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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

漢字の成り立ちから社会の原則を考える

漢字の成り立ちというのは面白くて、今でも通じる知恵が含まれているように思う。
たとえば、「武」という字の中に「止」という字が含まれているのは示唆的である。上の部分が「鉾」を表し、「鉾を止める」意であるらしい。つまり、最初から、「暴力を止める」ことが「武」の意味だったわけで、暴力をふるうことが「武」ではない。
とすれば、憲法9条や自衛隊本来の専守防衛こそが「武の心」の神髄だと言えるのではないか。

なお、「政治」の「政」の字に「正」が含まれているのは、政治は正しく行われねばならない、という当然のことを示している。昔の人も「政は正なり」と言っている。しかし、「政」の右側は「文」であると同時に「鞭」でもあるらしい。政治は人民の教化と、法令や警察による強制力を伴うことが示されているように思う。
「治」はなぜサンズイの右に「台」があるのか、と言えば、台とは高い建物や高貴さを象徴するもので、この場合はサンズイは水害などの自然災害を表し、高い台に住む高貴な人が水害などから人民を救う、という意味ではないかと思う。
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