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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

統制会社

戦時経済の徒花で、「暗黒日記」の中でその乱立を「統制会社を統制する統制会社が必要になるのではないか」と揶揄されている。つまり、政府がやるべき仕事を民間の会社がやるのだから、利益優先になるのは当然であり、無駄な手間と無駄な費用が生まれることになるわけで、戦時指導者の馬鹿さ、あるいは民間企業との癒着から生まれた愚劣な歴史だろう。

(以下引用)赤字部分はブログ筆者による強調。


統制会社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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統制会社(とうせいかいしゃ)は、支那事変日中戦争)勃発後の戦時統制経済下の日本で、経済活動統制する目的で設立された国策会社

概要[編集]

1937年昭和12年)の支那事変(日中戦争)勃発に伴い、日本の経済も平時体制から戦時体制へ移行し、1938年(昭和13年)4月に「戦時(戦争ニ準ズベキ事変ノ場合ヲ含ム以下之ニ同ジ)ニ際シ国防目的達成ノ為国ノ全力ヲ最モ有効ニ発揮セシムル様人的及物的資源ヲ統制運用スル」ことを目的に「国家総動員法」(昭和13年4月1日法律第55号)を制定・公布した。

1939年(昭和14年)8月には物価の抑制を目的に「物価統制実施要綱」(昭和14年8月30日中央物価委員会決定)が決定され、物資の需給調整のため「必要に応じ統制会社を設け所要の統制に当らしむること」を提案した。これに基づいて1939年(昭和14年)秋以降、各種の産業部門で各種の統制団体が組織され、それぞれの物資統制法規に基づき、製造、配給、集荷等の独占権を与えられた「統制会社」が設立されるようになった。1943年(昭和18年)までに、商工省関係で150、農林省関係で40、厚生省関係で7、その他若干数、地方でも府県単位のもので数百、数府県単位のもので若干数、合計600以上に達する統制会社が設立されていた[1]

しかし、統制会社が法律上は普通の株式会社であるため、これに対する国家の監督は必ずしも十分でなく、また、事業運営の中心が株主総会にあり、経営者が利潤追求を目的とする可能性が払拭出来ず、国家の意思を的確かつ迅速に反映させ難いこと、各種統制法令に基づいて比較的容易に設立されたため、統制会社が濫立して重複会社やトンネル会社が出現し、事務手続の煩雑化、手数料の増嵩を招来した[2]、などの理由により、これらの統制会社の基礎法規を明確にして政府の適切な監督を為し得るようにするため、国家総動員法第18條に基づく「統制会社令」(昭和18年10月18日勅令第784号)が制定された。

統制会社令第1條で「国家総動員法第十八條ノ規定ニ基ク事業ノ統制ノ為ニスル経営ヲ目的トスル会社ノ設立ニ関スル命令及其ノ命令ニ依リ設立シタル会社」を「統制会社」と称し、第2條で「統制会社」は「国民経済ノ総力ヲ最モ有効ニ発揮スル為物資ノ生産(加工、取附及修理ヲ含ム以下同ジ)、配給、輸出、輸入若ハ保管又ハ人若ハ物ノ運送ヲ為ス事業ノ統制ノ為ニスル経営ヲ目的トスル株式会社」と再定義され、改めて同令に基づく「統制会社」が新設され、それまでの統制会社の整理・再編が行われた。

第二次世界大戦の終結に伴い、1946年(昭和21年)4月1日施行の「国家総動員法及戦時緊急措置法廃止法律」(昭和20年12月20日法律第44号)により国家総動員法は廃止され、同法に基づいて制定された統制会社令も同年10月1日を以って失効した。そのため、統制会社令によって設立された各統制会社も、商事会社改組するか解散して消滅した。

種類[編集]

統制会社は、その目的とする統制の対象(実際の経営事業)により、以下の通り大別できた[3]

