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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

田舎暮らしと虫害

私は京都郊外に住んでいて、家の裏が山になっているので、下のような記事は役に立つ。
京都の山にはムカデが多いように思う。クーラーの室外機排水パイプを通って家の中に侵入することもあるので、パイプの先はネットで包む必要がある。
ブヨ(こちらではブトとも言う)に刺されたのも京都に来て生まれて初めて経験した。まあ、野山に行かないとお目にかかれないと思うが、刺されたら相当に腫れあがる。


(以下「東海アマ」ブログから引用)

田舎暮らしは楽じゃない 余談

カテゴリ : 未分類


 昨夜は、深夜に、寝ていてなんとなくごそごそした感覚があったので、はっと気づいて「ムカデじゃないか?」と飛び起きた。
 灯りをつけても何も確認できなかったので、飛んでた蛾が触ったのかと思ったら、また枕元でごそごそ大きな音。

 今度は、きちんと確認すると、やはりムカデだった。体長十数センチというところ。
 こいつが、寝ている布団に侵入したのは、今年三回目。去年もひどい目に遭ったので、十分に対策したつもりだったが、間に合っていなかった。

ムカデ

 
 うちのムカデは、最大で20センチくらいの怪物級もいて、こんなのに噛まれたら、一大事。救急車を呼ぶことになる。
 今回は中型だったが、朝になったら向こうずねが噛まれて傷がついていたのに気づき、ジワジワと痛みが残った。

 これまでの対策というのは、まずマムシ防除も兼ねて、石灰硫黄合剤の200倍液を家の周囲に撒いていた。次に、木酢液を原液のまま基礎に撒いた。そしてオルトラン粒剤をふりかけのように散布した。
 これで、ほぼ万全と思っていたが、甘かった。

 家が、裏山に接しているので、周囲は落葉だらけで、この中にムカデが住んでいる。ここに木酢液を撒いても、どうも表面だけで、中まで浸透していないようだ。しかし独特の臭気だけは強い忌避効果を生んでいるはずだ。
 ムカデは石灰硫黄合剤は、ほとんど効果がないようだ。マムシにはてきめんに効くのだが。

 最後の守り神としてオルトラン粒剤を、床下にぱっぱと振りかけてあるが、よく考えたら、購入したのは三年前。農薬というのは、残留性を持たないよう、大気中で酸化したり、水分と化合したりすると毒性を失ってしまうのだった。

 白い粒が見えるくらい残っていても、どうやら効果は数十日程度らしい。今年は、作物の根元にオルトランを置いたら、例年、ヨトウムシに激しく食われる作物が、ほとんど無事だったので強い効果があるのは確実。だが効果には期限がある。
 13星テントウムシダマシには効果がなかった。強い農薬は、大根や蕪の葉が利用できなくなるので使いたくないし。

 私は無農薬有機栽培を信奉しているので、畑には使うつもりがなかったが、今年は、ヨトウムシの大きな被害に恐れをなして、とうとうオルトラン散布に踏み切ってしまった。
 他の農薬は、ほとんど使っていない。でも、二度とオーガニック野菜を標榜できないのは悲しい。
 オルトランは、ムカデ対策に使う場合、少なくとも月に一度は床下に散布しなければならないものらしい。

 ムカデが布団に侵入して、体に触れると、触れた場所は、強い痛みを感じて、翌日まで炎症が残る。この手当は、43度の流水に5分以上晒すと毒を除去できる。痛み物質が不活化するのだ。
 これまで、長いムカデとの付き合いで分かってきたことは、ハッカなどハーブの臭いに弱く、アルコール・ハッカ液をかけると死んでしまう。寝る前に、布団周囲にハッカ薄め液(アルコールで溶解したもの)をスプレーしておくと、寄ってこない。

 室内にいるのを発見したら、瞬殺冷凍スプレーを使うのが確実だが、一般的な殺虫スプレーでも、十分殺すことができる。
 蚊取り線香の煙に弱いようで、棚の下などで焚きしめれば、かなり忌避効果が強い。
 死骸は直接手で触らずに、掃除機で吸い取っておくとよい。

 田舎暮らしは、「虫との戦い」である。
 一番ひどい被害は、もちろん「ヤブ蚊」だが、深刻な被害はムカデが一番。次は、スズメバチだ。こいつが、我が家に巣をかけようと、春先から秋口まで、家主が気づかない場所を虎視眈々と狙っている。
 もしも、巣作りを発見したなら、すぐ下に、蚊取り線香のデカイやつを、数個も置いて煙でいぶし出す。蜂は結構、蚊取り線香に敏感で、ほとんどの場合、巣を放棄して退散してしまう。

