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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

「経常」の意味

単なるメモなのだが、私は「経常何とか」という言葉を聞くと、隔靴掻痒の感が起こるのである。何となく分かるが、自分が正しく理解していないだろうというのも分かるので、イライラする。
経常黒字とか経常収支とかいうのが、ただの黒字や収支とどう違うのか、説明を読んでも心底から納得し理解できた感じがしない。
とりあえず、「経常」の意味はウェブ辞書にはこうある。まあ、ある程度は分かる。1は漢字から推定できる通りである。2が世間で使われる「経常」だが、分かるような分からないような感じだ。「例年の会計年度で発生する」なら、「経常黒字」という言葉はおかしいのではないか。毎年黒字になるわけではあるまい。もちろん、それは意地悪い言い方で、「経常収支で黒字になった場合、それを経常黒字と言う」のだろうとは分かる。さらに言えば、「例年不変の会計勘定項目を前提とした勘定の仕方」が「経常何とか」の意味だと思う。


経常

出典:『Wiktionary』 (2012/02/13 05:22 UTC 版)

名詞

けいじょう

  1. 常に一定の状態で継続して続くこと。
  2. 会計例年会計年度発生すること。

関連語

翻訳





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三段論法の罠

「三段論法」の一段目は大前提と言ったと思うが、二段目と三段目の名称が分からない。特に、二段目が思い出せないのだが、何と言うのだろうか。小前提か?
それはともかく、三段論法は、二つの前提の内容が正しいかどうかという吟味が大事であり、下の場合の「男はみんなかわいい子が好き」はもちろん網目のようにスカスカの大前提である。そもそも、「かわいい」の定義が人それぞれに違うのであり、「芸能人アイドル」の可愛さと、犬の子や猫の子の可愛さというのが別であることは「それ町」の歩鳥が認識したとおりである。中には、毛虫を可愛いという「虫愛ずる姫」のような変態もいる。「何も何も小さきものはみなうつくし(可愛い)」と言った清少納言には、顔にゴキブリを投げつけてやるべきである。
小前提(?)の「私は可愛い」が単なる主観であることは言うまでもない。
この二つのスカスカの前提から出てくる「ゆえに男はみんな私が好き」という結論が間違いであるのは言うまでもないが、しかし、論理の建て方、論理進行自体はまさしく「三段論法」の形式を正しく取っており、ある意味では「三段論法」や論理そのものの危なっかしさを明瞭に示した、いい漫画だと思う。






no title




言葉と思考と感性

フランスの日本人シェフについての山田敏夫という人の記事の一部だが、感性は言葉の数に比例する、という考えが面白いのでメモしておく。ただ、その考えが正しいかどうかは疑問である。というのは、言葉はそれ自体「思考停止状態」を招く危険性を持っているからだ。
小林秀雄が、「人はスミレという言葉を口にした時、スミレそのものを見なくなる」という意味のことを言っている。実際、そうである。スミレという言葉ですべてが分かった気になるわけだ。
多くの概念が、そのような部分的思考停止状態で頭の中で動いているのが我々の「思考」であり、それは本当は思考の真似事を無批判に行っているのである。
ただ、言語化することで、無意識的思考が意識的思考に推移し、それが有益であるのは言うまでもない。言葉の数と感性が比例するのは、そういう意識的思考においてである。思考内容の他者への伝達においては言葉が最大の武器であることも言うまでもない。
ただ、言葉は時に感性を「自分自身に誤解させる」可能性もある、と言っておく。


(以下引用)



 感性は言葉の数に比例すると言われており、日本人は、ひらがな・カタカナ・漢字といった異なる表記を自然に使い分けています。語彙の数は5万語以上で、英語の3倍。言葉での直接的な自己主張が重んじられる欧米に比べ、日本では言語として表れない余白や間(ま)に対しても敬意が払われています。

