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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

銅貨の汚れ落としに使える調味料(酸性調味料)

たまに、硬貨の汚れ落としをするのだが、きれいになった10円玉や5円玉は金貨のようで楽しいからやるのである。まあ、RPG的な感覚だ。
タイトルには酸性調味料と書いたが、まあ、塩分を含めば、薄い塩酸に近い効果があるのかもしれない。

(以下引用)

10円玉は新品のうちはピカピカと輝いています。しかし、長年使われるうちに茶色くくすんでしまい、この汚れは水では落ちません。

この実験では、家にあるさまざまな調味料を使って10円玉の汚れが落ちるのかを調べます。どの調味料で汚れが落ちるか、調味料に含まれる材料は何かを調べていきましょう。

実験に必要なもの・環境・準備

実験に必要な10円玉ですが、色の変化をわかりやすくするため、できるだけ同じくらい茶色くくすんだものを用意してください。調味料は、小皿などに少量出しておきましょう。

  • 10円玉 5~7枚
  • 小皿などの容器 5~7枚
  • めんぼう 5~7本
  • キッチンペーパー(ティッシュペーパー) 数枚
  • 台所洗剤をといた水 少量
  • 調味料(しょうゆ、酢、ソース、レモン果汁、ラー油、ケチャップなど) 各少量
  • 白い紙(画用紙や厚みのあるスケッチブックなど) 数枚

実験の方法・手順

  • 台所洗剤水を含ませたキッチンペーパーで10円玉の汚れをこすり落とす
  • 白い紙の上に調味料の名前を書いておき、その上に10円玉を並べる
  • 綿棒に調味料をつけ、それぞれの10円玉に数滴たらす
  • 15分ほどたったらキッチンペーパーでおさえて調味料を拭き取る

台所洗剤水を含ませたキッチンペーパーで10円玉をこすり、余分な汚れを落としておきます。この時、どんなにこすっても10円玉の色は変わらないため、全体の色の変化がただの汚れではないことがわかるでしょう。

10円玉にどの調味料を塗っているかをわかりやすくするため、調味料の名前を書いた白い紙の上に10円玉を並べます。

綿棒に調味料をつけ、10円玉に少しずつたらします。この時、全体に塗ると色の違いがわからなくなるため、10円玉の一部に塗るようにしてください。

15分ほどたったら、キッチンペーパーで調味料をおさえるように拭き取り、並べて写真を撮ります。

実験からわかること

実験の結果、10円玉をピカピカにしたのは、しょうゆ、酢、ソース、レモン果汁、ケチャップの5つで、ラー油のみ変化が見られませんでした。

10円玉の落ちない汚れは、銅が酸化してできる酸化銅という薄い膜で、これは水や洗剤で洗っても落ちませんが、酸に溶けるという性質を持っています。

各調味料の成分表を見ると、酢、ソース、ケチャップには醸造酢や食酢が使われており、しょうゆ、ソース、ケチャップには食塩が含まれています。一方、ラー油にはどちらも使われていません。

酢には酸が含まれており、レモン果汁にもクエン酸という酸が含まれています。しょうゆに酢は含まれませんが、乳酸などの有機酸が含まれるため弱酸性です。これらの調味料に含まれる酸が、10円玉の汚れの原因である酸化銅を溶かしてピカピカにしているのです。

酢だけより、食塩が含まれるソースやケチャップのほうが、よりきれいになっています。酸が酸化銅を溶かすとき、食塩が含まれるとより反応が強くなるといえるでしょう。

ほかの硬貨にも銅が含まれているものがあります。銅の含まれる割合は、10円玉が約95%、5円玉が60~70%、50円玉・100円玉・500円玉が約75%です。実験の発展として、これらの硬貨でも調味料での変化を見てみましょう。

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