 あとは「刺し虫」の類いが結構たくさんいる。布団のなかで腹が立って怒り狂うのは、ハネカクシ類と、南京虫、それにダニの類いだ。
 ひとたび南京虫が繁殖したなら、普通の方法では駆除できない。南京虫専用のバルサンを複数回炊くしかない。一回の燻蒸で完全殺虫は無理だと思う。
 人体への毒性も強いので、衣類や食料品などにはカバーをかけておかねばならないが、その中に潜まれる場合もあるので、結構難しい。

 まずは、出かける前に、蚊取り線香を3個くらい、炊いて、室内を煙りだらけにして、帰宅後、通風除去するのが手っ取り早い駆除方法だ。
 蚊取り線香は、私のように肺に疾患を抱えている者にとっては、かなり深刻なダメージがあるので、在宅中に炊くことはできない。煙だらけになった家の中を十分に換気しても、効果は残っている。

 「即効性忌避剤」では、たぶんハーブオイルが最適だと思う。
 私は、10年ほど前から、ハッカ油を0.45リットル缶で買って、これを消毒用アルコールで100倍に薄めて、スプレーで、自分の体に散布して、山歩きや農作業を行っている。
 もし、ハッカ油スプレーを忘れると、畑でもヤブ蚊にボコボコにされてしまう。
 寝るときも、布団や出入り口にハッカ油をスプレーしておくと安全だ。昨夜は、それを忘れたので噛まれた。

 ムカデに関しては、ハッカ油と、ヒノキオール(青森ヒバ精油)を混ぜてアルコールで薄めて散布すると効果が高いといわれるが、ヒノキオールは結構高価なので、あまりたくさんは使えない。
 臭いが残っているうちは、まずムカデが寄ってこない。ハッカ油は、ヒノキオールほどの効果はないが、山歩きや畑仕事には虫除けとして十分な性能があると思う。
 それでもヤブ蚊に100%確実とはいえない。

 ネズミ対策としては、猫様にお立ち寄りいただくしかない。その他、大型獣に対しては、夜間の強力センサーライトが効果がある。
 あとは、敷地の周囲を金網で厳重に防護することだ。もし、防護を手抜きすると、イノシシが入り込んで、数時間で作物を食べ尽くされてしまうし、庭を鼻先で掘り返してめちゃくちゃにしてしまう。まるで爆撃を受けたようになってしまう。

 熊が、家のなかに入ってこないようにするためにも金網フェンスは大切だ。低いと、カモシカが1m程度は軽々と飛び越えて、畑の作物を荒らしてゆくので、最低1.5メートルは必要である。

 都会では、こうした対策は無縁だろうが、田舎では、「静けさ」の代償といえるかもしれない。
 まあ、道路に車を駐車しておいても、レッカーで移動されることはないし、道がすいてるから運転にストレスがないし、大都会では手に入りにくいアルコールやマスクも容易に手に入るし、決して悪いことばかりじゃない。

 私は、鶏(後藤モミジか、コークアイランドレッド)を飼育した経験があり、可愛いのでペットして飼いたいのだが、庭で放し飼いをしていると、大空をオオタカやトンビが弧を描いて飛んでいて、とりわけオオタカは「殺戮者」というにふさわしく、鶏が皆殺しにされるまで襲撃をやめない。
 何より、よく鳴くので、近所からうるさいと怒鳴り込まれるので、飼育は難しい。
 しかし、近所の人家が100メートル以上離れていれば大丈夫だ。

 田舎暮らしは素晴らしい。たくさんの困難があるが、ひとつひとつ知恵を働かせて克服してゆくのも、田舎暮らしの醍醐味なのだ。
 できればポツンと一軒家に住んだ方がいい。
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生活環境には無駄や余裕(変更可能性)が大事

合理性も美的感覚同様に流行があるのではないか。「その時代の合理性が現在では不合理」という現象だ。美的感覚について言えば、昔の美人が今はブス、ということも多いし、女性の化粧など10年間隔くらいで変容する。まあ、合理性に関しては、「余裕の無い(変更の余地のない)合理性は後で不便になる」と思うのがいい。時代に合わなくなると全面とっかえになる。


(以下引用)



