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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

偽民主化革命の呼び名「カラー革命」をなぜそう呼ぶか

ネットでこの言葉を見るたびに「カラー」って何の意味だ、と思ってしまうので、調べてみたら、「襟」のカラーではなく、「色」のことらしい。何で「偽革命」が「色の革命」なんだよ、と思ってしまう。もっと適切な言い方がありそうである。「偽旗革命」も今ひとつである。

(以下引用)

概要[編集]

これらの政権交代劇では、政権交代を目指す勢力が、特定のを象徴として採用したり、メディアの報道においてそれらが当てはめられることが多かった。このため、一連の政権交代は「色の革命」と呼ばれている。

色の革命の実例として挙げられるのは、ユーゴスラヴィア、特に2000年のセルビアにおけるブルドーザー革命や、2003年グルジアバラ革命、2004年ウクライナオレンジ革命、そして暴力が多く用いられたが、2005年キルギスチューリップ革命がある。いずれも問題とされていた選挙の結果を受けて大群衆が街頭で抗議行動を実施し、反体制派から独裁者とされていたそれぞれの国の指導者の辞任や打倒につながった。

それらの運動の背後ではジョージ・ソロスの主宰する「ソロス財団」が関与するなど、“独裁・圧政的な政権”に対する“民主化ドミノ”(=政治体制親米化)を起こさせたいアメリカ合衆国国務省CIAの存在が繰り返し囁かれている(#ソロス財団とアメリカの影響)。

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猫に上げる餌

まあ、メモである。最近、近くに何匹かいる野良猫に餌を上げているので、その参考だ。

猫が食べてもいいものって何?食材別に解説

#猫がたべていいもの #猫が食べてはいけないもの

「猫って、キャットフード以外にどんなものなら食べていいの?」
「食べていいといわれている食材なら、どれだけ与えても問題ないの?」
猫の餌の内容について、悩んだり考えたりしている飼い主さんは多いと思います。猫は元々肉食とはいえ、さまざまな食材を食べることができます。その反面、キャットフード以外の食品を与えるときには注意点も少なくありません。この記事では、猫が食べてもいいものについて解説します。

1)猫の餌について最初に知っておきたいこと

「猫にどのような餌を与えればよいか?」「どんな餌なら与えてもよいのか?」という問題を考える前に、猫の餌について最初に知っておきたいことについて解説します。

1-1. 猫に必要な栄養素は人間と異なる

動物が健康に生きていくためには、ただごはんを食べてお腹を膨らませるだけではなく、栄養を摂ることが大切です。ただし、注意しておきたいのは猫にとって、どんな栄養が必要であるかは人間とは異なるということです。
例えば、猫の3大栄養素は、タンパク質・脂肪・炭水化物です。3大栄養素の内訳自体は人間と同じですが、理想的なバランスは次のように異なります。

  人間
タンパク質 35% 18%
脂肪 20% 14%
炭水化物 45% 68%

人間と比較をすると、猫はタンパク質の必要量が多く、炭水化物の必要量が少ないという傾向が強く見られます。これは、猫が本来は肉食動物であるためです。また、猫と人間とでは体のつくりが異なるため、同じものを食べても同じように栄養を吸収できないことがあるということも覚えておきましょう。

例えば、ニンジンなどに多く含まれているβカロテンという栄養素を摂取したとき、人間は体内でβカロテンからビタミンAを合成することができますが、猫はできません。猫がビタミンAを摂取するためには、βカロテンではなくビタミンAを直接摂取しなければならないということです。
以上のように、猫にとっての理想的な栄養バランスがあるということと、人間と同じように食べていても同じバランスで栄養を吸収できるわけではないということを踏まえて、餌をどのように与えるべきかを考えていきましょう。このような考え方をすることで、食べ残しや人間のごはんを猫にあげるときに、少し立ち止まって考えるための一つのきっかけになります。 

1-2. 猫の食事で注意すべき3つのポイント

猫に食事を与えるとき、健康面に関して3つのポイントを押さえておくことが大切です。これらのポイントを押さえておくことで、健康的でおいしいごはんを食べることができるためです。

