忍者ブログ

独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

睾丸論

「睾丸」の「睾」という漢字は睾丸以外に使える漢字だろうか。ひとつの熟語にしか使えないとしたら、贅沢な話だ。そもそも「睾」はどういう意味なのか、調べたことのある人はほとんどいないのではないか。
幸い、家に漢和辞典があるので、調べてみる。
意味は「1:広く大きいさま 2:高いさま 3:きんたま」とあり、「睾丸」と言わず「睾」だけでもきんたまの意味のようだ。そして、睾丸以外の熟語は書いていない。
部首は「皿」でも「血」でも「あみがしら」でもなく、何と「目(めへん)」らしい。目を横にしたのも「めへん」に入るようだが、しかし、「睾」の字には、横にした目の上に点がある。これは何なのか。そして、なぜ「めへん」なのか。きんたまと目に何の関係があるのか。
そして、「睾」の主な意味が「広く大きいさま」「高いさま」なら、なぜきんたまと「広く大きい」や「高い」が関係するのか。
いろいろと謎の多い字である。
ちなみに、睾丸について考えたのは、老来、椅子に少し長く腰かけていると睾丸がズボンの該当部分に圧迫されるので、それはなぜかと考えたのがきっかけだ。おそらく、年を取って尻の肉が落ちたことと関係するのではないかと思う。老齢に多い前立腺異常(私は幸い、まだだが)と、この睾丸の圧迫にも何か関係があるのではないか、と妄想している。

なお、「広く大きい」や「高い」で「コウ」と読まれる漢字だと「皇」の字を想起する。「皇丸」と書くと、高価な漢方薬みたいである。
PR