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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

弥生人と処女尊重意識

私は、「処女(処女性ではない、事実上の処女、つまり処女膜保持者)尊重」意識は、自分以外の男の種の子供に自分の家を継がせたくない、という「家意識」と結びついているという意見だが、その家意識はいつごろから発生したのかは、学問的に立証できるのだろうか。
まあ、儒教の発生(先祖崇拝意識の発生)と密接な関係があるかとは思うが、儒教伝来以前の、たとえば縄文時代の日本人に処女尊重意識があったとは思えない。
「日本書紀」には、天皇が后に迎えようと思った美女が、他の男に犯されて問題化した、という記述が多く、それは「天皇の后は処女でなければならない」という意識を反映した記述だと思う。私は大和朝廷は帰化人が作った朝廷だという説だが、そうすると、弥生人の渡来と処女尊重意識とは同期しているのかもしれない。
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