製造統制会社
特定物資の製造の統制を行う会社で、当該物資の製造業者に対する生産計画の立案及び実行、製造品の品種・数量の割当と原材料の配給割当、製品の一手買取及び一手販売、下請業者の経営の統制と技術指導、その他これに付随するものを事業とした。
配給統制会社
統制会社と言えば配給統制会社を指すとされるほど物資の配給統制のために設立されたものが多く、生産者消費者の間に立って特定物資の流通を一元的に統制した。従来の卸売部門を再編成して統制するものであり、当該物資の購入と配給を中心に、保管、運送消費規正の協力等を事業とした。
集荷(買取)統制会社
数多くの中小生産者が存在する物資について、一手に集荷買取を行う会社で、集荷の対象は農産物、屑繊維、故繊維[4]空缶の回収、亜鉛故銅[5]等の買取(金属回収統制株式会社)で、集荷された物はそれぞれの物資別に政府の指定する機関に売り渡された。
原材料統制会社
各種工業用の原材料の入手を確保するための会社で、集荷の統制、原材料価格の平準化、品質、規格の統一、数量の統制割当、運輸を事業とした。
業種別統制会社
食料品窯業農産物金属繊維交通運輸木材水産物、化学製品、電力鉱業等の各業種毎の統制会社。

なお、実際の統制会社には、製造と配給、集荷と配給のように一社で2種或いは3種の性質を持つものが存在した。

社名[編集]

統制会社の名称は「統制株式会社」と統制会社であることを明示するもの、「株式会社」のみで統制会社であることを明示しないものの二様が存在した。また「製造株式会社」、「配給株式会社」と統制の対象を明示するのみで「統制」の二文字を使用しないもの、「共同販売株式会社(共販株式会社)」の名称を使用して販売統制会社であることが表明されていないもの、など種々雑多な商号が存在した。

統制会社令(昭和18年勅令第784号)制定に伴い、統制会社を一般の会社と区別するため、同令第15條第1項で「統制会社ハ其ノ商号中ニ統制ナル文字ヲ用フ」とされ、第2項で「統制会社ニ非ザル会社ハ其ノ商号中ニ統制ナル文字ヲ用フルコトヲ得ズ」と統制会社でない会社(有限会社合資会社を含む一般会社)が商号に「統制」の文字を使用する事が禁止された。なお、第49條で「第十五條第二項ノ規定ハ特別ノ制令又ハ律令ニ基キ設立セラルル会社ニハ之ヲ適用セズ」とされ、朝鮮総督命令(制令)及び台湾総督の命令(律令)に基づいて設立された会社は適用外とされた。

主な統制会社[編集]

  • 『統制会社論』附録「業種・品種別主要統制会社の一覧表」(365-372頁)を参照の事。


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現代倫理学(1)神の倫理

(1)神の倫理

或る随筆というか、イギリス文学評論集のような本で読んだのだが、イブリン・ウォーの「ブライズヘッドふたたび」の中で、登場人物の一人である女性がこういうことを言うらしい。

「私はこれからも悪いことをして神に許されながら生きていくのでしょう」

これは、倫理の根幹に深く関わる問題だと思うので、これを考察の出発点にしてみる。
まず、いくつかの命題や考察ポイントを立ててみる。

1:倫理には「神(創造神)を前提とする倫理」と「神を前提としない倫理」がある。
2:絶対的な強制力を持つ倫理は「神を前提とする倫理」である。
3:「仏」、あるいは「非創造神」を前提とする倫理は「来世」が必須条件である。
4:「神仏を前提としない倫理」の「強制力」は「法律」より弱い。
5:「法律」は「倫理」とは別の強制力があるが、その強制力の前提は「暴力」である。
6:「神仏」は、その存在証明が不可能であるために、「宗教」なのである。
7:存在が証明された神仏は、信仰の対象ではなく、ただの「暴力装置」である。
8:神仏以外でも反抗が絶対不可能な倫理もまた「暴力装置」であるかもしれない。

これ以外の考察ポイントは適宜追加することにして、最初の出発点に戻る。
この女性は「神を信じている」。にも関わらず、「悪いことをして生きている」。そして、それが「神に許される」と思っている。
では、
1:そのような神(悪を許す神、つまり悪を許容する神)とは何なのだろうか。
2:また、その「悪いこと」がなぜ「悪い」と判断する(できる)のだろうか。