・カロリーオーバーに注意すること
→飼い猫は、飼い主さんが管理をしなければ肥満になってしまいやすいです。猫が肥満になりやすい要因は様々ですが、次のケースに当てはまる方は特に要注意です。

① 置き餌をして、猫が好きな時に好きな分だけ餌を食べられるようにしている(飼い主さんが1日の餌の量を管理している場合は問題ありませんが、餌の減り具合に合わせて補充するスタイルの場合、食べすぎてしまっていることがあります)
② 日常的におやつを与えている
③ 人間のごはんをおすそ分けしている
④ 同居の家族がごはんやおやつを猫に与えている
⑤ 運動不足(特に、近年は猫を室内で飼うことが推奨されているため、運動不足の猫が増えています。猫は平面よりも上下の運動が必要であるため、キャットタワーなどの上下運動ができるグッズの利用がおすすめです)

人間にとって「肥満は万病の元」と言われますが、猫にとっても免疫が弱って病気になりやすくなってしまったり、運動不足を招いてしまったりするなどデメリットがたくさんあります。

・塩分過多に注意
栄養素の過剰摂取にも注意を払う必要があります。例えば、人のごはんを餌として猫に与える際に注意したいものとして、食塩が挙げられます。猫が1日に摂取すべき食塩の量は、体重や生活環境などによって異なりますが大体1~2g程度です。例えば、おやつとしてちくわを1本与えた場合、1本のちくわには塩分が0.6~0.9g程度入っているため、ちくわを2本も食べればそれだけで1日の必要量を十分に摂取してしまうということになります。
塩分過多になってしまうと、腎臓の病気を引き起こしやすくなるなど、健康面でのデメリットが懸念されます。過剰摂取に気を付けなくてはならないのは塩分に限ったことではないため、ビタミンやミネラルなどの場合であっても過剰摂取をしないようにするための意識や配慮は必要です。例えば、獣医師の指示ではなく、ご自身の判断で栄養補給のためにサプリメントを与えているという飼い主さんは、栄養が過多になっていないか?バランスがきちんととれているのか?の判断が必要です。また、過剰摂取を心配するあまり、反対に欠乏症になってしまう可能性にも気を付けなくてはなりません。

・猫の嫌いな味覚に注意(すっぱいもの、柑橘系、スパイスなど)
「おいしく味付けをしたつもりなのに、なぜかあまり食べてくれない・・・」上記のケースでは、猫の味覚に合わない餌を与えていないかを注意することも大切です。猫の嫌いな味は、柑橘系やすっぱいもの、スパイスなどです。せっかくごはんをあげても無駄にしてしまうのはもったいないので、味付けやトッピングに猫の嫌いなものが含まれていないかどうかをチェックしましょう。

参考:「環境省:飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」

2)猫が食べてもいいもの

上述の注意点やポイントを踏まえて、猫に餌を与えるときにどのようなものを購入すれば良いでしょうか?この章では、「猫が食べてもいいもの」について紹介します。本来、猫は完全肉食なので、「総合栄養食」のキャットフードを食べていれば、健康的には何の問題もありません。

2-1. 野菜

レタス・キャベツ・かぼちゃ・きゅうり・トマト・水菜など猫は幅広く野菜を食べることができます。野菜には、ビタミンやミネラルなどの猫の健康を維持するために必要な栄養素がたくさん含まれています。

猫に野菜をあげるときに注意したいのは
① 加熱すれば大丈夫な野菜
② 生食・加熱の両方大丈夫な野菜
があることです。加熱する場合は、人肌程度の温度まで冷ますことも大切です。

① 加熱すれば大丈夫なもの・・・アスパラガス・なす・トウモロコシ・インゲン・かぼちゃ・さつまいも・サトイモ・ブロッコリー・モヤシ

 生食でも加熱しても大丈夫なもの・・・レタス・キャベツ・きゅうり・トマト・かぶ・オクラ・小松菜・大根・パセリ

また絶対に与えるべきではない野菜や、たくさん与えると健康不良の原因になる恐れのある食材があるので、注意しましょう。

●絶対に与えるべきではない野菜
タマネギ・ネギ・ニラ・・・少量でも中毒症状を起こし、吐き気などの原因になってしまうことがあります。お味噌汁に含まれるネギのエキスや、ハンバーグに含まれるみじん切りのタマネギなどにも要注意です。

