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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

消毒薬という「毒」

「in deep」記事の後半だが、我々現代人は消毒薬の過剰使用で恒常的に鼻孔や皮膚から消毒薬自体の「毒」を身体に吸収している、という事実はもっと重く見るべきかもしれない。

(以下引用」


まあ、軍による消毒剤散布などに対しては、個人は対抗しようがないですが、しかし、現在、日本の街中で続いている、「無意味な消毒活動」に関しては、できるだけ迂回されたほうがいいようにも思うのです。

あるいは、スーパーなどでは、消毒剤のたぐいがとても売れているということなのですけれど、一般の家庭でも「過度な消毒」に陥っている家庭が多数あるような気がするのです。

先ほど書かせていただいた、参考になる論文というのは、三重大学の「三重看護学誌」に掲載された「看護における生活環境汚染の理解とその重要性」という論文を最近教えていただいたのです。

 

 

私たちを攻撃するものと、守ってくれているもの

書かれたのは、三重大学の臨床環境看護学専攻の今井 奈妙教授と、帝京平成大学薬学部の稲津 教久教授のおふたりです。

その中に、「ハッ」とする部分が数多くあるのです。

呼吸による化学物質曝露 - 液体蚊取り・除菌 クロス・柔軟剤の香り

呼吸状態の観察は,看護師にとって馴染みのある行為であるが,呼吸に不可欠な空気が汚染されていることや,汚染された室内空気によって神経障害が引き起こされる事実には,無頓着な場合が多い.

しかしながら,人体が摂取する様々な物質の割合の 79% は呼吸による(村上,2000)ものである.

経口摂取の場合には, 嘔吐や,肝臓による解毒作用を期待できるが,吸入曝露の場合は,肺から直接に血中に流入するため,経口摂取で認められる初回通過効果(肝臓での解毒)が回避されてリスクが増大する危険性につながる

この部分を読みまして、先ほども書きました、第4級アンモニウム塩を含んだ消毒剤の多くは、

> 吸入曝露の場合は,肺から直接に血中に流入するため

に、肝臓での解毒作用が回避されてしまう。

そして、これらの物質は「使用するだけで大気中に拡散」します。

要するに、たとえば、「家庭用の漂白剤で漂白している」とします。どこの家庭でも見られる普通の光景ですが、この時点で、おそらく身体はダメージを受けているはずです。

あるいは、芳香剤や柔軟剤や何もかもが同じようなメカニズムのもとにあります。

そして、以下のような記述もあります。第4級アンモニウム塩は、論文では Quats と専門語で書かれていますが、ここでは、第4級アンモニウム塩としています。

病院では,布製品等の除菌を目的として噴霧式の消臭・除菌剤が使用されていたり,除菌クロスを用いて家具やパソコン類を拭いていたりする. これらの製品には,第 4 級アンモニウム塩が使用され,除菌クロスで室内を清掃すれば,第4級アンモニウム塩が揮発して室内に充満する.

(中略)

一般的な医療施設では,第4級アンモニウム塩を病室で用いるため,入院患者は,常に第4級アンモニウム塩に曝露し続けることになっている.

このように、日常の噴霧式の消臭・除菌剤、除菌クロスなどを含めた、非常に多くのものに、第4級アンモニウム塩が使用されていて、現代の生活というのは、

「単に生活しているだけで危険」

な環境であるのに、そこに加えて、今の状況では「建物に入るたびに、それらで手を洗い、家では過剰な消毒を続けている」ということになっているのです。

それと、この

>入院患者は,常に第4級アンモニウム塩に曝露し続けることに

という部分を読みまして、「病室の環境」というものを認識することにもなりました。

つまり、病室あるいは病院(入院病棟のある大病院など)では、常に第4級アンモニウム塩などの消毒剤成分が大気中に漂っている場合が多い可能性があるということです。

第4級アンモニウム塩の健康被害での報告としては、マウスへの経口投与で、

・死亡率増加傾向
・萎縮性肝機能障害
・性成熟の遅れ
・免疫系への影響

などがあり、室内への第4級アンモニウム塩の噴霧によって,

・マウスに先天性異常を引き起こす

などがあるそうです。

それでですね、実はここからがさらに大事なのですが、これらの「毒」が、「口や鼻から体内入る」という経路と共に、

「肌(皮膚)から入る」

ということが、日常で起きていることにふれられています。

(以下略)



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