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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

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新型コロナ治療の実態

長いので後半だけ転載。
新型コロナの治療の実態と、ステロイド治療の情報がわりとある。なぜステロイドが慎重な使われ方をされているのかが分かる。
私の経験では、ステロイドとは「細胞再生」の特効薬だという印象だが、副作用も多いようだ。

(以下引用)

ステロイド内服薬での治療へ

6月5日になると鼻から酸素を吸わない状態でもパルスオキシメーターが鳴らなくなっていました。朝方に採血を済ませ、骨粗鬆症のお薬を飲んで30分は横にならずに待機。ちなみに骨粗鬆症のお薬を飲んで30分待機するのはお薬の効き目を高めるためなんだそうな。なお、特に説明などは受けなかったため「どうして骨粗鬆症の薬を飲むんだろう?」なんて思っていましたが、ステロイドのお薬を使っていると骨が脆くなるんだそうです。どうやらその予防薬だった模様。

この頃も喉のイガイガとした感じや咳症状は続いているものの、かなり「生きる」のが楽になってきていました。
点滴治療がなくなったことにより、この日も再度シャワーを浴びることに。3日にシャワーを浴びた時は浴びている途中に浴槽に座り込んだりしてしまったのですが、この頃になると立ったままでシャワーを浴び続けることもそこまできつくはなくなっていました。

常時パルスオキシメーターからの卒業

呼吸が改善してきたこともあり、ついに常時装着していたパルスオキシメーターから解放されることができました。転院してからは短い間でしたが、指に付けっぱなしなのは地味に地味にしんどいので本当に良かったです。最後は電池切れも合わさっていたものの、もう装着しなくて良いと分かった時の安堵感は凄かったです。手を洗った後とか汗かいた後とか、特にしんどかったので……。

6月6日以降は、ようやく「軽症者」になれた感じ。採血やレントゲンを三日おきに挟みながら、ステロイド内服薬での治療が続いていきました。
尿路感染症となっていた尿道も落ち着き、自分で尿意をコントロールできるように。暫くはリハビリパンツを履いていましたが、この頃からは持参したパンツを履くようになりました。
この時期は睡眠導入剤が入っているにも関わず寝つきが悪かったり、食後に頭がボーッとしたり、気分が高揚したり落ち込んだりといった日々が続いていました。知識がなかったので後から知ったのですが、ステロイドは副作用として「ステロイド精神病」だったり「ステロイド糖尿病」だったりもあるとのこと。転院時の血液検査を見るとグルコース(血糖値)の値が正常値よりかなり高くなっていたようでした。転院前は毎食血糖値を測られるようになってたり、転院後は毎食糖尿病食だったのはそういうことだったのか……と、気付いたのは随分後になってからでした。

病院食は糖尿病食だったこともありかなりあっさりしていましたが、暫くご飯を食べきれない日が続いていた分、何を食べても「ご飯が美味い!!」期に突入したりもしていました。これに関してもステロイド治療の影響だったのかもしれないです。ステロイドには食欲の亢進と脂肪の代謝障害の副作用もあるそうな。太りやすくなるそうですが、体重はむしろ減少傾向でした。

ステロイド内服薬からの卒業

ステロイド内服薬での治療を続け、6月11日。当日の採血の結果を見て、ついにこの日のお昼からステロイド内服薬が終了になりました。
レントゲンの結果で肺もかなり良くなったということで、以降は薬なしで様子を見て問題なければ退院だと告げられました。先の見えない入院生活でしたが、退院の日が近いことを知ってとても嬉しかったです。

ステロイドのお薬を止めた翌6月12日、この日はほぼ一日中身体の怠さが続きました。少し寝つきが悪かったのでそのせいかとも思いましたが、どちらかというとステロイドの副作用である副腎不全というステロイド離脱症候群なのかもしれないと自己判断。夜には怠さも大分収まり、翌日にはかなり体調も改善。少し頭痛はするものの、明日の採血に備えることに……。

最後の採血とレントゲン

そして、来たる6月14日。朝の採血の結果を受け、翌日には退院しても良いだろうということになりました。
最初に病院に運ばれてから約3週間入院生活が、ここでようやく終了します。退院が決まり、この日は病室で暫く泣き続けてしまいました。