 それだけを取り上げて日本人の感性のほうが繊細であると短絡的に決めつけるわけではありませんが、機微に触れようとする気質は間違いなく持っています。



独居の覚悟と独楽主義

これは誰にでも覚えのあることだが、あまりカネが無い人なら、二つの「基本的心構え」で解決できる。

1)モノは極力買わない。(買わないためにいつも不自由しているものだけ買う。)
2)買ったモノは(引っ越しの際など以外)原則として捨てない。

私の場合は、持っている服などの中で、いつも着ているものは上着下着それぞれ3着か4着くらいだと思う。もちろん、季節で変わるが、それでもひとつの季節で3着か4着だ。服自体は結構あるが、すべて箪笥の肥やしである。そのほとんどは女房が買ったもので、後は外出時に衝動買いしたものだ。つまり、生活に本当に必要なモノはわずかなものだ、ということである。台所用品など、永遠に同じものを使っている感じである。つまり、その道具が便利なので、同じものを使うわけだ。これはどんなに古くなっても、新品よりマシである。まあ、新品を使えば、それなりに便利だろうが、古い物より便利ということは滅多にない。
家という生活空間さえあれば、ほかのモノはだいたい無くても生きていける。モノというのは、世間と交わる関係で必要になるだけである。「独楽主義」で行くなら、月に10万程度の収入があれば十分だ。重い病気になったら、(そしてカネが無ければ)医者になどかからず、死ねばいい。
たとえば、「方丈記」の鴨長明は、病気になったら医者にかかっただろうか。そうは思えない。わざわざ人の世を離れて住居を持った人間なのだから、四囲に人のいないところで病気になった場合の覚悟はできていたはずだ。自分も現代の鴨長明だと思えばいいのである。





棚が4段ついたラックを買って、2段しか必要ないからわざわざ粗大ゴミシール買ってまで捨てたのに、また必要になって棚だけ2枚買う羽目になった…ツライなぁ…。

いつか要るかもしれないと保存しておいた物が役に立った事は無く、思い切って捨てた物は後から必要になる。
なぜだ!





スパゲティの折れ方の問題

元々のスレタイが、「科学者がスパゲティの常識を覆す発見をした」みたいなタイトルだったので、「茹でるのに大量の湯は不要」とか「茹でるのに塩を入れる必要はまったくない」というものかと期待したら、まったく別の内容だった。ちなみに、私は湯は必要最小限で、塩は入れない主義である。だが、スパゲティは真ん中から二つに折れない、というのは誰もが経験していることで、(ただし、束ねて折る際に大部分は二つに折れるのであり、そうでないものが必ず出るのが不愉快だ、ということである。)その原因を科学的に追究したのは偉い。実際、スパゲティの棒の内部での力の波動の伝わり方から新しい波動力学の発見につながるかもしれない。「棒状固体のたわみと破砕点分布の確率論的研究」とでも言うべきか。たとえば、建築学に応用もできるだろう。橋のような建築物では重要な研究になるはずだ。



1 2018/08/15(水) 15:54:12.50 ID:CAP_USER

「スパゲッティの乾麺は必ず3つ以上に折れる」という現象を乗り越えて研究者が2つに折ることに成功


カチカチに乾燥したスパゲッティの乾麺を両手で持ってアーチ型に曲げて折ろうとすると、まず間違いなく3つ以上に折れてしまうという不思議な現象が存在します。誰がどれだけ頑張っても決して逃れられなかった「スパゲッティ折りのミステリー」をついに乗り越え、スパゲッティをキレイに2つに折ることに成功した研究者が現れました。

「スパゲッティの乾麺は必ず3つ以上に折れる」という不思議な現象は、ノーベル賞科学者のリチャード・P・ファインマンが見つけて世界に問いかけたものです。鉛筆や木の棒など、細長いものを曲げると大抵の場合は真ん中あたりから真っ二つに折れるものですが、ことスパゲッティに関しては「誰がやっても絶対に2つに折ることはできない」ということが明らかにされていました。

「なぜスパゲティだけが?」というこの現象の謎は2005年、パリにあるピエール・アンド・マリー・キュリー大学の物理学者バジル・オードリー氏とセバスチャン・ノイキルヒ氏によって解明されています。両氏は「カタパルト実験」と呼ばれる実験を繰り返すことで、スパゲティが最初に折れた時に生じる「たわみ」が伝わる時に波が合成されて強くなり、新たな折れ目が作られているという実態を明らかにして、「ひびの連鎖による細い棒の破砕――なぜスパゲティは半分に折れないのか」という論文を発表。この発表の翌年、2006年にオードリー氏とノイキルヒ氏はイグノーベル賞を受賞しています。

研究チームでは、この現象を数学的に解明することにも成功しているとのこと。上記のように、通常のパスタが3つ以上に折れるのは曲がっていたスパゲッティにかかっていた「ひずみ」の力が解放されて真っ直ぐに戻ろうとする時の「たわみ」の波が合成されることで力が大きくなり、そこで新たな折れ目ができるというものでしたが、「ねじり」を加えたスパゲッティでも「ひずみ」が存在するのは同じ。しかしそこに「ねじり」の力が加わることで、スパゲッティが元の状態に戻ろうとする際の挙動が変化するといいます。

曲がったスパゲッティが元の直線に戻ろうとする時に力の伝わる速度と、ねじられたスパゲッティが元の状態に戻ろうとする時に力の伝わる速度は、後者の方が早いことが今回の研究で明らかにされています。この速度の違いによって、大きな「曲げ」を解消しようと働く力の強さが、「ねじり」を元に戻そうとする力が合成されることで、スパゲッティを折ってしまうほどの力が生じない状態になるというのが、研究者が導き出した答えであるというわけです。

https://gigazine.net/news/20180814-old-spaghetti-mystery-solved/