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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

弓の弦音は「つるおと」か「つるね」か

私は「弦音」を「つるね」と読ませる弓道界の風習が嫌いなのだが、もちろん弓道でも本来の読み方どおり「つるおと」でも良い、とはされているはずである。「つるね」はいわば専門語、ジャーゴン(業界用語)の類で、素人を上から目線で見下ろすための言葉だろう。
下のコメントにもあるが「ね」は風流な印象を与えるための読み方であり、「琴の空音」の「空音」は「そらね」と読まないとふさわしくない。しかし、弓は武家のものであり、闘争の道具である。「ね」という読み方はまったくふさわしくない。

なお、京都アニメーションがアニメ化した小説か漫画に「ツルネ」という高校弓道部の話があるが、これも素直に「弦の音」としたほうがはるかに余情、いや詩情がある題名だっただろう。初見の人に首をひねらせて好奇心から手に取らせようという電通(宣伝屋)的な下種な心理が「ツルネ」という題名にある。漫画タイトルやアニメタイトルには一般にその手の「意味不明タイトル」は多い。


(以下引用)

5:だめ学生(もう院生) ◆zPJ1SiMQさん ほんとだ…広辞苑、大辞林には「つるね」載ってませんね。
弓の世界でも「つるね、つるおと、つる拍子」などと言うようですが、一般にはつるねなのですね。
「ね」は叙情・音楽的な音を表す言葉ですので、明治大正あたりの風流な弓引きが言い始めたのでしょうか?

他に思いあたる言葉はないのですが、
「弦音にほとりと落ちる椿かな」という漱石の句を思い出しました。もちろん「つるおと」です。漱石も弓を引いていたそうです。
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薬害は考えられているよりはるかに多い

ワクチン接種推進派の山本という漫画家が孫引きリツィートしたものだが、精神科医の薬物療法と新コロワクチン接種の違い、止める者が夫か妻かの違いなど、色々間違いがある。
香山リカの元ツィも、かなり勘違いがあると思う。向精神薬の危険性は素人でも知っている。医者(製薬会社の言い分を頭から信じている。)より知っているのではないか。そして忠告は支配とはまったく別の話である。忠告をDVと言うのは馬鹿フェミニスト的な妄言だろう。
確か作家で精神科医の北杜夫は若いころから躁鬱病で薬を服用していたが、その早い老衰(斉藤家の家系的遺伝もあるだろうが)はその結果だった可能性が高いと思う。
なお、私の体調は飲んでいる降圧剤如何でかなり違う。つまり、明らかに降圧以外の副作用がかなりあると思う。特に筋力低下や筋肉運動の異常が多い。かなり前に飲んでいた薬は「横紋筋融解症」をはっきり起こしていた。ネットで調べて厚生省からこの薬を使うことへの警告が出ていることを知ったが、最初に処方した医者はもちろん知らなかっただろうし、治療を引き継いだ医者も知らなかったからこそ服薬指示を継続したわけだ。つまり、医者の薬の知識というのはその程度である。

(以下引用)

医療には全く関わっていないけど、家族のワクチン接種に反対する女性なら実際に何人か見た...
引用ツイート
香山リカ
@rkayama
·
各地で医者をしてきた私だが「夫に服薬(や注射や手術)を止められてる女性」にどこでも会う。「キミには自然でいてほしい」「キミにはきつい注射はあわない」という一種の愛情ともいえるけど、要は妻のからだの決定権は自分にあると思ってる。あと妻には無垢でいてほしいという歪んだ願望。これもDVでは
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江戸の病気

江戸時代の病気番付である。ほとんど冗談だが、当時の病名などが分かる。細かく読むと面白い。
糖尿病で小便が近くなる、というのは初耳で、私は少し前まで小便が近かったのだが、老化現象だと思っていた。最近、それが治ったのは、もしかしたら以前は糖尿病になりかかっていたのかもしれない。

(以下引用)

