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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

「健全なセックスワーク」は在り得るか

「紙屋研究所」記事の一部だが、今後の参考としてメモ的に残しておく。
記事の中では紙屋氏の結論は書かれていなかったと思う。
「健全なセックスワーク」があり得るかどうかというのは、「相思相愛の恋人や夫婦の一方が、カネを出して別のセックス相手を買った場合、それを快く許せるか」という問題に収斂できるのではないか。もしもそれで一方が怒り、場合によっては自殺したり恋人や夫婦仲が壊れるなら、それは「健全」ではないだろう。
つまり、問題は「売る側」よりむしろ「買う側」にある、というのが私の考えだ。売る側にとっては、それでカネが手に入りさえしたら、それが健全か非健全かは趣味的な論争でしかないだろう。


「星灯」8号に「『健全なセックスワーク』はあり得るのか」を寄稿しました

 

 同人文芸誌「星灯」8号(2020.6)に「『健全なセックスワーク』はあり得るのか」を寄稿しました。

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 章タイトルは以下の通りです。

 

  • 性風俗業者を救うべきか?
  • 問題の整理パターン
  • 中小企業の「搾取」にたとえてみる
  • 搾取・性的搾取は犯罪か
  • 蟹工船』と明るいオフィスは同じ「搾取」の現場
  • エンゲルスの売春論、マルクスの「公正な賃金」論
  • パチンコは無くすべきか
  • 買売春自体が抱える問題はあるのか?
  • 買売春が抱える2つの問題
  • セックスワーク」の社会的意義
  • 「健全なセックスワーク」を目指す
  • 性風俗産業への見方を超えて現実的に取り組むべきこと

 

 問題意識を端的に言えば、「貧困や暴力・強制などの問題を解決もしくは大幅に緩和した場合、『自由意思』でセックスというサービスを行い、それをお金を払って購入することはあり得るのか」ということです。






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