組織内犯罪における良心の麻痺
日本帝国陸軍以来の伝統である「新兵いびり」だ。
回答者の認識で、「許されない」が1%未満である、というのが凄い。人間、権限を与えられたらどんな悪事でも平気でやるものだ。ここでは「組織内文化」による暗黙の権限である。
高校や大学の運動部も似たようなものである。
(以下引用)
回答者の認識で、「許されない」が1%未満である、というのが凄い。人間、権限を与えられたらどんな悪事でも平気でやるものだ。ここでは「組織内文化」による暗黙の権限である。
高校や大学の運動部も似たようなものである。
(以下引用)
防衛大学校(神奈川県横須賀市)の学生だった福岡県の男性(23)が在校時に上級生らから暴行された事件を受け、防衛大が実施したいじめや学生間指導に関するアンケートの内容が判明した。当時の4年生の過半数が「粗相ポイント制」と呼ばれる激しい下級生いびりをしたことがあると回答していた。
アンケートは2014年8月、当時の在校生約1800人を対象に聞き取りなどで実施したが、結果は公表されなかった。暴行を受けた元学生が当時の上級生らと国に損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した訴訟で、弁護団が学年ごとに回答結果をまとめた文書を情報公開請求で入手した。弁護団はアンケートなどを基に、防衛大全体としていじめをする環境があったと主張する。
弁護団によると、「粗相ポイント制」は下級生が不手際をした際に加算される「ポイント」を清算するという趣旨で行われていた。体毛に火を付ける▽カップ麺をお湯なしで食べる▽風俗店に行って撮影――などを強いていたという。
回答結果をまとめた文書によると、粗相ポイント制を「やったことがある」と答えたのは、最上級生の4年生の57%。一方で「やられた」と回答したのは学年別に26~52%だった。行為への認識を聞く設問では「許されない」との回答は0~1%にとどまった。
朝日新聞社
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