椎名高志@絶対可憐チルドレン58巻6/18解禁
@Takashi_Shiina
前に住んでた家のリビングは建築士のこだわりでテレビ台が壁の中にあった。部屋のレイアウトはすっきりしたが、しばらくしてテレビモニターは横長が主流になり、買い換えるには家の改装が必要という悲劇が(笑)。環境に機能を持たせすぎると拡張性がなくなるんじゃないかしら。

デイズルーティンについての脳の容量割り当て

これは面白い指摘で、心理学用語として命名する価値があると思う。
人間の毎日のルーティンワークは数がだいたい決まっていて、新しいルーティンが入ると既存のひとつが押し出される、という現象。
私の場合で言うと、銀行カードを入れている名刺入れ(風のもの)には運転免許証も入っているのだが、日常で運転免許証を使う(人に見せる)機会は少ないので、銀行カードを持たないで外出する(最初から現金使用目的)と、運転免許証不携帯で車に乗ったりする。(気づいた時点で家に逆戻りである。)まあ、銀行カードを持たない外出は滅多にないのだが。

(以下引用)


北崎 拓@月に溺れるかぐや姫、ますらお 連載中!
@takukitazaki
銀行に行くのに歩きながらなんか違和感を感じていたら腕時計を忘れていた。 マスクをつけるというタスクが増す事で、通常の行いが一個追い出されたと思われ。 あと、数ヶ月外出しないので時間確認必要性を忘れてしまったんだな(;´Д`)






セクシーとは要は「セックスしたい」の意味

小泉進次郎の「セクシー発言」でも思ったのだが、セクシーを日本語にするなら「色気がある」だろうが、本来はやはり下のツィートが言うように「セックスしたい気にさせる」であって、ジョン・ベネ(古いが、動画で生前の姿が見られるだろう。)のように子供までセクシーであることを理想としているアメリカ人というのは色情狂民族だろう。
素人女がヌードグラビアに出始めたのは「プレイボーイ」誌が最初だったと思うが、女には誰でも「男から欲情されたい欲望がある」ことを見抜いた編集長(兼発刊者)は実に頭が鋭い人物だったと思う。そのために全世界が色情社会化したのだが。
それはともかく、「セクシー」という言葉の意味の拡散というか、拡大というのも、世界の色情社会化の「見えない要因」だろう。つまり、毎日のように「セックスは美徳」という暗示をかけているわけだ。

(以下引用)


あきまんPLAMAX「GODZ ORDER」
@akiman7
セクシーとはセックスしたい気持ちが出てしまう事だと理解してるけど どうも日本においては格好いいと言う意味も含まれている気がしますね だからセクシーとかうたいつつ全然性欲をかき立てられないなにかが出来てしまうのでしょう









「健全なセックスワーク」は在り得るか

「紙屋研究所」記事の一部だが、今後の参考としてメモ的に残しておく。
記事の中では紙屋氏の結論は書かれていなかったと思う。
「健全なセックスワーク」があり得るかどうかというのは、「相思相愛の恋人や夫婦の一方が、カネを出して別のセックス相手を買った場合、それを快く許せるか」という問題に収斂できるのではないか。もしもそれで一方が怒り、場合によっては自殺したり恋人や夫婦仲が壊れるなら、それは「健全」ではないだろう。
つまり、問題は「売る側」よりむしろ「買う側」にある、というのが私の考えだ。売る側にとっては、それでカネが手に入りさえしたら、それが健全か非健全かは趣味的な論争でしかないだろう。


「星灯」8号に「『健全なセックスワーク』はあり得るのか」を寄稿しました

 

 同人文芸誌「星灯」8号(2020.6)に「『健全なセックスワーク』はあり得るのか」を寄稿しました。

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 章タイトルは以下の通りです。

 

  • 性風俗業者を救うべきか?
  • 問題の整理パターン
  • 中小企業の「搾取」にたとえてみる
  • 搾取・性的搾取は犯罪か
  • 蟹工船』と明るいオフィスは同じ「搾取」の現場
  • エンゲルスの売春論、マルクスの「公正な賃金」論
  • パチンコは無くすべきか
  • 買売春自体が抱える問題はあるのか?
  • 買売春が抱える2つの問題
  • セックスワーク」の社会的意義
  • 「健全なセックスワーク」を目指す
  • 性風俗産業への見方を超えて現実的に取り組むべきこと

 

 問題意識を端的に言えば、「貧困や暴力・強制などの問題を解決もしくは大幅に緩和した場合、『自由意思』でセックスというサービスを行い、それをお金を払って購入することはあり得るのか」ということです。