銀杏・・・皮膚炎を引き起こしたり、たくさん食べると呼吸困難を起こしてしまったりします。

●与えるときに注意が必要なもの
ほうれん草・・・シュウ酸を多く含み、尿結石の原因になってしまいます

ニンジン・・・栄養素の面では問題ありませんが、過剰に摂取すると嘔吐や下痢の原因になってしまうことがあります。

ジャガイモ・・・多量に摂取すると、消化器・神経系・泌尿器系に障害を引き起こす可能性があります。

2-2. 果物

スイカや梨・メロン・いちごなど、猫はフルーツも口にします。多くの果物は、水分を豊富に含んでいるため、水分摂取の手段としても効果的です。ただし、フルーツを与える際にも注意点があります。また、猫には甘味を感じるセンサーはついていないため、人間と同じようにフルーツを味わえているわけではないようです。

●与えてよいフルーツでも、基本的には少量にとどめること
フルーツをたくさん与えると、栄養素の偏りなどが懸念されるため、基本的には少量を与えるのにとどめてください。

スイカ/メロン・・・大さじ1杯程度。ただし、カリウムを豊富に含んでいるため、腎臓や心臓に疾患のある猫には与えないようにしましょう。

・・・大さじ1杯程度ならOK。果肉が固いため、細かく刻んで与えてください。

りんご・・・大さじ1杯程度ならOK。糖分が多いため、与えすぎはNGです。少量なら、腸の働きを整える効果があります。

イチゴ・・・1/2個程度であればOK。食物繊維が豊富なので、腸内環境を整える作用があります。ただし、食べすぎると下痢を起こしてしまうことがあります。

●絶対に与えてはいけない果物
ブドウ・レーズン・・・中毒により少量の摂取で、死に至るケースがあります。

パパイヤ・マンゴー・・・アレルギーにより、口の中や唇などに炎症を起こしてしまうことがあります。最悪の場合、死に至ることもあります。

イチジク・・・中毒により口の中や唇に炎症を起こしてしまうことがあります。最悪の場合、死に至ることもあります。

●注意が必要なもの
バナナ・・・栄養価は高いですが、高カロリーなので与えすぎに注意が必要です。

パイナップル・・・食べたときに舌がヒリヒリしてしまうことがあります。

2-3. 穀物

猫に穀物を積極的に与える必要はありませんが、タンパク質やビタミンの栄養補給のために与えてもOKです。ただし、お米やパンはカロリーが高いにもかかわらずミネラルなどの栄養素が乏しいため、あまり望ましくありません。例えば、猫まんま(ごはん・お味噌汁・鰹節)は、かつて猫に必要な栄養が摂取できるといわれていましたが、ミネラル分やタンパク質が不足しています。猫にとって大切な栄養素を含んでいる穀物は、下記のようなものが代表的です。

枝豆・・・タンパク質・ビタミンなど

納豆・・・ビタミンK、ナットウキナーゼなど

きなこ・・・食物繊維、タンパク質など

2-4. 肉類

元々肉食である猫に対して、肉類を与えるのはOKです。ただし、野生の猫は、生の肉をそのまま食べていたので、食肉されているお肉からは得られないミネラル成分なども摂取できていました。「元々、肉食だったのだからお肉を食べれば必要な栄養が全部摂取できる」というわけではないことに注意しましょう。また、野生の猫が生肉を食べているからといって、食肉を生のまま与えるのはNG。生肉には雑菌が繁殖しやすく、頭痛や嘔吐の原因になってしまう可能性があるためです。レバーは少量であればOKですが、ウインナーやベーコンなどの加工品は塩分が多いため、塩分過多の原因になってしまうことがあります。

2-5. 魚介類

魚介類は、火を通せば猫に与えてOKです。特に、イカや甲殻類などは、猫が体内で合成できないタウリンをたくさん含んでいるので、タウリンの補充に効果的です。タウリンが不足した場合、心臓や眼の病気になってしまうリスクが高くなります。また、魚介類にはタンパク質が豊富に含まれており、食材によってビタミンやミネラルなども豊富に含まれています。また、魚介類は生のまま与えるのは厳禁です。お刺身などには、興味をもつので盗み食いには注意してください。(特にあわび・サザエは、光線過敏症になり耳などの薄い皮膚部分が腫れ、壊死することもある。)

