なアザラシみたいなものです」
母「健康なアザラシ」

#ドクターに言われた衝撃的な言葉




生存者バイアス

「いつか電池が切れるまで」から記事の一部を転載。
心理学的に興味深い内容である。

(以下引用)


 金持ちが貧乏人に厳しい言葉を吐いて叩かれている、のかと思いきや、実際にネットで批判されているのは、「自分だって若い頃に貧しくてつらかったけれど、こんなにがんばって今は成功した。だからお前にだってできるはず。努力が足りないだけだ」という感じの「生存者バイアス的な発言」をする「つらい目にあってきた人」が多いのです。


fujipon.hatenadiary.com


この本のもとになったNHKの番組のなかで、「健康格差」についての討論が行われたそうなのですが、そのなかで、俳優の風間トオルさんがこんな発言をされています。風間さんは5歳のときに両親が離婚し、その後、父親も失踪してしまい、祖父母のもとで育てられたそうです。

 (風間トオルさんの)著書『ビンボー魂』(中央公論新社)には、小学校時代「学校が休みになる=学校給食にありつけない」や「中でも空腹との長く厳しい闘いが強いられる夏休みをどうやって凌ぐかが大問題」と書かれている。そんな時、風間さんは家の前の公園に生えている、草やタンポポアサガオを食べたりして飢えをしのいだ壮絶な体験をされている。


「国の力を借りるのは最後の最後じゃないでしょうか。国が一律で何かすることでもないですし、個人が自分で努力して解決することじゃないでしょうか。僕なんかも子どもの時、貧困というか、お金がなくて、公園の草とか食べて飢えを凌いでいました。草の匂いをかいだり、口に入れながら、『これはいける』『これはいけない』って判断していました。そうやって努力して空腹を満腹にしてきた。だから、高齢になって動けなくなった時に初めて、国の力を借りることが許されるのかなって思いますけどね……」


 ギリギリのところ、厳しい状況から自分が努力して抜け出した人ほど、社会保障を受ける他者に対して厳しい態度をみせる、というのは、けっこうありがちです。
 自分は頑張って克服したのだから、みんなできるはずだ。
 あるいは、自分だけが苦労したのでは、割に合わない、って。

超正統派ユダヤ人www

他の宗教だと「イスラム教原理主義」とか「キリスト教原理主義」と言うのに、なぜ「超正統派ユダヤ人」という、記事筆者以外には使わないような妙な言い方をするのだろうか。しかも「ユダヤ教徒」という言葉を避け、「ユダヤ人」と言うのも妙だ。「超正統派日本人」とか「超正統派アメリカ人」とか「超正統派中国人」という言葉がおかしいことは自明だろう。
だが、記事内容そのものは、彼らがイスラエル社会の中の「困り者」であることもきちんと書いていて、我々に縁遠いイスラエル社会の内情が伝わるメリットはある。
(擁護するとしたら、「ユダヤ人とはユダヤ教を信じる者のことである」という、あの奇妙な定義に従えば、確かに下の記事の対象となっている人々は「超正統派ユダヤ人」である、と言える。しかし、そんな定義が人種や民族の定義になり得るはずがないのも自明だろう。)

(以下引用)


宮田律
著者のコラム一覧
宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

全土封鎖のイスラエル エルサレムで7割感染の超正統派とは

公開日: 更新日:

 イスラエルでは、超正統派ユダヤ人を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になり、9日現在でイスラエル保健省によれば、感染者は9755人、死者は79人となっている。イスラエルの安全保障上の最も重大な「敵」はイランや、レバノンのヒズボラではなく、新型コロナウイルスという声もイスラエルでは聞かれるようになった。

 超正統派は、ラビ(ユダヤ教の宗教指導者で、学者)やトーラー(ユダヤ教の聖書「タナハ」における最初の「モーセ五書」、あるいはユダヤ教の教え全体を指す)を究極の理想として行動し、宗教を最優先させて生活するような人々だ。