◇病薬道戯競 初編
  記載 病名 読み方 解説
1 大関  疱瘡之宮守人神王 疱瘡 ほうそう 疱瘡は現在の天然痘。
2 関脇  五疳之太夫灸敦雁 五疳 ごかん 疳の治療で灸をすえたら熱かった。
3 小結  悪疾兵衛壁湿 悪疾 あくしつ 悪疾は治りにくい病気のこと。
4 前頭  中風之進床二水 中風 ちゅうぶう 脳卒中は風邪(ふうじゃ)が侵入して起こると考えられた。
5 前頭  源太差込 しゃく 癪は胸に差し込むような痛みが起こる。
6 前頭  逆上之太郎血道 逆上 のぼせ のぼせは血の道(婦人病)の際起こると考えられた。
7 前頭  黄疸四郎蜆呑汁 黄疸 おうだん 黄疸にはシジミ汁がよいとされた。
8 前頭  之太郎痛胸  せき 咳がひどく、胸が痛む。
9 狂気治郎乱心 狂気 きょうき 精神疾患。
10 よう騒之守時政 よう ようちょう よう疔は、腫れ物のこと。
11 病目之判官切赤 病目 やむめ 病む目で目が赤い。
12 便毒之八郎踏出 便毒 べんどく 横根ともいい、性病等でそけい部のリンパ腺が腫れた症状のこと。
13 酒腹平生呑過 酒腹 さけはら 普段から酒の飲みすぎである。
14 鼻風引王丸 鼻風 はなかぜ 鼻風邪をひく。
15 天窓泥鰌白雲 白雲 しらくも しらくもは白癬(はくせん)と呼ばれる皮膚病のこと。
16 吐逆左衛門食傷 吐逆 とぎゃく 食あたりで吐き戻す。
17 雁瘡脛右衛門足病 雁瘡 がんそう、がんがさ 雁瘡は雁の来る時期に起きやすい慢性湿疹のこと。
18 五痔之十郎髪抜 五痔 ごじ 5種類の痔のこと。
19 溜飲隼人水吐 溜飲 りゅういん 溜飲は胸の辺りがつまるような症状のこと。
20 伊丹尻之允根布 根布 ねぶと 膿をもったできもので尻が痛む。
21 痢病苦労紙巻 痢病 りびょう 下痢でトイレの紙を巻くのに苦労する。
22 脹満太郎腹張 脹満 ちょうまん (ちょうまん=腹膜炎などで腹が膨張する症状)
23 小便近之助消渇 消渇 しょうかち 消渇は糖尿病のことで、トイレが近い。
24 慢驚風急変 慢驚風 まんきょうふう 脳膜炎のような症状の驚風が慢性化した。
25 早打片岡八郎 早打片 はやうちかた 早打片は肩の痛みを指すが、心臓病も含む。
26 之世伊之助壁土 むし 壁土を食べるのは寄生虫による異食症か。
27 小児陀々丸夏星 陀々 だだ こどもがだだをこねること。
28 渋利腹右衛門度々 渋利腹 しぶりはら しぶり腹は便意はあるが出にくい下痢で、たびたびトイレに行かなくてはならない。
29 火◆ほでりつ助火肥 - - <不明>
30 毛きハ関の太郎あやまち - - <不明>
31 なきづの三郎白◆ - - <不明>
32 あがきれいたミ口明 あがきれ あかぎれ アカギレが痛み、ぱっくりと口をあけた。
33 ひびの判官しミ升 ひび ひび ひびがしみる。
34 とり目なんしう夕くれ とり目 とりめ 鳥目で夕暮れは物がよく見えず、難渋する。
35 人面瘡治ひさめし 人面瘡 じんめんそう 人面瘡は人の顔に似た形のできもの。
36 うるしかぶれの介◆日 うるしかぶれ うるしかぶれ うるしにかぶれること。
37 物もらいのをみそこし 物もらい ものもらい ものもらいは麦粒腫のことで、まぶたにできる化膿性のできものである。
38 しやくり度々ニ右衛門 しやくり しゃっくり しゃっくりがたびたび出る。
39 はれ病の正水さし はれ病 はれびょう はれものに小便をかけたという意味か。
40 くさむらあかがさ あかがさ あかがさ 陰部の皮膚病か、麻疹か。