翌日、無事に出荷……もとい、退院することができました!本当に「まさかこんなことになるとは」という気持ちが今でも残っていますが、無事退院できてホッとしています。
現在は声枯れが残り、若干不眠症気味。それ以外は特に後遺症と呼べるような症状は出ていません。退院したばかりなので、もしかすると今後出てくる可能性もありますが……。

重症化した原因

元々特別な病気や通院歴はありませんでしたが、ここ数年は在宅で仕事をしていたこともあり、運動不足に拍車がかかり10キロぐらい太ってかなり肥満体型になっていました。入院してから知ったのですが、BMI30を超える肥満の場合重症化リスクが上がってしまうそうです。当時、私のBMIは31。知識を得て対策をしていなかったことを、今となっては大いに反省するばかりです。快気祝いにリングフィットアドベンチャーをお迎えしたので、今後のことも考えてせめて標準体重ぐらいまでは頑張って痩せようと思います。

これを読んでいて、私と同じように運動不足で肥満気味の方々は本当に感染に気を付けて下さい。「自分はインドアだから感染しないだろう」なんて油断してると、もし感染した時に本当に大変なことになるので……。入院自体は3週間でしたが、発症から退院までの日数はおおよそ4週間でした。約全治一ヶ月の大怪我を負いたくない方は、感染予防は勿論のこと、健康にも気を配っておくと良いかもしれません。

今は少しずつワクチン接種も進んでいます。まだまだ全ての人がワクチンを打つことは出来ませんし、副反応が怖いという気持ちも分かります。
でも、重症化すると本当に……凄く……大変なので……。どうぞ皆さん、今回の私の体験記録を是非参考にして頂けると幸いです。

最後に

入院中は沢山の医療従事者の方にお世話になったのですが、お一人お一人にちゃんとお礼を言えずにいたのが凄く心残りでした。重症患者を診て看護するをすることは非常にリスクを伴う行為です。そんな中、命を救って頂いて本当にありがとうございました。今後は医療従事者の方々にご迷惑を掛けないよう、健康促進に努めていこうと思います。

新型コロナウイルスは「ただの風邪」という言葉を目にすることがあります。実際、私より先んじて発症した母は高血圧・糖尿病・肥満といった疾患を抱えつつも、軽症で済んでいます。「ただの風邪」で済む方も多いのでしょう。
ですが、重症化すると本当に本当にほんとーーーーーうに大変です。肺炎が運よく治ったとしても声は枯れたままだし、頭はぼーっとするし、言葉は出てこないし、集中力はなくなるし、体力も筋力も落ちるし、後遺症は怖いし、以前のような生活には戻りたくても戻れないところが沢山出てきます。

私の場合は肥満という原因がありましたが、基礎疾患のない20代の方が重症になった事例もあります。皆さん感染には十分お気を付けください。
体験記録は以上です。読んで下さってありがとうございました。

初稿:2021年6月16日

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「親しみは軽侮を生む」

Familiality breeds contempt

の訳だが、あまり適訳を思いつかない。「吾輩は猫である」の中で迷亭が「狎客は軽んじられるものだ」と嘆くのだが、この諺はかなり応用範囲が広く、ネタ元の英書では、「スパイダーマンが、ビルの上を歩くのに慣れたために、或る日足を滑らして落ちる」という例を挙げている。つまり、「慣れること」の心理的陥穽全般に妥当するわけだ。
もちろん、familialityを普通に「親しみ」としてこの諺を理解してもいい。
すると「親しみは軽侮を生む」となる。迷亭の嘆きはそれである。
似た諺に「従僕に英雄無し」がある。従僕はその主人を日常的に見て、そのあらゆる欠点や愚行を知っているから、彼を尊敬しなくなるわけだ。逆に言えば「距離があるほど尊敬は大きくなる」である。

