スパゲティの折れ方の問題
元々のスレタイが、「科学者がスパゲティの常識を覆す発見をした」みたいなタイトルだったので、「茹でるのに大量の湯は不要」とか「茹でるのに塩を入れる必要はまったくない」というものかと期待したら、まったく別の内容だった。ちなみに、私は湯は必要最小限で、塩は入れない主義である。だが、スパゲティは真ん中から二つに折れない、というのは誰もが経験していることで、(ただし、束ねて折る際に大部分は二つに折れるのであり、そうでないものが必ず出るのが不愉快だ、ということである。)その原因を科学的に追究したのは偉い。実際、スパゲティの棒の内部での力の波動の伝わり方から新しい波動力学の発見につながるかもしれない。「棒状固体のたわみと破砕点分布の確率論的研究」とでも言うべきか。たとえば、建築学に応用もできるだろう。橋のような建築物では重要な研究になるはずだ。
カチカチに乾燥したスパゲッティの乾麺を両手で持ってアーチ型に曲げて折ろうとすると、まず間違いなく3つ以上に折れてしまうという不思議な現象が存在します。誰がどれだけ頑張っても決して逃れられなかった「スパゲッティ折りのミステリー」をついに乗り越え、スパゲッティをキレイに2つに折ることに成功した研究者が現れました。
「スパゲッティの乾麺は必ず3つ以上に折れる」という不思議な現象は、ノーベル賞科学者のリチャード・P・ファインマンが見つけて世界に問いかけたものです。鉛筆や木の棒など、細長いものを曲げると大抵の場合は真ん中あたりから真っ二つに折れるものですが、ことスパゲッティに関しては「誰がやっても絶対に2つに折ることはできない」ということが明らかにされていました。
「なぜスパゲティだけが?」というこの現象の謎は2005年、パリにあるピエール・アンド・マリー・キュリー大学の物理学者バジル・オードリー氏とセバスチャン・ノイキルヒ氏によって解明されています。両氏は「カタパルト実験」と呼ばれる実験を繰り返すことで、スパゲティが最初に折れた時に生じる「たわみ」が伝わる時に波が合成されて強くなり、新たな折れ目が作られているという実態を明らかにして、「ひびの連鎖による細い棒の破砕――なぜスパゲティは半分に折れないのか」という論文を発表。この発表の翌年、2006年にオードリー氏とノイキルヒ氏はイグノーベル賞を受賞しています。
研究チームでは、この現象を数学的に解明することにも成功しているとのこと。上記のように、通常のパスタが3つ以上に折れるのは曲がっていたスパゲッティにかかっていた「ひずみ」の力が解放されて真っ直ぐに戻ろうとする時の「たわみ」の波が合成されることで力が大きくなり、そこで新たな折れ目ができるというものでしたが、「ねじり」を加えたスパゲッティでも「ひずみ」が存在するのは同じ。しかしそこに「ねじり」の力が加わることで、スパゲッティが元の状態に戻ろうとする際の挙動が変化するといいます。
曲がったスパゲッティが元の直線に戻ろうとする時に力の伝わる速度と、ねじられたスパゲッティが元の状態に戻ろうとする時に力の伝わる速度は、後者の方が早いことが今回の研究で明らかにされています。この速度の違いによって、大きな「曲げ」を解消しようと働く力の強さが、「ねじり」を元に戻そうとする力が合成されることで、スパゲッティを折ってしまうほどの力が生じない状態になるというのが、研究者が導き出した答えであるというわけです。
https://gigazine.net/news/20180814-old-spaghetti-mystery-solved/
1 2018/08/15(水) 15:54:12.50 ID:CAP_USER
「スパゲッティの乾麺は必ず3つ以上に折れる」という現象を乗り越えて研究者が2つに折ることに成功
カチカチに乾燥したスパゲッティの乾麺を両手で持ってアーチ型に曲げて折ろうとすると、まず間違いなく3つ以上に折れてしまうという不思議な現象が存在します。誰がどれだけ頑張っても決して逃れられなかった「スパゲッティ折りのミステリー」をついに乗り越え、スパゲッティをキレイに2つに折ることに成功した研究者が現れました。
「スパゲッティの乾麺は必ず3つ以上に折れる」という不思議な現象は、ノーベル賞科学者のリチャード・P・ファインマンが見つけて世界に問いかけたものです。鉛筆や木の棒など、細長いものを曲げると大抵の場合は真ん中あたりから真っ二つに折れるものですが、ことスパゲッティに関しては「誰がやっても絶対に2つに折ることはできない」ということが明らかにされていました。
「なぜスパゲティだけが?」というこの現象の謎は2005年、パリにあるピエール・アンド・マリー・キュリー大学の物理学者バジル・オードリー氏とセバスチャン・ノイキルヒ氏によって解明されています。両氏は「カタパルト実験」と呼ばれる実験を繰り返すことで、スパゲティが最初に折れた時に生じる「たわみ」が伝わる時に波が合成されて強くなり、新たな折れ目が作られているという実態を明らかにして、「ひびの連鎖による細い棒の破砕――なぜスパゲティは半分に折れないのか」という論文を発表。この発表の翌年、2006年にオードリー氏とノイキルヒ氏はイグノーベル賞を受賞しています。
研究チームでは、この現象を数学的に解明することにも成功しているとのこと。上記のように、通常のパスタが3つ以上に折れるのは曲がっていたスパゲッティにかかっていた「ひずみ」の力が解放されて真っ直ぐに戻ろうとする時の「たわみ」の波が合成されることで力が大きくなり、そこで新たな折れ目ができるというものでしたが、「ねじり」を加えたスパゲッティでも「ひずみ」が存在するのは同じ。しかしそこに「ねじり」の力が加わることで、スパゲッティが元の状態に戻ろうとする際の挙動が変化するといいます。
曲がったスパゲッティが元の直線に戻ろうとする時に力の伝わる速度と、ねじられたスパゲッティが元の状態に戻ろうとする時に力の伝わる速度は、後者の方が早いことが今回の研究で明らかにされています。この速度の違いによって、大きな「曲げ」を解消しようと働く力の強さが、「ねじり」を元に戻そうとする力が合成されることで、スパゲッティを折ってしまうほどの力が生じない状態になるというのが、研究者が導き出した答えであるというわけです。
https://gigazine.net/news/20180814-old-spaghetti-mystery-solved/
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