男の会話と女の会話

私は、人生初の女の子とのデートで、何を話したらいいのかその場でまったく思いつかず、緊張のためもあってデートの間中ほとんど会話ができなかったという悲惨な経験があり、そのために女だけでなくすべてのコミュニケーション恐怖症になった人間である。まあ、そんな人間が結婚したのは、まだ世の中に「お見合い」という制度というか社会的システムが存在したからで、私の女性に関する現実の知識は女房や娘たちを見ていて考えたものでしかない。
好きな女の子との初デートという「真剣勝負」で、何の準備も無く戦いの場に出るような失敗をしないように、若い男性に忠告しておくが、そんなのは現代では常識だろう。しかし、昔は、「デートのために準備をする」という発想が無かったと思う。「男らしく」、出たとこ勝負だ、というのが平均的な若者の考えだったのではないか。
まあ、会話というものについて、男は「必要な情報の交換」と考え、女は「会話自体を楽しむ」という違いが根本的にあると思う。もちろん、女性も「必要な情報の交換」としての会話はするが、そんなのは「価値的に下位の会話」だと考え、男は逆に「必要情報の無い会話は価値が無い」とする傾向があると思う。

（以下引用）