Respect is greater from a distance

恋愛することと「恋愛の表現」

小谷野敦が「日本文化論のインチキ」の中で、「恋愛は12世紀西洋の発明だ」という説に関して、「それは、12世紀に西洋の『男が』恋愛を詩や歌の中で表現するようになったということではないか」という趣旨のことを書いているが、これは卓説だと思う。つまり、男が「女を得るために詩や歌を使い、その詩や歌の中で恋に苦しむ自分を描く」と、その詩や歌が吟遊詩人によって広まるわけだ。もちろん、これ(詩歌の中に恋情を描くこと)は日本では古今集の時代には当たり前の現象だったわけで、明治の青年が「近代的自我」の現れとして西洋の文芸の中の恋愛を参考にして、盛んに「西洋的恋愛」を試みたのは、当時の青年が自国の文化にうとかったためで、明治以降の文化が明治維新によってそれ以前の文化から断絶した結果だろう。

「古典古代」の意味

その言葉を見るたびに、「厳密にはどういう意味なのか」分からなくて落ち着かないという言葉があり、「古典古代」という言葉もそれである。まあ、「ギリシャローマ時代」と言えば明瞭である。もっとも、どこまでがローマ時代と言えるのか、よく分からない。西ローマ帝国の終焉でローマ時代は終わる、とされている気がする。

(以下引用)

古典古代(こてんこだい、Classical Antiquity)は、ヨーロッパ史(西洋史)において古代ギリシアローマ時代を指す名称である。この時代に生み出された文化・文明が現在のヨーロッパ文化の基盤になっていることに由来し、「古典的」という修飾句を冠することで他の古代(文化・文明)と区別したものである。

古典古代の文化は、先行して繁栄していた古代オリエントの文化(エジプト文明およびメソポタミア文明)からの大きな影響(文字鉄器の使用など)を受けて成立し、地中海世界(特にその北半分)を中心に発展した。この地域からはアレクサンドロスの帝国およびローマ帝国が台頭し、オリエント世界をも統合する大帝国を現出した。言語的側面から見れば、古典古代文化は古代ギリシア語およびラテン語による文化であった。

古典古代の終焉は、古代末期の終了に伴う古代文化の崩壊と中世初頭の開始を以ってとされ、これ以後の西ヨーロッパ世界は、ローマ帝国末期から次第に力を増してきたキリスト教ゲルマン人の文化に支配されることになった(中世の始まり)。古典古代の文化的遺産は東ローマ(ビザンツ)に継承され、8世紀以降はアラビア語への翻訳を通じてイスラーム世界に引き継がれた。ここで古典古代文化は哲学自然科学の研究の面で独自の発達を遂げ、十字軍レコンキスタによる西欧世界との接触・交流の開始により、再び西欧へと「逆輸入」されることになり、12世紀ルネサンス、(14世紀以降の)イタリア・ルネサンスの成立につながった。この結果、古典古代文化はキリスト教・ゲルマン人文化に加え現代にいたるヨーロッパ文化の基盤とみなされるに至っている。

ツィートの「埋め込み」

メモである。右上のVボタンというのがどこにあるのか(ツィッターにあるのだろうか)分からないが、ツィッターの引用に便利かもしれないので、メモしておく。

(以下引用)

  •  gryphon

    まったく枝葉の話ですが、ツイートを紹介するときに、右上のVボタンからの「サイトに埋め込む」機能は使わないのですか。
    今回で言えば
    <blockquote class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">ゴールデンカムイ、批評家のリトマス紙にもなりそう。ちなみに町山智浩は作者との対談で「忘れちゃいけないのはアシリパさんの美少女萌え要素。ナコルルオタとしてはたまらない」とか言ってて変に納得した。錆びついたアンテナでは、それしか受信できないんだなと。
    <a href="https://t.co/mMUoo8YUQU

    —">https://t.co/mMUoo8YUQU">https://t.co/mMUoo8YUQU</a></p>—</a> 雪原 (@ykhre) <a href="2018">https://twitter.com/ykhre/status/983145112992497664?ref_src=twsrc%5Etfw">2018年4月9日</a></blockquote>
    <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

    の貼り付けですね、ボタン一つでできるし、今回の引用のやり方より、手間の点でも楽だし見た目もすっきりすると思うのですが。
    (自分も最初はこの記事のような引用の仕方から、埋め込み引用に変更したので。全く好みの問題でもあるので、あくまでも参考までに。)</p>
    delete
  •  紙屋高雪 (id:kamiyakenkyujo)

    >gryphonさん
    あっ……できた。
    ありがとうございます!