 宗教都市エルサレムでは、感染者の7割以上が超正統派の人々で、またイスラエルの商都テルアビブに近いブネイ・ブラク地区は、超正統派の生活の中心で、人口20万人のこの地区では住民の40%が感染していると見られるほど感染が深刻になっている。超正統派の人口はイスラエル全体の10%ぐらいだが、新型コロナウイルスの感染者数では半数を超える。

 超正統派ユダヤ人のイデオローグであるアブラハム・イェシャヤフ(イザヤ)・カレリッツ(1878~1953年)は、1933年にイギリス委任統治領のパレスチナに、現在のベラルーシから移住してきた。移住の背景には、彼の学才にパレスチナ在住のラビが注目したことがあったことや、また1933年はドイツでナチス政権が成立するなど、反ユダヤ的潮流がヨーロッパ全体に広く見られていたことなどがある。

 彼が活動の拠点にしたのが、現在コロナの感染が拡がるブネイ・ブラク地区で、タルムード(ヘブライ語で「研究」の意味で、モーセが伝えたもう一つの律法とされる「口伝律法」を収めた文書群)の研究に没頭していった。そのユダヤの律法やユダヤ人の生活的規範に関する問題についての権威となり、イスラエル初代首相のデヴィッド・ベングリオンから女性に対する徴兵制についても見解を求められたことがある。カレリッツは、ブネイ・ブラク地区で延べにして数千人の学生たちに超正統派のユダヤ神学を教えた。

■スマホやネットに触れず最新情報を遮断

 超正統派は、テレビやラジオも使用せず、スマホやインターネットにも触れることがない。コミュニティーでの指示はラビなどが口頭で、またポスターを介して行われる。現在進行しつつある情報から遮断されていることも、コロナウイルスの感染拡大につながった。ユダヤ人たちは金曜日の日没から土曜日の日没までの安息日には礼拝のために集い、神の栄光と人々の慰安を祈るが、超正統派は、人々の密集を避けるように政府が呼びかけたにもかかわらず、集団礼拝を行い続けた。

 超正統派は、ユダヤ教にしか関心がないために、多くが労働もせずに兵役や納税の義務から免れ、政府からの生活補助によって生活するため、他のイスラエル人からは、「寄生虫」とも見なされている。超正統派は避妊が禁じられているために、他のイスラエル社会よりも出生率が高く、イスラエル社会を逼迫させているとも見られている。

 イスラエルの言語は、19世紀から20世紀にかけて古代ヘブライ語から復元された現代ヘブライ語だが、超正統派はこの現代ヘブライ語を習得することがなく、知らない。彼らの使用言語は東欧系のユダヤ人が話していたイディッシュ語である。イスラエルの医師たちとも直接コミュニケーションをもつことができず、病状を医師に伝えることもできず、医師の診たところ任せになる。

 イスラエルの政党「UTJ(ユダヤ・トーラー連合)」や「シャス(トーラーを遵奉するスファラディー同盟)」は超正統派を支持基盤とするが、UTJの党首であるヤーコフ・リッツマン保健相は、超正統派に配慮して、その宗教活動に制限を加えることがなかった。彼自身も超正統派の人物だが、ユダヤ教の宗教行事「過越(すぎこし)」の前にメシアが到来して、イスラエルを新型コロナウイルスの脅威から救うと述べていた。「過越」はエジプトで奴隷であったイスラエルの民がモーセの指導でパレスチナに脱出できたことを記念する行事だ。

■メシア到来を確信しながら自ら感染した保健相

 リッツマン保健相にはメシアが到来するという宗教的確信があったにもかかわらず、彼自身もコロナウイルスに感染している。彼の甘い見通しや、コロナウイルスに関する正確な情報をラビたちに与えなかったことも超正統派の間の感染拡大を招くことになった。リッツマン保健相は現在隔離されていて、超正統派とは無縁なインターネットを使って職務に臨んでいる。