2-6. 乳製品

ヨーグルトやチーズ、ヤギのミルクは猫に与えてもOKです。水を飲みたがらない猫の場合には、水分補給としても効果的です。乳製品には、カルシウムやビタミンDなど、丈夫な骨を作るための栄養素が多く含まれています。ただし、牛乳を与えると下痢をしてしまうことがあるため、厳禁です。

3)健康を優先するなら総合栄養食のキャットフードを

猫は様々な食材を食べることができますが、その反面注意点が多いことが理解できたのではないでしょうか?食べていいものだからといって、深く考えずにそのまま与えてしまうと栄養バランスが大きく崩れてしまうためです。では、栄養バランスを崩さずに栄養を摂取するにはどうすればいいでしょうか?最もスムーズな解決策は、総合栄養食のキャットフードを中心に餌を与えることです。総合栄養食とは、総合栄養食と水を与えていれば必要な栄養素を全て摂取できるペットフードのことです。つまり、キャットフードの選び方によって、健康に配慮した食事が手軽に与えられるということです。

そして、上記で紹介した野菜や果物などの食材をトッピングやご褒美として与えることで、栄養の補給や食の楽しさを感じながら、猫に食事を与えることができます。総合栄養食のキャットフードも味にはこだわりたいし、せっかく与えるなら愛猫に合った一品がいい。そんな飼い主さんの希望を叶えるのが、「コンボ キャット」シリーズです。アソートタイプで豊富な健康食材と味付けの種類を取り揃えたキャットフードで、最適な一品をみつけられます。健康維持に配慮した低マグネシウム設計・腸内環境をきれいに保つオリゴ糖配合で安心して召し上がっていただける「コンボ キャット」シリーズを是非ご検討ください。

堂々と行われるスマホ詐欺

前にも書いた気がするが、この詐欺文面が私のスマホにもずっと表示されていて気分が悪い。なぜKDDIやAUはこの詐欺を警察に通報して根絶させないのか。

(以下引用)

auから「支払期日を過ぎています」SMSが届いた?

本日2022年1月9日夕方頃から、次のSMSが届くユーザーが急増しています。一見、KDDI(au)からのSMSのように見える内容です(※画像は+メッセージアプリでSMSを受信した例です)

KDDIの支払期日を過ぎています。以下をご確認の上、お支払い下さい。 https://bit.ly/....

送信元電話番号は「090」や「+81 90」などの、日本の携帯電話の番号が表示される場合が多いのが特徴で、URLが「bit.ly」というドメイン名でリンクを開くと「au ID」でログインするように促す画面が表示されます。

また、その先には「お客さまへの重要なお知らせ」として、「利用料金の未払い金があります」という案内や、未払い金5万円の請求ページ(iTunesギフトカード支払いのみ)などが表示されます。

※AndroidスマートフォンからURLを開いた場合に「システム警告! マルウェアが検出されました」という画面が表示される場合がありますが、そちらの表示についてはこちらで解説しています。

偽物のSMSなので注意!

しかしこのSMSは本物のKDDI/auから送信されたものではない、偽物のSMSです。

そのため、au IDのログインページや、未払い金の請求自体も偽物です。

指示通りURLを開いてそちらからログインしてしまわないように気を付けてください。

本当に未払い金があるかどうかは、こちらのMy auを利用する手順で確認できます。

「野生の思考」と「栽培思考」

名前だけ知っていて内容を知らない概念である、レヴィ・ストロースの「野生の思考」概念だが、それと対比される「栽培思考」(対比するなら「文明的思考」とすべきだと思うが。つまり、「カリティヴェート」は栽培ではなく「文化」だろう。)の解説がされている小文を載せておく。
どちらも今一つピンと来ない概念である。これが当時大きな衝撃を識者に与えたのが信じがたい。まあ、名前が悪いと思う。

(以下引用)

