女性アスリートへの性的視線
私は「逆張り」が好きな人間なので、あえて言うが、女性というのは基本的に男性の性欲を惹起することを好むのではないか。それこそが動物の雌としての本能であり、それが快感でないなら雌としてはむしろ欠陥だろう。いや、第二次性徴前の少女が男性の性的視線を嫌悪するのは分かるが、或る程度の年齢になれば、「男に物欲しげな目で見られた」ことは女性としての勝利だと考えるようになるのではないか。それが、欧米人の言う「セクシー」ということであり、私はその価値観に必ずしも共感はしないが、現実として、性欲による男女の結びつきが社会の大きなエネルギーであることは認めるしかないだろう。
で、女性アスリートが性的な目で見られることは、当事者たちにとって迷惑なのかどうか。迷惑だと思う人もいれば、そうでない人もいるように思う。そもそも、あれほど健康な体を持った女性たちが、性欲的におとなしいはずもないだろう。オリンピックの選手村ではあきれるほどの数の使用済みコンドームが捨てられていると言われている。性的結合の前には性欲の惹起があるわけで、女性アスリートは「自分がモテる(性的な目で見られた)」ことをべつに不快には思わないだろう。香山先生が言うほど「気の毒」だろうか。むしろ、性的な目で見られない一部の女性アスリートのほうが気の毒な気がする。いや、そういう女性アスリートたちは純粋にその種目の勝利だけが目的だろうから、べつに気の毒ではないが、「女性として」は気の毒な気がする、ということである。
その姿をよりにもよって香山先生に見られるとは。
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