この女性の宗教はカトリック(カソリック)であるらしい。その前提で上記2点を考察する。
カトリックの教義はローマ教会の教義であり、それは原始キリスト教、つまりキリスト本来の教えとは別だろう。新約聖書の中でキリストは「これこれの行為は罪である」という発言は特にしていないと私はかすかに記憶しているが、要は「父なる神を信じない」ことが罪なのであり、「父なる神の意思を曲解する宗教者は大きな罪を犯している」としているようだが、キリスト自身の「倫理概念」は旧約聖書の教え(ユダヤ教)に則っていると思われる。しかし、旧約聖書の十戒の厳密な適用には反対であったらしい。イエスの神(自分の父)は、愛と寛容の神だったと言っていいのではないか。そうなると、カソリックの教えでは何が罪とされているのか。おそらく、ユダヤ教(旧約聖書の十戒)が踏襲されていると思われる。
しかし、ユダヤ教の神、つまり十戒という倫理の根幹の存在は、非常に厳しい、恐ろしい神であり、その戒律に違反することは現実に死罪に相当することもある。たとえば、安息日に働いたということですら重罪なのである。これは「神の言葉をないがしろにした」からである。それが「神を前提とする倫理」としては普通なのであり、神自身が「自分の戒律の運用は適当でいいよ」とするはずはないのである。それでは戒律の意味など無くなるはずではないか。
とすれば、冒頭の女性の言葉は、「私は神の教えを裏切るが、神はそれを許すだろう」ということになる。これは、カソリック的には許容される思想なのだろうか。
ここで思い出すのは「第三の男」のハリー・ライムである。語り手(狂言回し)のホリーがハリー・ライムに「君は昔は神を信じていたはずだが」と言うと、この悪党は「今でも信じているよ」と言うのである。その宗教はカソリックである。
ここで注意したいのが、カソリックの「告解」である。
罪を犯しても、神父(教父?)の前で告解したら、その罪は許されるという、不思議な儀式である。これがカソリック教徒の社会的精神安定剤であるらしい。
つまり、一週間悪の限りを尽くしていても、日曜日に教会で告解をすれば、その犯した罪はすべて許されるということだ、と私は理解しているが、そのような都合のいい宗教があるというのが不思議そのものである。もちろん、神父(教父?)は聞いた内容については守秘義務がある。
まあ、私はカソリックに詳しくはないので、誤解もあるだろうが、「神の倫理」の抜け穴としてこういうものがあると理解しないと、冒頭の女性の言葉はまったく不可解なものになるだろう。






こむら返り

私の場合は、ふくらはぎだけでなく、身体のあちこちの筋肉が吊る(漢字はこれでいいのか?)のだが、そのひとつに、足指(薬指相当の指)が折れ曲がる感じで激痛を与えることがある。指を反対方向に曲げることで一時的に解消できるが、元の位置に戻すとまた同じことになるので、ほとほと苦労する。
なお、こむら返りの特効薬は漢方の芍薬甘草湯だが、わりと高価なので、常用するのは財政的につらいものがある。


足がつる“こむら返り”とは?

 ふくらはぎ(場合によっては、すねやもも)の筋肉がつることを、俗に「こむら返り」といいます。
「こむら」とは、ふくらはぎを指す古語です。
 こむら返りは極めてありふれた現象ですが、そのメカニズムはまだ十分には解明されていません。
おそらくこむら返りを起こす筋肉をつかさどる運動神経に原因があるのだろう、と現在は考えられています。
いろいろな原因が・・・

 こむら返りが起こる病気には腎不全、肝硬変、運動神経系疾患、内分泌異常などさまざまなものがあります。
中でも、椎間板ついかんばんヘルニアや脊柱管狭窄症せきちゅうかんきょうさくしょうといった腰椎疾患が多く、整形外科でよく扱う症状です。
 このような症状は健康な人にも起こります。
若い人では運動後に休んでいるときや妊娠中にしばしば経験し、お年寄りの2~3人に一人は夜、眠っているときにこむら返りが起きて睡眠を妨げられていると考えられます。

ストレッチが大切

 こむら返りが起こったら、つっている筋肉を伸ばすことがもっとも簡単な対処法です。
日頃からストレッチ体操を行っていると予防効果があります。
こむら返りを起こしやすい筋肉を1日3回ほど、特に運動前と寝る前によく伸ばすとよいでしょう。
 しかし、日常生活や睡眠に支障があるほどよく起こる場合には、なんらかの病気が関係している可能性もありますので、かかりつけ医師に相談してください。


指導: 鹿島労災病院 副院長(整形外科) 岡本 弦
企画: 日本医師会


軍隊は国民を守るか

軍備論者(憲法9条反対派)は必ずこういうことを言うが、では、軍隊を持てば国は守れるか。その守る「国」とは本当に一般国民か。

(以下引用)

「私はあなたを殴りません。喧嘩しません。」といくらこちらが宣言しても、敵には全く影響はないので、向こうの都合次第で喧嘩を仕掛けて殴ってくる。つまり、九条での戦争放棄は国内へのプロパガンダ、洗脳にしかならず、体外国には全く通用しない、自殺行為に等しいノーガードに過ぎないと言うこと。