独立自営業という「夢」と現実
サラリーマンを辞めて、あるいはクビになって独立自営業を始めようと考える人間は膨大にいるかと思うので、なかなか有益なアドバイスを、某スレッドのコメントから引用しておく。
ちなみに、月240万円の売り上げとは、(休日抜きで働いて)1日に8万円である。
たとえば、毎日の客が20人だとしたら、一人当たり4千円を買ってもらわねばならない。
パン屋やラーメン屋でそれだけ買ったり食ったりする客がいるだろうか。流行りの店なら1日に200人から400人くらい来るかもしれないが、そうなるまでには手持ち資金は尽きるだろう。
(以下引用)
ちなみに、月240万円の売り上げとは、(休日抜きで働いて)1日に8万円である。
たとえば、毎日の客が20人だとしたら、一人当たり4千円を買ってもらわねばならない。
パン屋やラーメン屋でそれだけ買ったり食ったりする客がいるだろうか。流行りの店なら1日に200人から400人くらい来るかもしれないが、そうなるまでには手持ち資金は尽きるだろう。
(以下引用)
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名前:名無しビジネス #- | 2020/10/16(金) 19:27 | URL | No.:1845393よくある飲食店のケースで考えてみよう。20坪くらいの小さな店を賃貸で構えようとすると、保証金や礼金、仲介手数料などでまず500万円くらいがかかる。これに加えて、設計内装や厨房機器、POSなどの設置・導入に300万円くらいかかる。また、出店時の広告費(チラシやHP制作)なども考えると、合計で大体1000万円ほどになる。ここまで考えるのはそう難しくはない。が、この金額を回収する計画を立てられるだろうか。
いったいどのくらいの期間でこの初期投資を回収しなければならいのか。飲食店の流行り廃りや競合店舗の進出などを鑑みると、通常は3年。銀行で初期資金を借りている場合、返済計画を考えても、最低5年以内での回収をしなければならない。
1000万円を5年間で均等割りしていくので、年間200万円、つまり月々17万円ほどを取り返さなければいけない。これが減価償却費の概念だ(あくまで、ごく簡潔に表現したものだが)。銀行への返済金額も、おおよそこのような目安感になってくるはずだ。これに家賃が坪単価1万円だとして、光熱費などを合わせた月々の支払いが30万円となり減価償却費とあわせて47万円となる。
前回の記事ではFL比率の説明をしたが(食材原価と人件費を売り上げ全体の60%以下にしないと、その店は回らない、ということ)、最低限の利益確保として必要なFL比率を60%、最終的な利益を2%残そうとするだけでも、店を回すには月に240万円は売り上げないといけないことになる。
・売上高(100%) 240万円
・食材原価+人件費(60%) 144万円
・家賃など固定費+減価償却費(20%) 47万円
・消耗品や販促費などその他販売管理費(18%)43万円
・営業利益(2%) 6万円
それだけ売り上げても、なんと利益は6万円しか残らない。恐ろしい話である。
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