胎児の人工中絶手術を行った場合、遺体(胎児)の処分責任は医者にあるのだろうか。それとも母親(男はそういう場にはまず、いない。)にあるのだろうか。手術後に、胎児の母親に、「はい、これどうぞ。自分で処理してね」と渡したらどうなるのか。
私は、遺体というのはゴミと同じ(いや、それより困る存在)だと思っているのだが、何か遺体処理の優れた方法は発明されないだろうか。広い海の上で死んだのなら海に投げ込んで魚の餌にするのが一番だと思うのだが、陸ではどういう方法があるのか。やはり地中に埋めるのが一番か。
愛する人の死に遭遇して、その遺体を哀惜する気持ちは分かるが、遺体は腐敗していく。どうしても、ある時点で遺体を処理する必要性が出てくるのである。火葬が一般的手段だが、エネルギーの無駄遣いでもある。
まあ、土葬にして、その上に植樹をすれば、その木が、亡くなった人の形見になり、記念になるのではないかとも思うが、墓そのものも「土地の無駄遣い」ではある。
もちろん、私は魂の不滅など信じていない。死ねば完全にこの世から消滅するだけだろう。この狭い世界に有史以来の、いや人類誕生以来のとてつもない数の魂がさまよっているなど信じられるはずがない。まして、「最後の審判」の時に、その魂がすべて蘇るなど、キチガイ思想である。
(追記)最初の引用記事が妙な形になったので、関連する記事を先に追記しておく。私が遺体処理の問題を考えたのも、ペットの遺体処理に困った経験があったからである。
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2200人以上の胎児遺体発見 人工中絶していた医師宅 米・イリノイ州
FNN.jpプライムオンライン
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アメリカ・イリノイ州で、かつて人工妊娠中絶を行っていた医師の自宅から、2,200人以上の胎児の遺体が見つかった。
イリノイ州ウィル郡で、9月3日に亡くなったウルリッヒ・クロップファー医師の家族から、「胎児の遺体がある」と通報があった。
地元警察が調べたところ、医師の自宅から、保存処理された2,246人の胎児の遺体が見つかった。
近所の人は、「2,000人もの赤ちゃんの遺体の近くに住んでいたなんて不気味だ。とても悲しい」と話した。
クロップファー医師は、インディアナ州で数十年にわたり人工妊娠中絶を行っていたが、処置の方法や書類の不備などにより、4年ほど前に免許を取り消されていた。