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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

好意を見せたために相手にストレスを与える話

私は人の顔を覚えるのが大の苦手なのだが、世の中にはそれが得意な人もいる。
山本さほのweb漫画の新しい回で、お気に入りの食べ物屋で顔を覚えられて、「もうこの店には行けない」という気持ちになる、という内容の話があって、それを批判する「お店関係の人」のツィートをどこかで見たが、私は山本さほの気持ちがよく分かる。
特に、「特別サービス」を受けると、二度とその店には行かないだろう。実際、そういう経験がある。と言うのは、そういうサービスを受けた店にまた行けば、それは「サービス目当てで来たな」と思われかねないし、また、そういう気苦労や心的葛藤(またサービスすべきかどうか)を店の人に起こさせるだろうと思うからだ。まあ、好意を見せたために馴染み客をひとり失うという不条理だが、それが人間心理というものだ。
もちろん、個人的サービスを受けて大喜びして、その後もそのサービスを当てにしてその店に行くというのが普通なのかもしれないが、そういう「サービス」(特別扱い)を好まない人間も一定割合でいるということである。


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