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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

家族は果たして「出口無し」の牢獄か

「カマヤンの燻る日記」の記事だが、仕事というのは義務の塊で、義務というのはストレスの塊である。仕事が楽しいなどというのは、命令する立場の人、失敗の責任を取らないでいい人だけだろう。それに次いでは、「いつでも仕事を辞められるだけの資産のある人」である。
まあ、水戸黄門のように絶対権力者でありながら何の責任も取らなくていい立場だと、旅をしていても楽しいだろう。悪を懲らしめるのも楽しいだろう。そういう「理想像」だから、あの番組は長い間絶大な人気を保っていたのではないか。
なお、カマヤン氏は家業を継いでいて資産もあるようだし頭もいいのだが、その仕事が嫌い、という残念な立場であるようだ。その鬱の原因を生母にあると見ているようだが、家業を清算して、別の仕事に変えるだけでも鬱状態は治るような気がする。生母は一人で生きていくか、養老院に入るかを当人に選ばせればいい。嫌いな相手と延々と同居して生きていくのは地獄だろう。
なぜそうできないのかと言えば、知人からの悪評を恐れているのではないかと思う。日記を読むと、他人との交渉事ではかなり大胆な人物であるようだが、自分の生活を毒している根本問題である母子関係を清算できないのは、やはり「世間への気がね」のためだと思える。

ストレスの原因の第一は「仕事」だが、
第二の原因は「家族」(特に親)だろう。
つまり、精神病は基本的に対人関係から生まれる、と私は見ている。

気の弱い子供にとっては、「学校」こそが最大のストレス源のはずだ。

対人関係の苦手な人間を発達障害と呼んで、当人の自己責任とする風潮は、まったくの誤りだろう。いや、自己責任かもしれないが、「自分にストレスを与える」他人の存在を我々はどうすることもできないのが普通なのだから、実は、これは「他人と交われない人間は勝手に自殺しろ」と言っているに等しいのである。いじめを受けている子供に、いじめられている方が悪い、いじめる子供と仲良くする努力をしろ、という教師と同じなのだ。(なお、自分が他人との交わりにストレスを感じるタイプだと自覚したら、職人か学者の道を選ぶのが一番だと思う。)

いずれにしても、実に正直な告白が書かれた日記であり、精神分析の症例として興味深い。

(以下引用)


うつ症状の大きい原因の一つが、解決しそう

ここんとこ、久しく、うつ症状をこじらせていた。
先日、うつ症状の大きい原因の一つに、解決のめどがついた。
具体的には観光協会長職をやっと辞めさせてもらえることになった。名前だけで情報が全然俺のところに集まらない会長職で責任だけはあるので、けっこうストレスの元だったようだ。
こじらせている間のうつ症状の状態は、思い返すと、この田舎の実家での生活をするたび、いくたびか繰り返している。
俺の今している仕事は、無駄に俺に宿題がごっつり回されていて、俺が解決しないとならないことが延々終わらない、という、そんな感じ。俺に宿題を回している老母はバカで自己中で狂乱していて共感能力がないから、俺に無駄な宿題を回して生産性を落として無駄な作業を増やさせることにばかり全力を尽くしやがる。
合わないちほーでの暮らしは、寿命を縮めるのです、と、irodori版「けものフレンズ」でも言っていたなあ、とか思う。





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