「レヴィ=ストロースという名前を一度は聞いたことがある」という人は、おそらく少なくないだろう。人文知に関心のあるものであれば、彼が「構造主義」を広め、西欧社会の自文化中心主義に対して警鐘を鳴らしたことも知っているかもしれない。とはいえ彼の著作をしっかり読んだことがある人は、ひょっとするとかなり珍しいのではないか。というのも読み進めていくためには、西洋思想史の理解はもちろん、他文化に対する豊かな想像力も求められるからである。だがたとえ苦労してでも、彼の著作を読む価値は大きい。

なかでも本書『野生の思考』は、「戦後思想史最大の転換をひきおこした」とされる代表作だ。本書の主題は、「文明人の思考と未開人の思考は異なる」という幻想の解体である。「未開人」の特徴として考えられた呪術的・神話的思考は、実のところ「文明人」も日常的に行なっていることを、レヴィ=ストロースは指摘した。文化によって思考が異なるのではなく、単に人間には2つの思考モードがあるだけ――すなわち、限られた目的に即して効率を上げるための「栽培思考」と、ありあわせの道具で多種多様の仕事をこなす「野生の思考」があるというわけである。

こうしたテーゼをもとに、レヴィ=ストロースは「構造主義」と呼ばれる理論を紡ぎ出し、当時メインストリームであった進歩史観的な考え方に対して、「どの文化も根本的な構造は変わらず、あらわれ方が異なるだけ」と真っ向から立ち向かっていく。そしてそれが単なる蛮勇でなかったことは、奇しくも「歴史」が証明しているのである。

(追記)大澤真幸の解説も載せる。こちらもピンと来ない説明だ。

大澤真幸が読む

 『野生の思考』は、西洋の自民族中心主義に対する自己批判の書である。私たちは、科学を生み出した西洋の知が最も進んでいて、他は遅れた未熟な思考だと考えがちだ。しかし本書でレヴィ=ストロースは、「未開人」の呪術的思考(具体の論理)は洗練された知的操作を含んでおり、「文明人」もまた日常の思考や芸術的活動では、同じ「野生の思考」に依拠しているということを証明してみせた。

 野生の思考は「器用仕事(ブリコラージュ)」に喩(たと)えられている。素人でも日曜大工等で、ありあわせの道具と材料を使い、それなりの物を作る。これと似て、例えばトーテミズムと呼ばれてきたものは、目の前の自然種を(隠喩や換喩によって)社会集団に対応づけながら、自然と人間とを同時に、巧みに分類している。

 野生の思考は、分類のための分析理性だけではなく、弁証法的理性も備えている。弁証法的理性とはこの場合、自然の全体性を自然と文化に分割したことから生ずる矛盾をどう解決するか、ということへの答えである。本書によれば、神話や儀礼はまさにその答えだ。これは、未開社会は弁証法的理性を持たない、としたサルトルへの批判だ。思想界に君臨していたサルトルは、本書によってその地位から引き摺(ず)り下ろされた。

 野生の思考を駆り立てている要素は何か。それは「記号」である。自然の具体物は記号のように見えている。こう洞察する際、本書では、「記号」と「概念」とが対比されている。一義的に定義される抽象的な概念と違って、記号の意味は本質的に曖昧(あいまい)で揺らぎがある。

 つまり、自然物は、自分が何であるかを自分では十全には決定できない無力さを、さらけ出しているように見えるのだ。自然物は、私を規定してくださいと訴えかけている。野生の思考はその訴えに触発されている。自然と対決し、自然を栽培しようとした科学的思考に対して、自然の脆弱(ぜいじゃく)さを受け入れ、自然と共存する思考がある。それが野生の思考だ。=朝日新聞2020年2月1日掲載




「閉じたもの」と「開いたもの」

ベルクソンについての林達夫の文章の中に出てきた

「閉じた道徳、開いた道徳」「閉じた宗教、開いた宗教」

という言葉、いや、その概念は(その内容は知らないが)新しい「倫理学」を考察する上で重要な概念になりそうな気がするのでメモしておく。

倫理も宗教も基本的に「閉じたもの」だろう。つまり、固定的で変更不可能なものである。それに異を唱えるものは新しい宗派や新しい宗教を打ち立てるしかない。では、「開いた」倫理や「開いた宗教」は可能か、あるいはその意義はどうなのか、考察する価値がありそうだ。