◇病薬道戯競 二編
  記載 病名 読み方 解説
1 大関  胎毒天皇 胎毒 たいどく 胎毒は乳児の湿疹で、江戸時代は疱瘡・麻疹の原因とも考えられていた。
2 関脇  卒中之前司胸閉 卒中 そっちゅう 脳卒中のこと。
3 小結  風邪之守平乗移 風邪 ふうじゃ、かぜ 風邪が人から人へうつること。
4 前頭  心痛納言虫歯転雁 虫歯 むしば 虫歯で七転八倒する。
5 前頭  癲癇六郎泡吹 癲癇 てんかん 癲癇の発作が起こる。
6 前頭  起利判官寒雁 起利=瘧 おこり 起利は瘧(おこり=マラリア)のことで、高熱のため寒気を感じる。
7 前頭  眩暈之四郎倉々 眩暈 めまい、げんうん 目が回ってクラクラする。
8 前頭  難儀六郎骨瘡 骨瘡 ほねがさ 性感染症の梅毒が骨にまわり、重症となる。
9 腹痛江直呑 腹痛 ふくつう、はらいた 腹痛のこと。
10 大便津貝浦長 大便津貝 だいべんつかえ 大便がつかえて出にくい。
11 下里腹之助浦行 下里腹 げりはら 下痢腹でトイレに通う。
12 嘔吐関之介灰吹 嘔吐 おうと 嘔吐すること。
13 大食茂無之輔 大食 たいしょく 大食いのこと。
14 盗汗柿五衛門 盗汗 ねあせ 盗汗=寝汗をかくこと。
15 麻痺治郎右衛門 麻痺 まひ 麻痺のこと。
16 十郎左衛門 たん 痰のこと。
17 頭痛之助鉢巻 頭痛 ずつう 頭痛時に痛みを和らげるために鉢巻をする。
18 癇症太郎腹立 癇症 かんしょう 癇症は神経過敏で怒りやすいこと。
19 水腫之太夫腹直 水腫 すいしゅ、みずばれ 水腫はむくみのこと。
20 血之道寒計之介 血之道 ちのみち 血の道は冷えや逆上せなどの婦人病を指す。
21 ◆湿十郎冷成 ◆湿 しつ しつ(梅毒)の症状か。
22 寝冷左衛門胸治 寝冷 ねびえ 寝冷えのこと。
23 食傷二郎吐直 食傷 しょくしょう、しょくあたり 食あたりで吐く。
24 霍乱太郎夏病 霍乱 かくらん 霍乱は日射病や急性腸カタルなど、夏季に起こりやすい病気。
25 踵之庄司魚之目 魚之目 うおのめ ウオノメ
26 曲足引右衛門風疾 風疾 ふうしつ 風疾は、風(ふう)という邪気が体内に入ることで、中風を指す。
27 落馬之助腰打 落馬 らくば 落馬して腰を打つ。
28 山江忘之助健忘 健忘 けんぼう 健忘症か。
29 吹◆◆◆◆◆◆◆◆ -   <不明>
30 はす次郎助穴直 -   <不明>
31 けぎれしたのを けぎれ けぎれ 陰部の毛が切れることで、江戸時代はこれを防ぐために軽石で処理をした。
32 がんがさぼり之介 がんがさ がんがさ 雁瘡をボリボリかく。
33 阿せものぜんしゆを治 阿せも あせも あせものこと。
34 わきがくさミの介 わきが わきが わきがは腋がくさい症状のこと。
35 釜元三介水虫 水虫 みずむし 水虫のこと。
36 しもやけの間かゆがり しもやけ しもやけ しもやけにかかってかゆい。
37 すはりたこ右衛門黒◆ すはりたこ すわりだこ 仕事などで座ったままのことが多いと、でん部などにたこができる。
38 そこしなのてとけ とけ とげ とげのこと。
39 そら手ぶら右衛門 手ぶら てぶら 手ぶらは脱臼のことか。
40 踏みぬきただきりし升 踏みぬき ふみぬき 釘などの踏み抜いて怪我をすること。

流しの排水孔の水切りネットの装着法




吉田戦車
@yojizen
流しの浅型排水口のストッキングタイプ水切り袋ですが、今までピッチリ密着させてたんですよ(A) ところがたまにプロに頼むとBのように装着している。...あっ、これは水はけをよくしてヌルヌルが出づらいようにしている、ということではないのか?と最近気づき、真似するようになった。
画像
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老人の「結膜弛緩症」



ここでは高齢者の慢性結膜炎の原因として多い結膜弛緩症という疾患について書きたいと思います。

 

結膜弛緩症

目の表面には常に涙が分泌されて乾燥を防いでいます。分泌された涙は鼻の付け根近くにある涙点という排水口から鼻の奥に流れていくことで目からこぼれないようになっています。結膜弛緩症は結膜がたるんでしまう事によって様々な症状を引き起こす病気です。

たるみの原因ははっきり解っていませんが、基本的には顔のシワが増えるのと同じ老化現象で、加齢とともに頻度が増えていきます。本来眼球の壁に密着していた結膜がゆるんでダブついた状態になるため、異物感の原因になったり、常時こすれる事による充血やメヤニの増加、涙の排水経路を邪魔するためにいつも涙目になる、といった症状が出ます。

軽症のうちは抗アレルギー点眼薬や非ステロイド性抗炎症点眼薬で様子を見ます。メヤニや充血が嫌だ!とのことで強い抗生剤やステロイド剤を希望される方も多いですが長期に使用するのはおすすめできません。抗生剤に関しては細菌感染症でなければ全く効果がありませんので、そもそも結膜弛緩症には効果がありません。

さらに抗生剤を漫然と使用すると、抗生剤の効かない耐性菌が徐々に増殖してきます。この耐性菌は鼻腔の奥に繁殖し、これが高齢者に多い誤嚥性肺炎を引き起こした場合、抗生剤が効きにくいので生命に係わる問題となるからです。

ステロイド剤に関しては症状を和らげる効果もありますので短期的に使用する事もありますが、長期にわたって使用すると眼圧が上昇して緑内障を生じたり、白内障が早く進んだり、感染症を引き起こしやすくなるといった副作用もありますので、こちらも長期連用は避けた方が無難です。

当院では抗生剤とステロイド剤は原則として必要最小限しか処方いたしませんし、長期に続ける場合は必ず医師の診察を受けることを前提としています。点眼治療を続けても、ゆるんでしまった結膜が元に戻る訳ではありませんので、根本的な治療としては余っている結膜を焼灼したり、切除したりといった手術が必要となります。

手術というと大げさに思われるかもしれませんが、痛みもほとんどなく、15分程度の簡単な日帰り手術になりますので、お困りの場合はぜひご相談ください。