家庭生ごみや落ち葉の肥料化
(以下引用)
放置するだけ♪自作「コンポスト」の作り方と使い方
LOVEGREEN編集部
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みなさんは「コンポスト」という言葉を聞いたことはありますか?
環境に優しいという視点から、生ごみや落ち葉、雑草などを処理して堆肥として使う「コンポスト」を自作している方も多くいらっしゃいます。コンポストの役割や使い方、自宅で作るコンポストの作り方と使い方をご紹介します。
目次
コンポストとは
生ごみや落ち葉などを分解し、堆肥化させることを「コンポスト化」と言います。これによってできたものを「コンポスト(=堆肥)」、コンポスト化させる容器のことを「コンポスター」といいます。
このように名前がついていますが、一般的には「コンポスト(堆肥)」やコンポストの容器、「コンポスト化」させること、これらをすべてまとめて「コンポスト」と呼ばれることが多くなっています。
※この記事内では、コンポスト化させる容器のことを「コンポスト」と呼びます。
コンポストのタイプ
堆肥や腐葉土を作る「コンポスト」には、「生ごみコンポスト」と「落ち葉コンポスト」の2種類があります。
生ごみコンポスト
生ごみコンポストは名前の通り、生ごみや雑草から堆肥を作ります。生ごみをコンポスト入れる際に少し手間がかかりますが、発酵させることにより生ごみが分解されるので、落ち葉コンポストよりも短期間で堆肥が出来あがります。
落ち葉コンポスト
落ち葉コンポストは落ち葉を集めて腐葉土を作ります。落ち葉コンポストは、生ごみコンポストに比べるとじっくりと分解されていくので、落ち葉が腐葉土になるまで時間がかかります。しかし、あまり手をかけずに自宅で質の高い腐葉土が簡単に作れます。
コンポストに入れて良いもの・悪いもの
〇コンポストで分解されやすいもの
・ごはん
・野菜、果物
・卵の殻
・魚、肉類
・小麦粉(パン・麺類)
△コンポストで分解されにくいもの
・野菜の皮など硬いもの
・生米
・魚や肉の骨
・果物の種
✕コンポストに入れてはいけないもの
・割り箸や爪楊枝
・腐った生ごみ
・ビニール類
生ごみコンポストの作り方と使い方
1.下処理をする
ただ適当に生ごみなどをコンポストに入れていくだけでは堆肥になりません。
野菜などは出来るだけ新鮮なうちに細かく切って、しっかりと水を切ってからコンポストに入れましょう。水が多いままコンポストに入れると悪臭が発生する原因になります。
2.コンポストに入れる
下処理ができた生ごみをコンポストに入れます。
コンポストは水浸しでもカラカラでもうまく堆肥化が進みません。目安は土と混ぜた時に手で触ったときにしっとりしているくらい。
コンポストが乾燥していると思ったら、生ごみを濡れたまま入れるのではなくホースなどで新鮮な水を足すようにしてください。
3.土を上にかぶせる
コンポストに入れた生ごみの上に、生ごみより少ない量の土をかぶせてください。土をかぶせることで、防臭になり、堆肥化しやすくするという効果もあります。コンポスト内に水分が多いと感じた時は土を多めに入れましょう。
4.中身をかき混ぜる
生ごみと土を重ねていくだけでは発酵の効率が悪いので、コンポストの中身を混ぜて堆肥化を促しましょう。混ぜることで、コンポスト内に新鮮な空気を取り込む効果もあります。
5.放置する
混ぜたら放置します。また新しい生ごみが出たら1~4の作業を繰り返し、コンポストが満タンになったら1~2か月放置して熟成させます。熟成させている間も、半月に1度くらいコンポストの中身をかき混ぜると発酵の効率が良くなります。
落ち葉コンポストの作り方と使い方
1.容器を用意する
落ち葉のコンポストは市販されてるようなコンポストの容器は不要です。落ち葉の入れられる容器か堆肥枠を用意するか、地面に落ち葉を入れられる穴を掘ってください。容器の場合でも堆肥枠を使う場合でも、コンポストにふたができるように用意をしてください。
2.落ち葉をコンポストに入れる
落ち葉をコンポストに入れてください。この時に、落ち葉を分解してくれるミミズなどを一緒にコンポストに入れてください。はじめのうちはミミズだけだと分解に時間がかかるので、ピートモスやおが屑など発酵を促すものも混ぜてください。ミミズは熱に弱いため、家畜の糞などの発酵すると発熱し、高温になるものは避けてください。
3.週に1回かき混ぜる
堆肥化を促すために週に1回コンポストの中身をかき混ぜて、新鮮な空気を含ませてください。
4.乾燥していたら水を足す
堆肥化するときに発熱が起こります。高温にはならずほんのり暖かいくらいですが、水分は抜けていくので乾燥していると思ったら堆肥の状態を見ながら水を足してください。
ベランダでできる「ダンボールコンポスト」の作り方
1.ダンボールの底をガムテープで閉じる
土や生ごみがこぼれ出ないように、ガムテープで底をしっかり閉じてください。強度を増すために底はダンボールを2重にしておきます。
2.ふたを作る
コンポストのふたを閉じられるように、ふたを作っておきましょう。
3.ピートモスとくん炭を入れる
発酵を促すためにコンポストにピートモスとくん炭を入れます。
4.土と生ごみを入れて混ぜる
1日1回は必ずコンポストの中身を混ぜてください。
もっと手軽に「コンポストボトル」
コンポストボトルの作り方はとっても簡単。大きめのペットボトルを用意し、土を底に入れ、生ごみコンポストと同じ要領で生ごみと土を交互に入れていき、時々菜箸などで混ぜます。満タンになったら熟成させ、堆肥として利用します。
いかがでしたか?コンポストは、環境に優しく簡単にできるだけでなく、子どもでも楽しみながら堆肥を作ることができます。コンポストで自家製堆肥を作ってみませんか?