 イスラエル政府は感染拡大に対して、一部の超正統派のコミュニティーの閉鎖を考えたが、超正統派の政党などの反対があったために、その代わりとして7日、全土の封鎖を行った。これによって、イスラエルでは都市間の、あるいはコミュニティー同士の往来ができなくなった。また、8日から16日に予定されていた「過越」の祭りも同居の家族のみで祝うようにと訴えた。「過越」は親族らが各地から集まって祝うことが慣例だが、イスラエル政府は全土封鎖によって、宗教行事に伴う感染拡大を防ごうとした。

 イスラエルに限らず超正統派ユダヤ人の間では、ロンドン、ニューヨーク、ベルギー・アントワープなどで感染率が高くなっている。その背景には、イスラエルとまったく同様に政府の指示や要請よりも宗教行為を優先させるということがある。ニューヨークではクオモ知事が礼拝やラビの葬儀に超正統派の人々が集まらないように呼びかけ、またアントワープの超正統派コミュニティーでは85%が罹患するとも見られている。

 ハイテク産業が発展したイスラエルでは、感染者が過去に接触した場所や位置を知らせるアプリが開発され、また利用者の声の調子で感染を判断するアプリも研究されている。しかし、ハイテクをもってしてもウイルスの感染拡大を防げない超正統派の宗教的伝統や慣習がイスラエルの安全保障を危うく、脆いものにしている。

新型コロナ快癒者が再発症する理由

事実なら重大な情報だが、拡散するには危険な情報でもあるので、読む人が少ないこのブログにメモとして保管しておく。


(以下引用)


新型コロナウイルス感染症から回復した人のうち3分の1で抗体レベルが低いという報告
1: 2020/04/09(木) 17:23:38.20 ID:uyy3wQPM9
中国・復旦大学の研究チームにより、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した人の中に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体レベルが低い人が少なからず含まれたことが報告されています。論文は査読を経たものではなく「臨床の指針とすべきではない」とのことですが、内容は今後のワクチン開発などに影響を及ぼす可能性があります。

Neutralizing antibody responses to SARS-CoV-2 in a COVID-19 recovered patient cohort and their implications
https://doi.org/10.1101/2020.03.30.20047365

no title



Coronavirus: low antibody levels raise questions about reinfection risk | South China Morning Post
https://www.scmp.com/news/china/science/article/3078840/coronavirus-low-antibody-levels-raise-questions-about

病気から回復した人の血漿にはウイルスに対する抗体が含まれていて、「スペイン風邪」こと1918年のインフルエンザやエボラ出血熱の際に治療に使用されたことがあります。

これと同じように、新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿には新型コロナウイルスへの抗体が含まれていると考えられ、実際に臨床試験への取り組みが進められています。

しかし、復旦大学の研究チームによると、上海公衆衛生臨床センターから退院した175人の患者の血液サンプルを分析した結果、ほぼ3分の1にあたる患者のサンプルで、抗体のレベルが予想以上に低かったことがわかったとのこと。そのうち10人は、ラボで検出できないほど抗体レベルが低かったそうです。

調査の対象となったのは、すべてが軽度の症状から回復したばかりという人。これは、集中治療室に入っていた患者の多くはすでに抗体が確認されていたためです。調査の結果、抗体レベルは年齢が高いほど上昇し、60歳~85歳の患者は、15歳~39歳の患者と比べて抗体量が3倍以上でした。

研究チームは「これらの患者の再感染リスクが高いかどうかは、さらなる研究で調べる必要がある」と述べています。

今回の新型コロナウイルスでは、一度感染症から回復した人が再感染したという報告が出ており、長期にわたって向き合っていくことになるという覚悟が求められそうです。

2020年04月09日 17時00分
https://gigazine.net/news/20200409-coronavirus-low-antibody-level/