中国メディア・東方網は9日、「どうして日本の建築現場では、男たちがみんなダボダボのズボンを履いているのか」とする記事を掲載した。
記事は、「日本の建築現場では、さまざまなシミでいっぱいになったダボダボのズボンを履いている人たちを見かける。このズボンが作業員のシンボルの1つにもなっているのだ」とし、おもに鳶職人たちが愛用することで知られるニッカポッカについて紹介。元はニューヨーク在住のオランダ移民の間で流行ったもので、緩いデザインになっていることから騎馬や自転車、登山、ゴルフなど足を動かす活動に用いられていたと説明している。
そのうえで、「建築現場の作業では常に建ったりしゃがんだりするため、緩いズボンのほうが動きやすい。また、現場には様々な建材や道具が置いてあり、これらにぶつかると大けがをするが、ニッカポッカであれば足本体よりも先に布地が当たるので、危険回避することができる。また、高所作業の敵である風について、風向きを素早く察知するうえでも役に立つ」とし、ニッカポッカを履くメリットを紹介した。
記事はまた、ダボダボのニッカポッカとセットで日本の建築作業員を象徴するアイテムとして、地下足袋についても言及。「親指と残りの指が分かれていて、移動する際に地面を掴みやすいので、高所作業者に愛用されている」とした。
そして、近ごろでは鳶職人などの建築作業員以外にもニッカポッカや地下足袋を購入する人が増えているという。中でも地下足袋は日本のアニメや忍者に興味を持った外国人に人気とのこと。彼らは最初コスプレのために購入するのだが、実際に履いてみるとその性能に魅せられて日常生活でも使うようになるのだとか」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)